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6.想定外だった彼の想い
今この場で、正しいと思うことをさせてもらう
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(これを言ったら、私はどうなるんだろう……?)
正直、怖い。
もしかしたら、これをすることで、エディ王子に疑われるかもしれない。
彼の目の前にいるカサブランカが、本当のカサブランカではないと、確信を持つ可能性も十分ある。
その結果、この世界で私がどうなるか……その解答は持ってない。
だけど、この状況をスルーしてはいけないのではないかと、私の第六感が、強く警告してくる。
物語というもの、必ず登場人物の行動に意味を持たせる。
その人物たちのそれぞれの行動が積み重なった結果、物語にとって、あるべきゴールへと連れていってくれる。
もし、この第六感がゴールのためのピースだとするなら……。
私は決意した。
最初は、エディ王子と聖女プルメリアの切なくも美しいハッピーエンドだと思っていたこの小説のストーリーだったけれど。
どうしてそのストーリーと全く違う展開で進んでいるのか、理由はまだ分からないけれど。
悪役令嬢として描かれていたカサブランカの、狂おしい程切なすぎるエディ王子への想いを知ってしまったから。
エディ王子もまた、カサブランカの想いを求めているのではないかと、感じてしまったから。
「エディ王子、聞きたいことがあります」
カサブランカが、何故私の魂を引き止めたのか。
何を私に求めていたのかの正解は、まだ知らない。
ノアもカサブランカも、私がこんな事をするなんて、思ってもいないのだろう。
彼らが私という存在に期待していることは、きっとこんなことじゃない。
彼らの何らかの思惑のための道具として、私の魂を利用しているのだろう……ということくらいは、思いつく。
そして私もまた、最初は、彼らの言う事を聞かないと無事ではいられないと思ってもいた。
今でも、半分以上はそう思っている。
だけれども。
申し訳ないが、私は言われたことを実践するだけのお人形さんでい続けられる程、上品には育っていない。
カサブランカと違って。
「王子は……カサブランカの事が好きなんですか?」
どうせ、1度は死んだことのある身だ。
腹が決まった時の私の行動の速さだけは、前世の上司からもお墨付きを貰っている。
私は私で、今この場で正しいと思うことをさせてもらう。
何か起きた時は……その時は……その時考える!
正直、怖い。
もしかしたら、これをすることで、エディ王子に疑われるかもしれない。
彼の目の前にいるカサブランカが、本当のカサブランカではないと、確信を持つ可能性も十分ある。
その結果、この世界で私がどうなるか……その解答は持ってない。
だけど、この状況をスルーしてはいけないのではないかと、私の第六感が、強く警告してくる。
物語というもの、必ず登場人物の行動に意味を持たせる。
その人物たちのそれぞれの行動が積み重なった結果、物語にとって、あるべきゴールへと連れていってくれる。
もし、この第六感がゴールのためのピースだとするなら……。
私は決意した。
最初は、エディ王子と聖女プルメリアの切なくも美しいハッピーエンドだと思っていたこの小説のストーリーだったけれど。
どうしてそのストーリーと全く違う展開で進んでいるのか、理由はまだ分からないけれど。
悪役令嬢として描かれていたカサブランカの、狂おしい程切なすぎるエディ王子への想いを知ってしまったから。
エディ王子もまた、カサブランカの想いを求めているのではないかと、感じてしまったから。
「エディ王子、聞きたいことがあります」
カサブランカが、何故私の魂を引き止めたのか。
何を私に求めていたのかの正解は、まだ知らない。
ノアもカサブランカも、私がこんな事をするなんて、思ってもいないのだろう。
彼らが私という存在に期待していることは、きっとこんなことじゃない。
彼らの何らかの思惑のための道具として、私の魂を利用しているのだろう……ということくらいは、思いつく。
そして私もまた、最初は、彼らの言う事を聞かないと無事ではいられないと思ってもいた。
今でも、半分以上はそう思っている。
だけれども。
申し訳ないが、私は言われたことを実践するだけのお人形さんでい続けられる程、上品には育っていない。
カサブランカと違って。
「王子は……カサブランカの事が好きなんですか?」
どうせ、1度は死んだことのある身だ。
腹が決まった時の私の行動の速さだけは、前世の上司からもお墨付きを貰っている。
私は私で、今この場で正しいと思うことをさせてもらう。
何か起きた時は……その時は……その時考える!
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