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書籍未収録② 勇者とデート編
4.カップル飲みでご機嫌です
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ドチンピラさんを返り討ちにしたあと、僕たちはデートコースに戻り、賑わう街なかをのんびりと歩く。
この辺は観光地も兼ねているので行き交う人も多く、先日の戦が嘘のようにみんな楽しんでいる。
怒りで暴れそうになってたメジェールも、また機嫌を戻してくれたようだ。
今日はいい天気で絶好のお出掛け日和となっているし、そのせっかくのデートを、つまらないことでメジェールもぶち壊したく無いのだろう。
いつもなら多分キレて暴れてたけど、我慢が利いたみたいだ。
危機一髪だったけどね。
「うーん、やっぱ注目されないってのはいいわね。ゼルドナじゃ、ちょっと街を歩いただけでみんな寄ってくるもんね。っていうか、アンタとデートはゼルドナじゃ無理だわ」
「そりゃあ勇者と魔王が一緒に歩いていれば、みんなも気になって当然だよね」
ゼルドナじゃ僕はずっと注目の的だったんで、こんな気軽に一般人として行動するのは久しぶりだ。
もちろん、メジェールも同じだけど。
厳しい連戦続きだったし、この後もまだまだやることは多いので、今日一日くらいフリーデンで息抜きするのはちょうど良かったかもな。
デートに誘ってくれたメジェールに感謝だ。
適当にブラブラとお店を見て回ったあと、ぼちぼち昼食の時間になったんで、オシャレなお店を選んでメジェールと入った。
「さぁて食べるわよ、いただきまぁす!」
メジェールの前には、料理のお皿が所狭しと並べられている。
普通の体格なのに、メジェールは大食漢なんだよねえ。ホントよく食べる。
その割りに、特に太らずスタイルは変わらないままだ。
勇者としての超パワーを維持するのに、色々カロリーを使うのかも? と言いつつ、僕は特に大食いでは無いけど。
あと、意外にもメジェールは料理上手だ。
今までに何度か手料理を作って貰ったことがあるけど、その短気な性格や荒っぽい戦闘からは想像も出来ないほど丁寧に調理する。
下ごしらえにも手を抜かないしね。
リノも料理は上手だけど、『超五感上昇』で味覚が鋭くなりすぎて、味付けが独特になっちゃったんだよね。
ただ、僕も『超五感上昇』は持ってるけど、味覚は普通だ。
まあ元々僕は味音痴な部分があるので、それであまり影響ないのかも知れない。
「ねえ、来てるわよあの子たち」
料理を食べ終えたメジェールが、口元を軽く拭きながら小声で僕に話し掛ける。
そう、僕も気付いてたけど、実はリノ達がこっそりとこのお店に入ってるんだ。
彼女たちは僕らが気付いてないと思ってるかも知れないけど、僕もメジェールも気配感知には鋭いからね。
気付かないわけが無い。
さっきまでは近くに居なかったんで、かなり遠くからリノの『超五感上昇』で尾けてたんだろう。
僕らがお店に入ったんで、仕方なくリノ達も入ったんだろうな。お腹も空いてただろうし。
あれほど尾いてくるなとメジェールに言われたのに、仕方のない子たちだ……。
「来るなと言ったのに尾いて来たんじゃ、あの子達にもオシオキしないとね」
「ちょ、手荒なことはやめようよメジェール」
「そんなことしないわよ! あんたアタシがなんでも暴力振るうと思ってない? アタシは勇者よ? 平和主義なんだから!」
え~、なんでも暴力振るうじゃないか……なんか理不尽だ。
それに全然平和主義じゃ無いよね。
いつも好き勝手に暴れておきながら、こういう時だけ理性的なフリするなんてずるい。
なんてツッコミは、メジェール相手には死んでも言えないけどさ。
イザヤ達も、メジェールのわがままには苦労したんだろうなあ。
「じゃああの子達にオシオキするわよ。すいませーん、ジュースお代わり下さい!」
メジェールが店員さんに飲み物のお代わりを頼んだ。
ジュースをもう1杯飲むのがオシオキなの? よく分からないな。
ほどなくして、店員さんがジュースを持ってくる。
「さ、一緒に飲みましょ! ユーリはその自分のストローで飲んで。アタシもこのストローで飲むから」
「えっ、一緒にジュース飲むの? 2つのストローで!?」
「そうよ、恋人同士がよくやるでしょ! アタシも一度やってみたかったの!」
「やだよ、周りに人が居るし恥ずかしいよ!」
「いい、リノ達は約束破ったんだからオシオキのために見せつけないと。それとも、力ずくのオシオキがイイ?」
メジェールってばズルい!
リノ達をダシにして、恋人の気分味わいたいだけじゃないか。
力ずくのオシオキなんてするつもり無いだろうけど、しかしコレを断ると、さらに面倒な展開になるよな……。
リノ達が約束破ったのがやはり問題だったな。メジェールに口実を与えちゃったからね。
もうこうなっちゃったら、断る選択肢が無いよ。
メジェールってば、期待に目をキラキラと輝かせて僕のストローを待ってるし。
……まあその表情超可愛いけどさ。
仕方ない、恥ずかしいけどダブルストローで恋人飲みしよう。
「んふー♪ 美味しいわね♪」
メジェールはもうめっちゃご機嫌だ。
その代わり、リノ達の方角から強烈な怒りが漂ってきてるんだけど?
納得いかないのは、この怒りの相手って僕らしい。
あとで僕、リノ達に大目玉喰らうんだろうなあ……特にフィーリアが怖いんですけど。
まあメジェールとリノ達でケンカされちゃうのも困るから、僕に怒りをぶつけてくれた方がありがたくもあるんだけど、何か腑に落ちないです……。
緊迫の昼食(僕だけ)が無事終わり、僕とメジェールはお店の外に出た。
リノ達も、追ってまたあとを尾けてくるんだろうな。
これ以上彼女たちの怒りを逆撫でしないように、行動にはなるべく気を付けよう。
と思ったところに、いきなり殺気立った男が現れた。
身長は180弱程度、どうやらかなり腕の立つ剣士のようで、均整の取れた肉体に手入れの行き届いた装備を着けている。
明らかに目的は僕だが、しかし何故だ?
僕の正体がゼルドナの魔王だとバレて、刺客が来たのか?
と訝しんでいたところ、その男の後ろから見知った顔が現れた。
金髪のヤサ男――テイミッドだ。
待て、ってことは、さっきやられた仕返しに、わざわざ違う護衛を連れてきたって事?
それも、多分1番強い護衛なんだろうな。
テイミッドは、この男なら絶対に負けないっていう自信満々の顔してるし。
「おい小僧、さっきはよくもやったな! このイグバランはフリーデン武闘大会で現在3連覇していて、シャルフ陛下の次に強いと言われている男だ。お前が誰に逆らったのか、このボクの力を思い知らせてやる!」
へえ~武闘大会3連覇? 確かにそれくらい強いかも。
解析で見た限り、ベースレベルも非常に高いしスキルもよく育ってる。
何より、『加速』というSランクスキルを持ってるしね。
コレは一時的に自分の行動が速くなるスキルだけど、それは単純に移動スピードが上がるという事じゃ無くて、剣技や魔法、回避行動など、とにかくあらゆる行動を速く出来る効果がある。
例えるなら、『時間減速』の逆効果だ。結構スゴいぞ。
こういう汎用性の高いスキルは、強化すると本当に強い。
Sランクスキルだけど、SSランク以上に使い勝手が良いかも知れない。
ランクが高いほど強いスキルってワケじゃないからね。
……このスキル、コピーさせてもらっちゃお♪
この辺は観光地も兼ねているので行き交う人も多く、先日の戦が嘘のようにみんな楽しんでいる。
怒りで暴れそうになってたメジェールも、また機嫌を戻してくれたようだ。
今日はいい天気で絶好のお出掛け日和となっているし、そのせっかくのデートを、つまらないことでメジェールもぶち壊したく無いのだろう。
いつもなら多分キレて暴れてたけど、我慢が利いたみたいだ。
危機一髪だったけどね。
「うーん、やっぱ注目されないってのはいいわね。ゼルドナじゃ、ちょっと街を歩いただけでみんな寄ってくるもんね。っていうか、アンタとデートはゼルドナじゃ無理だわ」
「そりゃあ勇者と魔王が一緒に歩いていれば、みんなも気になって当然だよね」
ゼルドナじゃ僕はずっと注目の的だったんで、こんな気軽に一般人として行動するのは久しぶりだ。
もちろん、メジェールも同じだけど。
厳しい連戦続きだったし、この後もまだまだやることは多いので、今日一日くらいフリーデンで息抜きするのはちょうど良かったかもな。
デートに誘ってくれたメジェールに感謝だ。
適当にブラブラとお店を見て回ったあと、ぼちぼち昼食の時間になったんで、オシャレなお店を選んでメジェールと入った。
「さぁて食べるわよ、いただきまぁす!」
メジェールの前には、料理のお皿が所狭しと並べられている。
普通の体格なのに、メジェールは大食漢なんだよねえ。ホントよく食べる。
その割りに、特に太らずスタイルは変わらないままだ。
勇者としての超パワーを維持するのに、色々カロリーを使うのかも? と言いつつ、僕は特に大食いでは無いけど。
あと、意外にもメジェールは料理上手だ。
今までに何度か手料理を作って貰ったことがあるけど、その短気な性格や荒っぽい戦闘からは想像も出来ないほど丁寧に調理する。
下ごしらえにも手を抜かないしね。
リノも料理は上手だけど、『超五感上昇』で味覚が鋭くなりすぎて、味付けが独特になっちゃったんだよね。
ただ、僕も『超五感上昇』は持ってるけど、味覚は普通だ。
まあ元々僕は味音痴な部分があるので、それであまり影響ないのかも知れない。
「ねえ、来てるわよあの子たち」
料理を食べ終えたメジェールが、口元を軽く拭きながら小声で僕に話し掛ける。
そう、僕も気付いてたけど、実はリノ達がこっそりとこのお店に入ってるんだ。
彼女たちは僕らが気付いてないと思ってるかも知れないけど、僕もメジェールも気配感知には鋭いからね。
気付かないわけが無い。
さっきまでは近くに居なかったんで、かなり遠くからリノの『超五感上昇』で尾けてたんだろう。
僕らがお店に入ったんで、仕方なくリノ達も入ったんだろうな。お腹も空いてただろうし。
あれほど尾いてくるなとメジェールに言われたのに、仕方のない子たちだ……。
「来るなと言ったのに尾いて来たんじゃ、あの子達にもオシオキしないとね」
「ちょ、手荒なことはやめようよメジェール」
「そんなことしないわよ! あんたアタシがなんでも暴力振るうと思ってない? アタシは勇者よ? 平和主義なんだから!」
え~、なんでも暴力振るうじゃないか……なんか理不尽だ。
それに全然平和主義じゃ無いよね。
いつも好き勝手に暴れておきながら、こういう時だけ理性的なフリするなんてずるい。
なんてツッコミは、メジェール相手には死んでも言えないけどさ。
イザヤ達も、メジェールのわがままには苦労したんだろうなあ。
「じゃああの子達にオシオキするわよ。すいませーん、ジュースお代わり下さい!」
メジェールが店員さんに飲み物のお代わりを頼んだ。
ジュースをもう1杯飲むのがオシオキなの? よく分からないな。
ほどなくして、店員さんがジュースを持ってくる。
「さ、一緒に飲みましょ! ユーリはその自分のストローで飲んで。アタシもこのストローで飲むから」
「えっ、一緒にジュース飲むの? 2つのストローで!?」
「そうよ、恋人同士がよくやるでしょ! アタシも一度やってみたかったの!」
「やだよ、周りに人が居るし恥ずかしいよ!」
「いい、リノ達は約束破ったんだからオシオキのために見せつけないと。それとも、力ずくのオシオキがイイ?」
メジェールってばズルい!
リノ達をダシにして、恋人の気分味わいたいだけじゃないか。
力ずくのオシオキなんてするつもり無いだろうけど、しかしコレを断ると、さらに面倒な展開になるよな……。
リノ達が約束破ったのがやはり問題だったな。メジェールに口実を与えちゃったからね。
もうこうなっちゃったら、断る選択肢が無いよ。
メジェールってば、期待に目をキラキラと輝かせて僕のストローを待ってるし。
……まあその表情超可愛いけどさ。
仕方ない、恥ずかしいけどダブルストローで恋人飲みしよう。
「んふー♪ 美味しいわね♪」
メジェールはもうめっちゃご機嫌だ。
その代わり、リノ達の方角から強烈な怒りが漂ってきてるんだけど?
納得いかないのは、この怒りの相手って僕らしい。
あとで僕、リノ達に大目玉喰らうんだろうなあ……特にフィーリアが怖いんですけど。
まあメジェールとリノ達でケンカされちゃうのも困るから、僕に怒りをぶつけてくれた方がありがたくもあるんだけど、何か腑に落ちないです……。
緊迫の昼食(僕だけ)が無事終わり、僕とメジェールはお店の外に出た。
リノ達も、追ってまたあとを尾けてくるんだろうな。
これ以上彼女たちの怒りを逆撫でしないように、行動にはなるべく気を付けよう。
と思ったところに、いきなり殺気立った男が現れた。
身長は180弱程度、どうやらかなり腕の立つ剣士のようで、均整の取れた肉体に手入れの行き届いた装備を着けている。
明らかに目的は僕だが、しかし何故だ?
僕の正体がゼルドナの魔王だとバレて、刺客が来たのか?
と訝しんでいたところ、その男の後ろから見知った顔が現れた。
金髪のヤサ男――テイミッドだ。
待て、ってことは、さっきやられた仕返しに、わざわざ違う護衛を連れてきたって事?
それも、多分1番強い護衛なんだろうな。
テイミッドは、この男なら絶対に負けないっていう自信満々の顔してるし。
「おい小僧、さっきはよくもやったな! このイグバランはフリーデン武闘大会で現在3連覇していて、シャルフ陛下の次に強いと言われている男だ。お前が誰に逆らったのか、このボクの力を思い知らせてやる!」
へえ~武闘大会3連覇? 確かにそれくらい強いかも。
解析で見た限り、ベースレベルも非常に高いしスキルもよく育ってる。
何より、『加速』というSランクスキルを持ってるしね。
コレは一時的に自分の行動が速くなるスキルだけど、それは単純に移動スピードが上がるという事じゃ無くて、剣技や魔法、回避行動など、とにかくあらゆる行動を速く出来る効果がある。
例えるなら、『時間減速』の逆効果だ。結構スゴいぞ。
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