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私が正気に戻った時には、結婚式を終え、既に二人の新居に着いていた。
リーンハルト様が私に口付けた。
愛する王女殿下の前で。
形式上の妻となる私に。
私の可愛い人って囁いて。
何度も頭の中で反芻したけど、訳がわからない。
本人に聞くしかないと、ようやく心の整理がついたのは、寝室で夜着に着替えてからだった。
袖を通した夜着は、王女殿下からの結婚祝いだった。上質な絹で作られたそれはとてもシンプルで、私のようなもう若くはない女性でも抵抗なく着られる上品な作りだ。
初夜に準備される、いかにもな羞恥心に苛まれるようなものでなくてホッとし、これは王女殿下からのメッセージなのかも、と思う。
貴女は形式上の妻でしかないのだから、彼を誘惑する必要はない、と。
王女殿下の牽制がなくても、そもそもリーンハルト様に夜着姿など見せる機会はないと思っていた。
そう、誓いの口付けをもらうまでは。
彼は、形式上と言いながら、噂を完全に消すためには、周りの人たちの目に見える証として、誓いの口付けは必要だと考えたのかも知れない。いや、でも。
あの台詞は必要なくない?
思い返して、自分の顔が紅潮するのを自覚する。あの時は理解が追い付かなかったおかげで、おかしな反応はしなかったと思う。でも、いざ理解してしまうと、動悸が止まらない。あんな素敵な彼にあんな風に囁かれて、勘違いするなと言われるのは酷ではないだろうか。もしかして、初夜である今夜、夫婦の寝室にやってきたりするかも知れない、なんて、考えてしまっても仕方ないと思う。
「意外に女誑しなのかしら」
思わず口をついて出た独り言に返される言葉。
「それはまさか、私のことですか?」
「!」
いつのまにか、寝室にやってきたリーンハルト様の眉が、悲しそうに下がっている。
「いえ、その、今のは、言葉の綾と言いますか……」
しどろもどろになる私との距離を意識しないうちに詰めたリーンハルト様の手が、私の肩にかかる。
「心外です。私はただ一人にしか、愛を乞いません」
一気に高揚していた気持ちが急降下して、胸が冷たくなる。最初から言われていたのに。王女殿下以外には、心はあげられないと。
変に思われないように、慌てて笑みを作る。
「そうですよね。変なこと言って申し訳ありません」
でも、うまく取り繕えなかったようで、リーンハルト様の顔は訝しげで、そのまま私の目を間近に覗き込んでくる。その視線は流石に騎士ともいうべきか、私の誤魔化しなんて簡単に暴いてしまいそうだ。
「信じてもらえていないようなのですが、私は何か貴女を不安にさせるようなことをしましたか?」
思いの外穏やかに問われて、先程確認しようとしていた疑問が思わず口をついて出てしまいそうになった。でも、答えはわかっている。仔細はわからなくても、結局は王女殿下のためであるのは間違いないのだ。そんなわかりきったことを彼の口からわざわざ聞くのは耐え難かった。
そんなことを思うほど、私は既に……。
「いいえ。何も不安などありません」
私は、精一杯の演技で微笑んでみせた。
「ただ、額か頰に、とお願いしたのに、唇になさるなんて、ちょっと驚いただけで。先にお聞きしておけば良かったですね」
何とも思ってない、と思わせたくて、わざと式での口付けを蒸し返し、笑い飛ばしてみせた。
そうすると、急に顔を赤くして、リーンハルト様は自らの口元を手で覆い隠した。
まるで、本当に照れているかのように。
「あー、貴女が恥ずかしがっているのはわかったのですが、やはり誓いの口付けはちゃんとしておかないと、と思いましたし」
目元まで赤く染めた彼の視線が私のものに絡みつく。
「花嫁姿の貴女が綺麗過ぎて、我慢が出来なくて」
本日二度目の頭が真っ白になる感覚。
……いや! 意識を手放しては駄目だ!
どこか遠くに行きそうになる自分の意識を手繰り寄せることに必死になっている私の両肩を、リーンハルト様が引き寄せ、抱きしめる。
「今もその煽情的な姿に煽られて、どうにかなりそうです」
耳元で艶っぽい声でそんなことを囁かれて、どうにかなりそうなのは、こちらの方だ。
何とか、お互いに正気に戻らないと!
私だけでなく、何故かリーンハルト様もおかしくなっているとしか思えない。私は、とにかく雰囲気に呑まれないように、普段通りに会話しようと試みる。私たちの普段の会話内容はほとんどが王女殿下のことなので、彼も我に返ってくれるだろう。
「お、王女殿下を、今日はお城へお送りしなくて良かったのですか?」
「はい、今日は当番ではありませんので。流石に結婚式からしばらくは休暇をいただいています」
それはそうだ。結婚式当日にシフトを入れるような非道なことを私たちの主がするはずがない。
「お、王女殿下は今日もお美しかったですね」
「はい、我らが主は今日もいつも通りです。でも、それよりも今日の主役の貴女が一番美しかった」
「う」
カウンターで返ってきた言葉に思わず詰まると、さらに畳み掛けられる。
「すみません。本来ならば不敬に当たるのでしょうが、結婚式当日、それも二人きりで、浮かれている私を軽蔑しないでもらえると嬉しいです」
確かに公に口にすれば不敬に当たる。でも軽蔑するはずもなく、浮かれているなんて言うリーンハルト様を可愛らしく思ってしまう。
いや、駄目だ。正気に戻らないと……。
「こ、この夜着は、王女殿下がお祝いにくださったものなんです。私には、可愛いヒラヒラしたものは似合わないし、ひ、必要ないですし、相応しいものを選んでいただけたのだなと思います」
「そうなのですね。流石、王女殿下、センスが良いのはもちろんですが、貴女の魅力が最大限に引き出されています。私には刺激が過ぎますが」
夢見るような表情でこちらを見る彼の手がゆっくりと私の夜着に触れ、肩から滑り落とそうと
「ま、待ってくださいっ!」
私は大声を出して、リーンハルト様の前から飛び退いて距離をとった。
もしかすると、なのだけど。
私が自意識過剰なだけなのかも知れないのだけど。
「確認したいことがあるのですが」
私の必死さに、リーンハルト様は身構える。
「はい、何ですか? イレーネ」
初めて敬称なく呼ばれた名前に、全身の力が抜けそうになるけれど、これは確認しておかないといけないことだ、絶対。
「もしかして、リーンハルト様、わ、私のこと、す、す、好き、だったり、しますか?」
リーンハルト様の返答は「是」だった。
「……だって、王女殿下に忠誠を誓っていてもいいか、とお聞きになったから」
「仕える主が女性の場合、忠誠と恋情や愛情は違うことを頭で理解できても心で納得できない女性が多いと聞くから、念のため聞いておかないと後々行き違いになると思って。同じ主に仕えるイレーネだから理解してくれるとは思っていたのですが」
眉尻を優しく下げるリーンハルト様に頭を撫でられる。
「皆、二人は恋人だと噂していましたし」
「王女殿下の一番近くにいるイレーネに気付かれないよう逢瀬などできるわけないでしょう?」
「二人とも否定したこと、ありませんでしたし」
「お互い虫除けにはちょうど良かったのです」
前髪をかき上げられて、額に口付けが落とされる。
「その時にはもう、王女殿下の許可さえ出たら、イレーネに求婚するつもりでいましたので」
「王女殿下の許可?」
初耳だ。
結婚しても私が望む限り侍女でいることを条件に求婚する許可をもらったのだと言う。
「それほど得難い存在だということです、王女殿下にとってイレーネは」
額と同じように頰にも。
「もちろん、それ以上に、イレーネは私にとって、得難く、何者にも代え難い、唯一無二の、存在です」
言葉の合間に、何度も。
まるで、王女殿下に対抗でもするかのように。
「念願叶って、結婚できたと思ったら、イレーネは、形式的なものだと思い込んでいたなんて」
「う」
返す言葉はない。でも、ちょっとだけ、思う。
リーンハルト様も、ちょっと言葉足りなくない?
不満が顔に出てしまったのか、彼の目に少し意地悪な感情が浮かぶ。
「私の気持ちを、もっと、ちゃんと、伝えないといけないようですね」
「ま、待ってくださいっ。もう、充分、伝わりましたからっ!」
私を抱きしめようとするリーンハルト様を、慌てて押し返そうとしたが、腕に力が入らない。その様子を見て、満足そうに微笑む彼は、今までの印象とは違って、かなり意地悪だと思う。
「そうですか? 私としては、まだまだ伝え切れていないのですが。でも、まだ休暇もありますし、これから追々伝えることにします」
そう、にっこり笑う彼と私は、私が想定していた形式上ではない、本当の愛し合う夫婦となったのだった。
リーンハルト様が私に口付けた。
愛する王女殿下の前で。
形式上の妻となる私に。
私の可愛い人って囁いて。
何度も頭の中で反芻したけど、訳がわからない。
本人に聞くしかないと、ようやく心の整理がついたのは、寝室で夜着に着替えてからだった。
袖を通した夜着は、王女殿下からの結婚祝いだった。上質な絹で作られたそれはとてもシンプルで、私のようなもう若くはない女性でも抵抗なく着られる上品な作りだ。
初夜に準備される、いかにもな羞恥心に苛まれるようなものでなくてホッとし、これは王女殿下からのメッセージなのかも、と思う。
貴女は形式上の妻でしかないのだから、彼を誘惑する必要はない、と。
王女殿下の牽制がなくても、そもそもリーンハルト様に夜着姿など見せる機会はないと思っていた。
そう、誓いの口付けをもらうまでは。
彼は、形式上と言いながら、噂を完全に消すためには、周りの人たちの目に見える証として、誓いの口付けは必要だと考えたのかも知れない。いや、でも。
あの台詞は必要なくない?
思い返して、自分の顔が紅潮するのを自覚する。あの時は理解が追い付かなかったおかげで、おかしな反応はしなかったと思う。でも、いざ理解してしまうと、動悸が止まらない。あんな素敵な彼にあんな風に囁かれて、勘違いするなと言われるのは酷ではないだろうか。もしかして、初夜である今夜、夫婦の寝室にやってきたりするかも知れない、なんて、考えてしまっても仕方ないと思う。
「意外に女誑しなのかしら」
思わず口をついて出た独り言に返される言葉。
「それはまさか、私のことですか?」
「!」
いつのまにか、寝室にやってきたリーンハルト様の眉が、悲しそうに下がっている。
「いえ、その、今のは、言葉の綾と言いますか……」
しどろもどろになる私との距離を意識しないうちに詰めたリーンハルト様の手が、私の肩にかかる。
「心外です。私はただ一人にしか、愛を乞いません」
一気に高揚していた気持ちが急降下して、胸が冷たくなる。最初から言われていたのに。王女殿下以外には、心はあげられないと。
変に思われないように、慌てて笑みを作る。
「そうですよね。変なこと言って申し訳ありません」
でも、うまく取り繕えなかったようで、リーンハルト様の顔は訝しげで、そのまま私の目を間近に覗き込んでくる。その視線は流石に騎士ともいうべきか、私の誤魔化しなんて簡単に暴いてしまいそうだ。
「信じてもらえていないようなのですが、私は何か貴女を不安にさせるようなことをしましたか?」
思いの外穏やかに問われて、先程確認しようとしていた疑問が思わず口をついて出てしまいそうになった。でも、答えはわかっている。仔細はわからなくても、結局は王女殿下のためであるのは間違いないのだ。そんなわかりきったことを彼の口からわざわざ聞くのは耐え難かった。
そんなことを思うほど、私は既に……。
「いいえ。何も不安などありません」
私は、精一杯の演技で微笑んでみせた。
「ただ、額か頰に、とお願いしたのに、唇になさるなんて、ちょっと驚いただけで。先にお聞きしておけば良かったですね」
何とも思ってない、と思わせたくて、わざと式での口付けを蒸し返し、笑い飛ばしてみせた。
そうすると、急に顔を赤くして、リーンハルト様は自らの口元を手で覆い隠した。
まるで、本当に照れているかのように。
「あー、貴女が恥ずかしがっているのはわかったのですが、やはり誓いの口付けはちゃんとしておかないと、と思いましたし」
目元まで赤く染めた彼の視線が私のものに絡みつく。
「花嫁姿の貴女が綺麗過ぎて、我慢が出来なくて」
本日二度目の頭が真っ白になる感覚。
……いや! 意識を手放しては駄目だ!
どこか遠くに行きそうになる自分の意識を手繰り寄せることに必死になっている私の両肩を、リーンハルト様が引き寄せ、抱きしめる。
「今もその煽情的な姿に煽られて、どうにかなりそうです」
耳元で艶っぽい声でそんなことを囁かれて、どうにかなりそうなのは、こちらの方だ。
何とか、お互いに正気に戻らないと!
私だけでなく、何故かリーンハルト様もおかしくなっているとしか思えない。私は、とにかく雰囲気に呑まれないように、普段通りに会話しようと試みる。私たちの普段の会話内容はほとんどが王女殿下のことなので、彼も我に返ってくれるだろう。
「お、王女殿下を、今日はお城へお送りしなくて良かったのですか?」
「はい、今日は当番ではありませんので。流石に結婚式からしばらくは休暇をいただいています」
それはそうだ。結婚式当日にシフトを入れるような非道なことを私たちの主がするはずがない。
「お、王女殿下は今日もお美しかったですね」
「はい、我らが主は今日もいつも通りです。でも、それよりも今日の主役の貴女が一番美しかった」
「う」
カウンターで返ってきた言葉に思わず詰まると、さらに畳み掛けられる。
「すみません。本来ならば不敬に当たるのでしょうが、結婚式当日、それも二人きりで、浮かれている私を軽蔑しないでもらえると嬉しいです」
確かに公に口にすれば不敬に当たる。でも軽蔑するはずもなく、浮かれているなんて言うリーンハルト様を可愛らしく思ってしまう。
いや、駄目だ。正気に戻らないと……。
「こ、この夜着は、王女殿下がお祝いにくださったものなんです。私には、可愛いヒラヒラしたものは似合わないし、ひ、必要ないですし、相応しいものを選んでいただけたのだなと思います」
「そうなのですね。流石、王女殿下、センスが良いのはもちろんですが、貴女の魅力が最大限に引き出されています。私には刺激が過ぎますが」
夢見るような表情でこちらを見る彼の手がゆっくりと私の夜着に触れ、肩から滑り落とそうと
「ま、待ってくださいっ!」
私は大声を出して、リーンハルト様の前から飛び退いて距離をとった。
もしかすると、なのだけど。
私が自意識過剰なだけなのかも知れないのだけど。
「確認したいことがあるのですが」
私の必死さに、リーンハルト様は身構える。
「はい、何ですか? イレーネ」
初めて敬称なく呼ばれた名前に、全身の力が抜けそうになるけれど、これは確認しておかないといけないことだ、絶対。
「もしかして、リーンハルト様、わ、私のこと、す、す、好き、だったり、しますか?」
リーンハルト様の返答は「是」だった。
「……だって、王女殿下に忠誠を誓っていてもいいか、とお聞きになったから」
「仕える主が女性の場合、忠誠と恋情や愛情は違うことを頭で理解できても心で納得できない女性が多いと聞くから、念のため聞いておかないと後々行き違いになると思って。同じ主に仕えるイレーネだから理解してくれるとは思っていたのですが」
眉尻を優しく下げるリーンハルト様に頭を撫でられる。
「皆、二人は恋人だと噂していましたし」
「王女殿下の一番近くにいるイレーネに気付かれないよう逢瀬などできるわけないでしょう?」
「二人とも否定したこと、ありませんでしたし」
「お互い虫除けにはちょうど良かったのです」
前髪をかき上げられて、額に口付けが落とされる。
「その時にはもう、王女殿下の許可さえ出たら、イレーネに求婚するつもりでいましたので」
「王女殿下の許可?」
初耳だ。
結婚しても私が望む限り侍女でいることを条件に求婚する許可をもらったのだと言う。
「それほど得難い存在だということです、王女殿下にとってイレーネは」
額と同じように頰にも。
「もちろん、それ以上に、イレーネは私にとって、得難く、何者にも代え難い、唯一無二の、存在です」
言葉の合間に、何度も。
まるで、王女殿下に対抗でもするかのように。
「念願叶って、結婚できたと思ったら、イレーネは、形式的なものだと思い込んでいたなんて」
「う」
返す言葉はない。でも、ちょっとだけ、思う。
リーンハルト様も、ちょっと言葉足りなくない?
不満が顔に出てしまったのか、彼の目に少し意地悪な感情が浮かぶ。
「私の気持ちを、もっと、ちゃんと、伝えないといけないようですね」
「ま、待ってくださいっ。もう、充分、伝わりましたからっ!」
私を抱きしめようとするリーンハルト様を、慌てて押し返そうとしたが、腕に力が入らない。その様子を見て、満足そうに微笑む彼は、今までの印象とは違って、かなり意地悪だと思う。
「そうですか? 私としては、まだまだ伝え切れていないのですが。でも、まだ休暇もありますし、これから追々伝えることにします」
そう、にっこり笑う彼と私は、私が想定していた形式上ではない、本当の愛し合う夫婦となったのだった。
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