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4.王子の葛藤
王を騙したのか?
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この国で知られているのは、何かを具現化すること……つまり、魔力を体内から対外へとアウトプットするものばかり。
炎、水、電気、光、風のような自然現象を作り出す魔法は、子供の内に覚えさせられる国民が大半だ。
何故なら、生きていくのに必要だから。
ノアは幼い頃から訓練をしても、一切魔法が使えなかった……はずだ。
だから、王位継承権は、俺に移ってしまった。
欲しくもないのに……。
「魔力は、外に向けて放つものだけでは、ないんだよ」
「どういうことだ……?」
ノアは、俺の額に手を伸ばそうとした。
俺は、瞬時に嫌な予感がして、ノアから離れた。
手から、得体の知れない気持ち悪い何かが漏れているような気がしたから。
「……少しは、成長したみたいだね」
ノアは、またもや怪しく笑う。
俺は、それを見て鳥肌がたった。
「何を……しようとした……?」
「……何だと思う?」
「ふざけているのか!?さっさと答えろ!!」
「僕の魔法をね、特別に君だけには見せてあげようかと思ったんだ」
「……は?」
もやっとノアの手から、何か空気が変わった気がしたのは、やはり気のせいじゃなかったのか。
俺が警戒していると、ノアは喉を鳴らすような笑い声をあげる。
「やっぱり君の魔力の量は……素晴らしいね、まさに僕がわざわざ、王位継承権を譲ってやっただけのことはある」
「譲ってやった……だと?」
「父上も母上も、僕が何かを生み出すことができないというだけで、何もできない愚かな子供だと考え、王国から存在を消した……それが、君が知っている内容なはずだ」
「だから、どうした?」
「エディ……君は本当に、鈍いね」
「何だと……!?」
俺はその言葉で、身体中から怒りの力が湧き上がった。
その力によって、水が勝手に操られてしまい、ノアの方に向けて放たれた。
しかし、ノアの周りには透明なバリアが張られているのか、水が綺麗に除けていく。
ノアは、傷1つついていない。
「君は、本当に感情コントロールが未熟だね。我が弟ながら、本当に可愛くて仕方がないね」
ノアが近づいてくる。
俺は、ノアと距離を保つため、ノアが近づこうとするたびに距離を取ろうと一歩二歩と下がり続ける。
バリアは、空気の力を生み出す魔法。
間違いない……!!
「ノア……お前……魔力を持っているな……?」
「量は、君の方がずっと上だけどね」
「……父上は、お前のことを白紙の子と言った」
「そうだね」
「父上を……この国の王を騙したのか?」
ノアは、また気持ち悪く微笑んだ。
「……目的は……何だ?」
「そうだね……色々あるけど……1つはもう叶ってるから、教えて変えてもいいか……」
「何だと……!?」
「僕はね、君に、王位を継いで欲しかったんだ」
炎、水、電気、光、風のような自然現象を作り出す魔法は、子供の内に覚えさせられる国民が大半だ。
何故なら、生きていくのに必要だから。
ノアは幼い頃から訓練をしても、一切魔法が使えなかった……はずだ。
だから、王位継承権は、俺に移ってしまった。
欲しくもないのに……。
「魔力は、外に向けて放つものだけでは、ないんだよ」
「どういうことだ……?」
ノアは、俺の額に手を伸ばそうとした。
俺は、瞬時に嫌な予感がして、ノアから離れた。
手から、得体の知れない気持ち悪い何かが漏れているような気がしたから。
「……少しは、成長したみたいだね」
ノアは、またもや怪しく笑う。
俺は、それを見て鳥肌がたった。
「何を……しようとした……?」
「……何だと思う?」
「ふざけているのか!?さっさと答えろ!!」
「僕の魔法をね、特別に君だけには見せてあげようかと思ったんだ」
「……は?」
もやっとノアの手から、何か空気が変わった気がしたのは、やはり気のせいじゃなかったのか。
俺が警戒していると、ノアは喉を鳴らすような笑い声をあげる。
「やっぱり君の魔力の量は……素晴らしいね、まさに僕がわざわざ、王位継承権を譲ってやっただけのことはある」
「譲ってやった……だと?」
「父上も母上も、僕が何かを生み出すことができないというだけで、何もできない愚かな子供だと考え、王国から存在を消した……それが、君が知っている内容なはずだ」
「だから、どうした?」
「エディ……君は本当に、鈍いね」
「何だと……!?」
俺はその言葉で、身体中から怒りの力が湧き上がった。
その力によって、水が勝手に操られてしまい、ノアの方に向けて放たれた。
しかし、ノアの周りには透明なバリアが張られているのか、水が綺麗に除けていく。
ノアは、傷1つついていない。
「君は、本当に感情コントロールが未熟だね。我が弟ながら、本当に可愛くて仕方がないね」
ノアが近づいてくる。
俺は、ノアと距離を保つため、ノアが近づこうとするたびに距離を取ろうと一歩二歩と下がり続ける。
バリアは、空気の力を生み出す魔法。
間違いない……!!
「ノア……お前……魔力を持っているな……?」
「量は、君の方がずっと上だけどね」
「……父上は、お前のことを白紙の子と言った」
「そうだね」
「父上を……この国の王を騙したのか?」
ノアは、また気持ち悪く微笑んだ。
「……目的は……何だ?」
「そうだね……色々あるけど……1つはもう叶ってるから、教えて変えてもいいか……」
「何だと……!?」
「僕はね、君に、王位を継いで欲しかったんだ」
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