【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

桜葉詩織

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3.聖女に会おう、まずはそれから

透明な目を持つ少女　※

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私は、男達から逃げ出そうと、走り出した。
しかし、10ｍほど走っただけだが、私はあることに気付かされた。

（この体……めちゃくちゃ走るのが遅い……！）

決して自慢にできることではないが、私は小学校の頃の５０ｍ走は8秒台のタイムだった。
めちゃくちゃ速いわけではないが、決して遅いと言えるタイムではない。
もちろん、大人になってからは全速力で走る機会は滅多に減ったものの……それでも数秒単位で速度が落ちることはないだろう。
しかし、その時の走り方を今しているにも関わらず、スピードが出ないし、何よりちょっと走っただけで息切れしてしまった。

しかもタイミングが悪く

「きゃっ……！」

大きめの石に足をひっかけ、転んでしまった。
石にぶつけたところが真っ赤になり、膝も擦りむいてしまう。
そのせいで、着ていたネグリジェも一部破れてしまう。
それでも、もう１回立ちあがろうとするが

「おっと！」

と、強い力で地面に押し倒された。
うつ伏せの状態になってしまう。
頭も押さえつけられ、ほとんど顔を動かすことができない。

「へへへ、逃さねえぞ」

男の一人が、ネグリジェの裾から、この体に手を入れ、背中をさする。

「ひっ……！！！」

男の手の触感が、気持ち悪い。

「やっべぇ……」

その男は、そのまま私のお腹に手を持っていき、乱暴に触る。

「やっ……！」

「じゃあ俺はこれをこうしてっと……」

しゃーっと、ネグリジェが剣で切り裂かれる音が聞こえ、はらりと地面にネグリジェの布が落ちた。

「あとはこれも……だな……」

ネグリジェを切り裂いた男が、次に刃を当てたのは、矯正下着。

（まずい……！！）

手もすでに３人目の男に拘束されており、足にはお腹をさすっている男が座っている。
このままでは、確実にこの男達に犯られるのは間違いない。
いくらセックスに興味があるからと言っても……こいつらの肉棒を体に受け入れるなんて、まっぴらだ……！！

でも……。

「あんっ！！」

お腹をさすっていた男は、この体の下生えの位置をまさぐり始める。矯正下着越しとは言え、その感覚が完全にないわけではない。

「お、いいのか？いいんだな？」

男の手はますます下がっていき、私の花芯の位置に触れる。

「こいつやべえ、濡れてる！」
「ひゅーっ！姉ちゃん淫乱だね」

（違う……！と、思う……！）

カサブランカは、1年かけてノアという男性によって、触れられただけで濡れる体になるように作られているだけ。
決して、この男達なんかに奪われるためではない。
全ては、エディ王子のため……。
しかし、そうは言っても、この状態を脱するのは、現時点ではほぼ無理。

しかも、胸を覆っている方の矯正下着の背中部分が少しずつ切り裂かれている。

（万事休すか……！）

その時。

「うわあ！！！」

男の叫び声と共に、足に感じていた重さが一気に無くなった。

（あれ？）

と思っている内に

どかっ！
「ぎゃああ！！」

ぼかぼか！
「ぐおっ！！！！

と、また打撃音の後すぐ、別の男達の声がした。
私の手は拘束から解放され、転んで怪我をした足以外は自由に動けるようになった。

「いい加減になさいませ！」

凛とした、透き通る少女の声がした。
無造作にまとめ上げられた、銀色に光る髪を持ち、巨大な、薙刀っぽい武器を構えている、華奢な少女が、私と、地面に倒されている男たちの間に立っている。

「てめぇ……何しやがんだ！」

剣を持つ男が、痛みを堪えながら立ち上がり、少女に襲いかかってくる。
しかし、少女は薙刀っぽい武器をくるくると回しながら、その男の体に次々と打撃を加え、気絶させてしまった。

その様子を呆然と眺めていると、少女は自分が来ていたトップスを脱ぎ

「これを着てくださいませ」

と私に渡した。
少女は、全てを見通すかのような、透明に近い灰色の目を持っていた。

（この特徴的な目……まさか！？）

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