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6.想定外だった彼の想い
つい、確かめてみたくなった
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カサブランカは、エディ王子のことを好きだと思っていた。
間違いなく、異性として意識している。
王子に婚約者がいると知った時の胸の痛みも、確かに本物だろう。
だけど、カサブランカが遺した記憶と、私として見えている王子の姿にズレがある気がする。
カサブランカが見ていたエディ王子は、カサブランカに対する気持ちは一切なく、義務として組み敷き、犯しているという印象が強い。
だから、カサブランカは伽の間、心の奥底で泣いていた。
恐怖と、虚しさで。
恐怖については、私自身もさっき無理やり体を弄ってきたエディ王子に感じた。
抵抗できない恐怖。
命の危機を感じる恐怖。
だけど、カサブランカがずっと抱いていた
「この人は私を、道具としか思っていない」
「この人は私を、煙たく思っている」
「この人は、私なんかいなければいいと思っている」
という要素は、どこにも感じられない。
カサブランカは、ただ起きていることを受け入れさせられるだけの、哀れな少女だと、この時点で私は考えていた。
起きる出来事に対して疑問を持つことも、反論をすることも許されない人生を歩まされてきたのだろう。
疑問ばかりを持ち続ける私とは、大違いだ。
カサブランカは、エディ王子の行動のありのままだけを見て、ありのまま解釈をするしかできない。
そう言う風に育てられたから。
だからこそ、その行動の裏の顔を、カサブランカが読み取ることが出来ていなかったとしたら……?
その結果、カサブランカが心を閉ざしたとしたら?
そしてそして。
心を閉ざしたカサブランカに対して、もし……もしもエディ王子が関わり方に悩んでいたとしたら?
その結果、乱暴に扱わざるを得なかったとしたら?
(……そこで乱暴に扱うのは何か違うだろう……)
だとしても、だ。
もし、そうだとすると。
(こじれまくった両片想い状態じゃないか……!)
これこそ今時のTL小説界で売れるネタじゃないか。
なんて美味しい……って、そうじゃないだろ私!!
私は、つい確かめてみたくなった。
知りたいと思った。
エディ王子が抱えている、カサブランカへの本当の気持ちを。
間違いなく、異性として意識している。
王子に婚約者がいると知った時の胸の痛みも、確かに本物だろう。
だけど、カサブランカが遺した記憶と、私として見えている王子の姿にズレがある気がする。
カサブランカが見ていたエディ王子は、カサブランカに対する気持ちは一切なく、義務として組み敷き、犯しているという印象が強い。
だから、カサブランカは伽の間、心の奥底で泣いていた。
恐怖と、虚しさで。
恐怖については、私自身もさっき無理やり体を弄ってきたエディ王子に感じた。
抵抗できない恐怖。
命の危機を感じる恐怖。
だけど、カサブランカがずっと抱いていた
「この人は私を、道具としか思っていない」
「この人は私を、煙たく思っている」
「この人は、私なんかいなければいいと思っている」
という要素は、どこにも感じられない。
カサブランカは、ただ起きていることを受け入れさせられるだけの、哀れな少女だと、この時点で私は考えていた。
起きる出来事に対して疑問を持つことも、反論をすることも許されない人生を歩まされてきたのだろう。
疑問ばかりを持ち続ける私とは、大違いだ。
カサブランカは、エディ王子の行動のありのままだけを見て、ありのまま解釈をするしかできない。
そう言う風に育てられたから。
だからこそ、その行動の裏の顔を、カサブランカが読み取ることが出来ていなかったとしたら……?
その結果、カサブランカが心を閉ざしたとしたら?
そしてそして。
心を閉ざしたカサブランカに対して、もし……もしもエディ王子が関わり方に悩んでいたとしたら?
その結果、乱暴に扱わざるを得なかったとしたら?
(……そこで乱暴に扱うのは何か違うだろう……)
だとしても、だ。
もし、そうだとすると。
(こじれまくった両片想い状態じゃないか……!)
これこそ今時のTL小説界で売れるネタじゃないか。
なんて美味しい……って、そうじゃないだろ私!!
私は、つい確かめてみたくなった。
知りたいと思った。
エディ王子が抱えている、カサブランカへの本当の気持ちを。
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