【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

3.聖女に会おう、まずはそれから

お姫様抱っこ

（後も何も、話をしようとしていた様子、一切なかったですけど？？？それから、自分が噴水に突き落とした女を濡らしっぱなしにして放置するんですか？？男として、それはどうなんですか？？？）

心の中に、たくさんの疑問が次から次へと浮かび上がる。

（ほんっとうに、どういう教育受けてきた訳！？ちょっと顔と……体とエッチのテクがいいからって、許されることと許されないことくらいあると思うんですけど……！！！）

自分が、この時どんな表情をしていたのかが分かったのは

「愚弟が、失礼いたしました。カシー様」

と言いながら、ノアが私の手を取り、立たせてくれた時だ。

「……ありがとう……」

私がお礼を言うと、ノアはふっと微笑した。
かと思うと

「きゃっ！！」

いきなりノアは、私をお姫様だっこをしてきた。

（なっ、何！？）

私は急なことに驚き、条件反射で足をばたつかせてしまう。

「大人しくしていてください、カシー様」
「そっ、そんなこと言われても」
「昔もこうして、抱いてさしあげたではないですか」
「っ……！！」

（その言い方は、セックスしてた……の言い回しじゃないのか！？せめて抱き上げた……と言ってくれよぉ……！！）

……まあ……ノアとカサブランカは……A、B、Cの中のBまでは……されていた……という記憶があるのは間違いないけれども……。
さらに、記憶の中のカサブランカは、何かにつけ、ノアにお姫様抱っこをされたまま、色々な場所に連れて行かれていた。
最初は緊張して体を硬らせていたカサブランカも、次第にノアに抱き上げらることが自然になるくらい、慣れていた様子だったが……。

（こちとら、体は……もうとっくに違うかもしれないけど、心はやっぱり処女なんだよ！！経験なんて皆無なんだよ……！！！）

どうしたもんかなと思い、大きなため息をついた。
それから、気を紛らわすために、すぐ近くにあるノアの顔を、観察してみることにした。