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第8章 英雄の育成
第391話 人脈チート?
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僕が試験不合格となってしまって困っていたところ、なんと『ナンバーズ』のエンギさんがやって来た。
ちょっとズルいけど、学院長に取り入ってなんとかしてもらえないか、エンギさんにこっそり耳打ちした。
「ふむ、ふむ、なるほど……ジャヴォルよ、何やらこのヒロ殿が不合格になってしまったようだが、なんとかならぬか? この方の実力はオレが保証する」
「いや、その、すでに確定したことでして、私の一存では決めかねる問題で……」
あれ? さっきはこの学院長の一存で僕を不合格にしたくせに。
言ってることが支離滅裂だな。
「エンギさん、何故こんな男に便宜を図るんです? 試験では低記録ばかりで、どうにもならないダメ冒険者ですよ?」
「そうですわ! このようなゴミをエンギ様がお相手することすら遠慮していただきたいのに!」
「いくらエンギ殿でも、これは納得いきませぬぞ」
ミーティスさんとキリエさん、ペガルさんが、僕の合格を促しているエンギさんに対して抗議をする。
周囲の人たちも、少し納得いかないような雰囲気だ。
そりゃズルだもんね。さすがの僕もちょっと肩身が狭い。
でも、こうでもしないと、もう合格は絶望的っぽかったので……。
真面目に試験を受けた冒険者の皆さん、ズルしてごめんなさい。
「お前たち何を勘違いしてるか知らぬが、このヒロ殿はお前たち3人がかりでも到底敵わぬお方だぞ。それどころか、ここにいる冒険者全員でかかっても、傷1つ与えることすら不可能だろう」
「そ、そんな人間などいるわけ……」
ちょ、エンギさん言い過ぎだってば! ミーティスさんたちも困惑しているし。
これ以上喋られたら僕の正体がバレちゃう……!
「ああっ、あなたは……!」
僕が焦っていると、少し離れたところから僕に向かって声がかけられた。
30代くらいの男性冒険者で、恐らくSランクの戦士だと思うけど誰だっけ?
どこかで見たことあるんだけど……。
「私ですよ、先日『水辺の略奪王』に襲われていたところを助けてもらったマッシュです」
ああそうだ、ファーブラに来る途中で会った冒険者だ!
あのときは挨拶してすぐに別れちゃったから、顔をよく覚えてなかった。
「マッシュさん失礼しました、あのときはバタバタしてたので、うっかり失念して……」
「そんな、別に構いませんよ。やはりあなたも学院に来たんですね。私たちも無事この試験に間に合いました。全てあなたのおかげです」
そうマッシュさんが言うと、人垣の奥からぞろぞろと冒険者集団が出てきた。
全員あのときの人たちだ。
会場が広かったから出会わなかったけど、彼らもこの試験を受けてたんだな。
「みんな、この人は凄い冒険者チームのリーダーだ。失格だなんて話がいま出てたようだが、とんでもない! 絶対に合格にすべきだ」
マッシュさんとその仲間たちが、僕が合格するように働きかけてくれる。
あのときの恩を返してくれるつもりなんだろう。
エンギさんの強引な要求でズルい合格という状況だったけど、さっき攻撃力測定で最高記録を出したし、マッシュさんたちの訴えも効いたようで、周りの人たちはなんとなく納得してくれたような雰囲気になった。
あとはジャヴォル学院長だけだ。
「どうやらヒロ殿が優秀な人物と分かってもらえたようだな。これなら合格について異論もなかろう。そもそもこのお方はあの魔おぅ……」
「ちょ、エンギさん、エンギさん!」
僕は慌ててエンギさんを止める。
「あ~すみませんヒロ殿、ちょっと熱が入りすぎました。まあなんだその、とにかく偉大な方なので、ミーティス、お前たちも敬意をもって接するのだぞ」
「は、はあ………………分かりました」
ミーティスさんたち3人は、渋々といった様相で返事をする。
ふー、なんとかこの場は収まった。
「ジャヴォル、ではヒロ殿の合格よろしく頼むぞ。でなければ、オレはこの仕事から降りる」
「そ、それは困ります! 分かりました、この男を合格にいたします」
やったー! エンギさん、来てくれてありがとう!
起死回生の大逆転って感じだ。
ただ、合格を聞いたデミトフとゴライアスが、これ以上ないくらい嫌そうな表情をしている。
同じように、ミーティスさんたちもかなり不満げだ。
アリーシアだけは、何かちょっとボーッとしてる感じだな。僕がウルトラCの方法で合格しちゃったから驚いてるのかも?
「ではヒロ殿、私は仕事があるのでこれで失礼します。次はゆっくりとお会いしましょう」
「エンギさん、本当に助かりました。ナダルさんにもよろしくお伝えください」
エンギさんは一礼して、学院長とともに去っていった。
「お、おい、『ヒロ』という冒険者はいったい何者なんだ?」
「ああ、『ナンバーズ』のエンギさんにあそこまで言わせるなんて、ただ者じゃないぞ」
一難去ってまた一難……周りがかなりざわついちゃってるな。
まあ強引に合格させてもらったし、これくらいは仕方ないか。
「ヒロさん凄いです! そして合格してくれてありがとうございます!」
「ヒロ、なんで黙ってたんだよ、『ナンバーズ』と知り合いだったなんてスゲーじゃねえか!」
「そうよ、見直しちゃったわ!」
サイファたち3人も大喜びしている。
色々とハプニングがあったが、無事合格できてよかった。
それと、これをサイファたちに言っておこう。
「僕でよかったら、もう少しこのパートナー……つまり師匠をやってあげるけど、どうかな?」
「ヒロさん、いいんですか!?」
「もちろん、君たちさえ了承してくれるならだけど」
「いいに決まってるぜ!」
「ヒロくんしかいないわ!」
「ヒロさんありがとうございます!」
「よし決まりだ、じゃあよろしく頼むよ」
「「「はい!」」」
サイファたちは、今日さえ切り抜ければあとは自力でなんとかすると言ってたけど、きっとどうにもならないだろう。
学院側が邪魔をしているのはほぼ確実と分かったし。
そして、ナンバー0の子供捜しも、この学院でするのが恐らく最適だ。
何よりあの学院長だ。
会ってみて分かったが、邪悪な気配をかなり感じた。
ただし、邪悪といっても色々ある。大勢の命を奪う危険なモノから、自分が裕福になりたいだけの利己的なモノまで様々だ。
それらを全て僕が断罪しようとは思わない。
僕は神様じゃないのだから。
しかし、世の中の平和を大きく乱すような存在なら、やはり黙ってはいられない。
学院長がただ金銭に強欲なだけなら、その裁きについてはこの国に任せようと思う。
だが、果たして金銭が目的なんだろうか?
もし大勢を巻き込むようなことを計画していたらどうする?
孤児院の土地に執着する理由はいったいなんなのか?
気になることが多々あるので、もう少し様子を見てみたいところだ。
そして試験は全て終わり、閉会式をやったあと解散となった。
◇◇◇
【-Another side-】
「どういうことだ!? アイツの試験時には、絶対に不合格となるような細工をしておけと言ったはずだ!」
狭い一室に、学院長ジャヴォルの怒号が響き渡る。
「そ、それが、全て細工をしていたのですが、何故かそれなりの成績が出てしまって、我々もワケが分からないのです」
英雄養成学院施設内にある秘密部屋にて、ジャヴォルとその配下十数人が、本日の出来事について話し合っていた。
実はユーリの試験のときだけ、不合格になるような細工を仕掛けていたのだった。
例えば、魔力測定や攻撃力測定では、実際の数値の1/10000が表示されるようになっていた。
回避の試験では、係員がこっそりユーリの腰に被弾の跡を付けていたりもした。
そう、ユーリの成績が振るわなかった原因は、彼らにあったのである。
「ワケが分からぬだと!? どうせチェックを怠って、測定器の仕掛けが上手く作動しなかったのであろう!」
「いえそれが、機器は特に故障などしていなかったのです。なので、何故あのような記録が出てしまったのか、サッパリ分からないのです」
学院の全職員がジャヴォルの息のかかった手下であれば、もっと強引にユーリを失格にできたかもしれない。
しかし、さすがにそこまでは無理だった。
一応、表向きは優秀な生徒を育てる学校だ。裏の顔を知らずに働いている職員も大勢いる。
「ぐぬうっ、言い訳ばかりしおって……ヒロという男が変な記録さえ出さなければ、ワシもあの場へは行かなかったし、エンギとヤツが出会うこともなかった。よって、ヤツを合格にすることもなかったであろうに……!」
ジャヴォルたちは、まさか1/10000になる罠を仕掛けてあんな数値が出るなど、露ほども思ってはいない。
あと一息というところで失敗となり、ジャヴォルは歯噛みをする。
「あの小娘たちのパートナーが決まらぬよう、今まで何度も妨害してきたというのに、ここまできて余計な邪魔者が入るとは……。しかし、あの男何者だ? エンギの様子はただ事ではなかったぞ」
「登録された情報では、エーアストのSランク冒険者ということですが……」
「『ナンバーズ』のエンギともあろう男が、何故Sランク程度に頭が上がらぬのか分からぬ。とにかく、あの孤児院の土地は計画には必須だ。なんとしても手に入れなければならぬ。事と次第によっては、あのヒロという男を暗殺せねばな……」
ジャヴォルは口の端をつり上げて、静かに笑うのだった。
ちょっとズルいけど、学院長に取り入ってなんとかしてもらえないか、エンギさんにこっそり耳打ちした。
「ふむ、ふむ、なるほど……ジャヴォルよ、何やらこのヒロ殿が不合格になってしまったようだが、なんとかならぬか? この方の実力はオレが保証する」
「いや、その、すでに確定したことでして、私の一存では決めかねる問題で……」
あれ? さっきはこの学院長の一存で僕を不合格にしたくせに。
言ってることが支離滅裂だな。
「エンギさん、何故こんな男に便宜を図るんです? 試験では低記録ばかりで、どうにもならないダメ冒険者ですよ?」
「そうですわ! このようなゴミをエンギ様がお相手することすら遠慮していただきたいのに!」
「いくらエンギ殿でも、これは納得いきませぬぞ」
ミーティスさんとキリエさん、ペガルさんが、僕の合格を促しているエンギさんに対して抗議をする。
周囲の人たちも、少し納得いかないような雰囲気だ。
そりゃズルだもんね。さすがの僕もちょっと肩身が狭い。
でも、こうでもしないと、もう合格は絶望的っぽかったので……。
真面目に試験を受けた冒険者の皆さん、ズルしてごめんなさい。
「お前たち何を勘違いしてるか知らぬが、このヒロ殿はお前たち3人がかりでも到底敵わぬお方だぞ。それどころか、ここにいる冒険者全員でかかっても、傷1つ与えることすら不可能だろう」
「そ、そんな人間などいるわけ……」
ちょ、エンギさん言い過ぎだってば! ミーティスさんたちも困惑しているし。
これ以上喋られたら僕の正体がバレちゃう……!
「ああっ、あなたは……!」
僕が焦っていると、少し離れたところから僕に向かって声がかけられた。
30代くらいの男性冒険者で、恐らくSランクの戦士だと思うけど誰だっけ?
どこかで見たことあるんだけど……。
「私ですよ、先日『水辺の略奪王』に襲われていたところを助けてもらったマッシュです」
ああそうだ、ファーブラに来る途中で会った冒険者だ!
あのときは挨拶してすぐに別れちゃったから、顔をよく覚えてなかった。
「マッシュさん失礼しました、あのときはバタバタしてたので、うっかり失念して……」
「そんな、別に構いませんよ。やはりあなたも学院に来たんですね。私たちも無事この試験に間に合いました。全てあなたのおかげです」
そうマッシュさんが言うと、人垣の奥からぞろぞろと冒険者集団が出てきた。
全員あのときの人たちだ。
会場が広かったから出会わなかったけど、彼らもこの試験を受けてたんだな。
「みんな、この人は凄い冒険者チームのリーダーだ。失格だなんて話がいま出てたようだが、とんでもない! 絶対に合格にすべきだ」
マッシュさんとその仲間たちが、僕が合格するように働きかけてくれる。
あのときの恩を返してくれるつもりなんだろう。
エンギさんの強引な要求でズルい合格という状況だったけど、さっき攻撃力測定で最高記録を出したし、マッシュさんたちの訴えも効いたようで、周りの人たちはなんとなく納得してくれたような雰囲気になった。
あとはジャヴォル学院長だけだ。
「どうやらヒロ殿が優秀な人物と分かってもらえたようだな。これなら合格について異論もなかろう。そもそもこのお方はあの魔おぅ……」
「ちょ、エンギさん、エンギさん!」
僕は慌ててエンギさんを止める。
「あ~すみませんヒロ殿、ちょっと熱が入りすぎました。まあなんだその、とにかく偉大な方なので、ミーティス、お前たちも敬意をもって接するのだぞ」
「は、はあ………………分かりました」
ミーティスさんたち3人は、渋々といった様相で返事をする。
ふー、なんとかこの場は収まった。
「ジャヴォル、ではヒロ殿の合格よろしく頼むぞ。でなければ、オレはこの仕事から降りる」
「そ、それは困ります! 分かりました、この男を合格にいたします」
やったー! エンギさん、来てくれてありがとう!
起死回生の大逆転って感じだ。
ただ、合格を聞いたデミトフとゴライアスが、これ以上ないくらい嫌そうな表情をしている。
同じように、ミーティスさんたちもかなり不満げだ。
アリーシアだけは、何かちょっとボーッとしてる感じだな。僕がウルトラCの方法で合格しちゃったから驚いてるのかも?
「ではヒロ殿、私は仕事があるのでこれで失礼します。次はゆっくりとお会いしましょう」
「エンギさん、本当に助かりました。ナダルさんにもよろしくお伝えください」
エンギさんは一礼して、学院長とともに去っていった。
「お、おい、『ヒロ』という冒険者はいったい何者なんだ?」
「ああ、『ナンバーズ』のエンギさんにあそこまで言わせるなんて、ただ者じゃないぞ」
一難去ってまた一難……周りがかなりざわついちゃってるな。
まあ強引に合格させてもらったし、これくらいは仕方ないか。
「ヒロさん凄いです! そして合格してくれてありがとうございます!」
「ヒロ、なんで黙ってたんだよ、『ナンバーズ』と知り合いだったなんてスゲーじゃねえか!」
「そうよ、見直しちゃったわ!」
サイファたち3人も大喜びしている。
色々とハプニングがあったが、無事合格できてよかった。
それと、これをサイファたちに言っておこう。
「僕でよかったら、もう少しこのパートナー……つまり師匠をやってあげるけど、どうかな?」
「ヒロさん、いいんですか!?」
「もちろん、君たちさえ了承してくれるならだけど」
「いいに決まってるぜ!」
「ヒロくんしかいないわ!」
「ヒロさんありがとうございます!」
「よし決まりだ、じゃあよろしく頼むよ」
「「「はい!」」」
サイファたちは、今日さえ切り抜ければあとは自力でなんとかすると言ってたけど、きっとどうにもならないだろう。
学院側が邪魔をしているのはほぼ確実と分かったし。
そして、ナンバー0の子供捜しも、この学院でするのが恐らく最適だ。
何よりあの学院長だ。
会ってみて分かったが、邪悪な気配をかなり感じた。
ただし、邪悪といっても色々ある。大勢の命を奪う危険なモノから、自分が裕福になりたいだけの利己的なモノまで様々だ。
それらを全て僕が断罪しようとは思わない。
僕は神様じゃないのだから。
しかし、世の中の平和を大きく乱すような存在なら、やはり黙ってはいられない。
学院長がただ金銭に強欲なだけなら、その裁きについてはこの国に任せようと思う。
だが、果たして金銭が目的なんだろうか?
もし大勢を巻き込むようなことを計画していたらどうする?
孤児院の土地に執着する理由はいったいなんなのか?
気になることが多々あるので、もう少し様子を見てみたいところだ。
そして試験は全て終わり、閉会式をやったあと解散となった。
◇◇◇
【-Another side-】
「どういうことだ!? アイツの試験時には、絶対に不合格となるような細工をしておけと言ったはずだ!」
狭い一室に、学院長ジャヴォルの怒号が響き渡る。
「そ、それが、全て細工をしていたのですが、何故かそれなりの成績が出てしまって、我々もワケが分からないのです」
英雄養成学院施設内にある秘密部屋にて、ジャヴォルとその配下十数人が、本日の出来事について話し合っていた。
実はユーリの試験のときだけ、不合格になるような細工を仕掛けていたのだった。
例えば、魔力測定や攻撃力測定では、実際の数値の1/10000が表示されるようになっていた。
回避の試験では、係員がこっそりユーリの腰に被弾の跡を付けていたりもした。
そう、ユーリの成績が振るわなかった原因は、彼らにあったのである。
「ワケが分からぬだと!? どうせチェックを怠って、測定器の仕掛けが上手く作動しなかったのであろう!」
「いえそれが、機器は特に故障などしていなかったのです。なので、何故あのような記録が出てしまったのか、サッパリ分からないのです」
学院の全職員がジャヴォルの息のかかった手下であれば、もっと強引にユーリを失格にできたかもしれない。
しかし、さすがにそこまでは無理だった。
一応、表向きは優秀な生徒を育てる学校だ。裏の顔を知らずに働いている職員も大勢いる。
「ぐぬうっ、言い訳ばかりしおって……ヒロという男が変な記録さえ出さなければ、ワシもあの場へは行かなかったし、エンギとヤツが出会うこともなかった。よって、ヤツを合格にすることもなかったであろうに……!」
ジャヴォルたちは、まさか1/10000になる罠を仕掛けてあんな数値が出るなど、露ほども思ってはいない。
あと一息というところで失敗となり、ジャヴォルは歯噛みをする。
「あの小娘たちのパートナーが決まらぬよう、今まで何度も妨害してきたというのに、ここまできて余計な邪魔者が入るとは……。しかし、あの男何者だ? エンギの様子はただ事ではなかったぞ」
「登録された情報では、エーアストのSランク冒険者ということですが……」
「『ナンバーズ』のエンギともあろう男が、何故Sランク程度に頭が上がらぬのか分からぬ。とにかく、あの孤児院の土地は計画には必須だ。なんとしても手に入れなければならぬ。事と次第によっては、あのヒロという男を暗殺せねばな……」
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