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第8章 英雄の育成
第385話 異性はいません
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「今日はよろしくお願いします」
翌日の朝、約束した場所に行くと、昨日と同じ格好をしたサイファのほかに2人の女の子が待っていた。
1人はクセっ毛の強い茶色い髪の獣人と、もう1人はセミロングほどの金髪をポニーテールにした利発そうな子だ。
2人ともサイファより少し身長が高いから、年齢は上なのかな?
さて、この子たちはいったい誰なんだろう? サイファのチームメイトは男のはずだよね。
まあサイファが紹介してくれるだろう。
「師匠になるのはホントに今日だけでいいのかい?」
サイファが切羽詰まっている状況みたいだったので、昨日は安易に承諾しちゃったけど、念のためもう一度確認してみることに。
まだ今日の段取りも全然聞いてないからね。
「はい、ヒロさんに試験だけ合格していただければ退学は免れるので、あとはボクたちでなんとかします」
「えっ、テストなんてあるの!?」
そんなの聞いてないんだけど?
昨日教えてくれてれば、一夜漬けで勉強してそれなりに準備したのに!
「生徒の師匠となるのに相応しいか、適性試験を行うんです。大丈夫ですよ、中級以上の冒険者ならまず受かるはずなので、ヒロさんなら問題ないです」
そうはいっても、テストとか苦手だなあ……勉強は嫌いだったし、筆記試験なんて学校を卒業して以来だよ。
様々なスキルで僕は強化されているけど、知識については人並みレベルだ。いや、分野によっては平均より劣っているかもしれない。
王になったから、それなりに世情には詳しくなったけど……うーん、中級冒険者ってどの程度の知識を持ってるんだろう?
本当に僕でも大丈夫かな?
待てよ? 学術系スキルをコピーしちゃえばいいかも。
割とレアなスキルだけど、大勢集まれば1人くらいは持っているかもしれない。
カンニングみたいでズルいけど、これもサイファたちのため……。
いや、冒険者じゃそんなスキル持ってるわけないな。
仮にどうにかコピーできたにしても、学術系スキルを使うようなテストじゃないだろう。そんな専門的なテストじゃ、誰も合格なんてしないだろうからね。
なので、恐らく一般常識を問うようなテストだろうし、そしてそんなスキルなんて聞いたことない。
さて、困ったなあ……いや、サイファが大丈夫と言ってくれてるんだから自信を持とう。きっと僕でもなんとかなる……はず。
「サイファ、ホントにコイツで大丈夫なのか? めっちゃ頼りなさそうなんだけど」
僕の不安そうな様子を見て、少々気が強そうに見える獣人の子が、フサフサの耳をピンと立てて不満をあらわにする。
外見で判断する限りでは猫人かな?
そういえば学校時代、他クラスに猫人の生徒がいたけど、語尾に『にゃん』って付けて喋ってたっけ。
この子も言うかな? ドキドキ……。
「言っておくけど、アタシは虎人だからな! あとお前、なんか失礼なこと考えてるだろ!」
うっ、まるで僕の心を読んだかのように、獣人の子が抗議した。
少女といってもやはり女性、勘が鋭いなあ。余計なこと考えないように気を付けよう。
ちなみに、猫人は聴力が優れているのと身軽いのが特長で、虎人は力が強く戦闘に秀でている。
「ランゼの言う通りだわ、もうちょっとマシなのいなかったの?」
虎人の子に同意とばかり、金髪の少女も不満を口にした。
見た目は普通だけど、意外と毒舌な子だな。でもこれくらいの年頃だと、みんなこんな感じかも?
この子たちと同年代のサクヤもちょっと口が悪いしな。
「二人ともヒロさんに失礼だよ! こう見えてヒロさんは凄いんだから」
「じゃあ冒険者ランクはどれくらいなんだよ」
「えーと、一応僕はSランクだよ」
「あなたSランクなの? 見かけによらないわね」
「ふーん……なら大丈夫か。ま、せっかくサイファが見つけてきたんだし、アタシたちは師匠候補見つけられなかったんだから仕方ねーか」
僕の答えを聞いて、2人とも少し安心したようだ。
それにしても、なかなか手厳しい子たちだね。メジェールですらもう少しやさしかったですよ?
「あの~サイファ、この子たちは誰なのか紹介してもらえないかな」
僕だけ状況を理解してないので、サイファに説明を求めた。
なんでここに女の子がいるのか全然分からないし。
「ああスミマセン、昨日言ったボクのチームメイトたちです」
え? ……あれ?
サイファのグループには女の子はいないって話じゃ?
「サイファ、キミのグループには女の子はいないってことだったよね?」
「えっ、そんなこと言ってませんけど?」
なんだ、どうなってるんだ!?
昨日、確かに女性はいないって言ってたぞ? メジェールたちだって聞いてたし、絶対に間違いない。
僕たち相手にウソをつけるはずないのに、どういうことだ?
「ええと……キミは昨日、グループに異性はいないって言ってなかったっけ」
「はい、異性はいません」
あれ? まただ。
解析で見る限りでは、サイファはウソを言ってない。
……まてよ、ということは…………!
「ま、まさか、この子たち男の子なの!?」
異性じゃないなら、この2人はサイファと同性――つまり男ということになる。
2人とも可愛いのに、女装趣味の少年なのか?
ファーブラではそういうのが流行ってるとか……?
「なんだコイツ、アタシらのことオカマと思ってんのか? なんて失礼なヤツだ!」
「こんな侮辱を受けたのは初めてだわ、許せないっ」
あ、やっぱり女の子だよね。
だとすると、よけいワケが分からないんですけど!?
いったい何がどうなってるの?
「ヒロさん、さっきから変なことばかり言ってますが、どうかしたんですか」
「だって、キミが異性はいないって言ったのに、彼女たちがいるから……」
「異性はいないですよ? ランゼちゃんもクリスティちゃんも、ボクと同じ女の子ですから」
「ああなんだ、そういうことだったのか、ようやく納得したよ…………ってちょっとまって、サイファ、キミは女の子なの!?」
「えっ? そうですけど……?」
キョトンとした顔でそう言いながらサイファが帽子を取ると、中からサラリとした水色の髪がこぼれ落ち、その細い首元を隠した。
帽子で分からなかったが、サイファの髪は肩に届くほどの長さがあったのだ。
なるほど、美少女と思ってしまうような顔立ちのはずだ。ホントに女の子だったんだから。
「コイツ、サイファを男と思ってたのか!? とんでもないヤツだ!」
「こんな可愛いサイファを見て男と勘違いするだなんて、本当に失礼な男よね」
いや、そんなこと言われたって、帽子被って短パンはいてるうえに『ボク』なんて言ってたら、勘違いしても無理はないよ。サイファという名前も男っぽいし。
それに、言ってはなんだけど胸が全然自己主張してなくて、完全に見た目は男の子だ。
実際メジェールたちだって、サイファのこと少年と思ったわけだから……。
「ヒロさんすみません、ちゃんと分かりやすく伝えるべきでした。ボクが女ではダメだったんですか?」
「……いいや、大丈夫だよ。勝手に思い込んだこっちが悪いのさ。約束通り今日は協力するよ」
はからずもメジェールたちを騙しちゃうことになったけど、1日くらいは問題ないだろう。
「よかったーっ! ヒロさんよろしくお願いします」
「ま、頼りなさそうな男だけど、贅沢は言えねーしな」
「今日をクリアしたら、もっといい人探さないとダメね」
辛らつなお言葉ありがとうございます。こんな少女たちにも逆らえる気がまったくしないです。
しかし、僕ってそんなに頼りなさそうに見えるのか……。
最近はおだてられることが多かったから、ちょっと自信喪失しちゃうな。
そもそも僕の力って神様からもらったものだからね。あまり慢心しないように気を付けよう。
ちなみに気の強い虎人の子がランゼで、利発というかちょっと小生意気そうな子がクリスティというらしい。
クリスティは身長がサイファより少しだけ高く158㎝くらいで、白いブラウスにワインカラーのスカートをはいている。とても女の子らしい外見だ。
ランゼはクリスティよりもさらに身長が高く163㎝ほどで、薄オレンジ色のカジュアルなパーカーに青い長ズボン姿だ。
男っぽい性格みたいだけど、胸は3人の中では一番大きい。だからボーイッシュな格好でも、サイファのように少年と間違われることはないだろう。
3人とも学院の2年生で16歳とのこと。
サイファのことを小柄な少年だと勘違いしてたから14、5歳だと思ってたけど、実際にはもっと上だったんだな。
無事話がまとまったところで、僕たちは目的地――英雄養成学院へと向かった。
翌日の朝、約束した場所に行くと、昨日と同じ格好をしたサイファのほかに2人の女の子が待っていた。
1人はクセっ毛の強い茶色い髪の獣人と、もう1人はセミロングほどの金髪をポニーテールにした利発そうな子だ。
2人ともサイファより少し身長が高いから、年齢は上なのかな?
さて、この子たちはいったい誰なんだろう? サイファのチームメイトは男のはずだよね。
まあサイファが紹介してくれるだろう。
「師匠になるのはホントに今日だけでいいのかい?」
サイファが切羽詰まっている状況みたいだったので、昨日は安易に承諾しちゃったけど、念のためもう一度確認してみることに。
まだ今日の段取りも全然聞いてないからね。
「はい、ヒロさんに試験だけ合格していただければ退学は免れるので、あとはボクたちでなんとかします」
「えっ、テストなんてあるの!?」
そんなの聞いてないんだけど?
昨日教えてくれてれば、一夜漬けで勉強してそれなりに準備したのに!
「生徒の師匠となるのに相応しいか、適性試験を行うんです。大丈夫ですよ、中級以上の冒険者ならまず受かるはずなので、ヒロさんなら問題ないです」
そうはいっても、テストとか苦手だなあ……勉強は嫌いだったし、筆記試験なんて学校を卒業して以来だよ。
様々なスキルで僕は強化されているけど、知識については人並みレベルだ。いや、分野によっては平均より劣っているかもしれない。
王になったから、それなりに世情には詳しくなったけど……うーん、中級冒険者ってどの程度の知識を持ってるんだろう?
本当に僕でも大丈夫かな?
待てよ? 学術系スキルをコピーしちゃえばいいかも。
割とレアなスキルだけど、大勢集まれば1人くらいは持っているかもしれない。
カンニングみたいでズルいけど、これもサイファたちのため……。
いや、冒険者じゃそんなスキル持ってるわけないな。
仮にどうにかコピーできたにしても、学術系スキルを使うようなテストじゃないだろう。そんな専門的なテストじゃ、誰も合格なんてしないだろうからね。
なので、恐らく一般常識を問うようなテストだろうし、そしてそんなスキルなんて聞いたことない。
さて、困ったなあ……いや、サイファが大丈夫と言ってくれてるんだから自信を持とう。きっと僕でもなんとかなる……はず。
「サイファ、ホントにコイツで大丈夫なのか? めっちゃ頼りなさそうなんだけど」
僕の不安そうな様子を見て、少々気が強そうに見える獣人の子が、フサフサの耳をピンと立てて不満をあらわにする。
外見で判断する限りでは猫人かな?
そういえば学校時代、他クラスに猫人の生徒がいたけど、語尾に『にゃん』って付けて喋ってたっけ。
この子も言うかな? ドキドキ……。
「言っておくけど、アタシは虎人だからな! あとお前、なんか失礼なこと考えてるだろ!」
うっ、まるで僕の心を読んだかのように、獣人の子が抗議した。
少女といってもやはり女性、勘が鋭いなあ。余計なこと考えないように気を付けよう。
ちなみに、猫人は聴力が優れているのと身軽いのが特長で、虎人は力が強く戦闘に秀でている。
「ランゼの言う通りだわ、もうちょっとマシなのいなかったの?」
虎人の子に同意とばかり、金髪の少女も不満を口にした。
見た目は普通だけど、意外と毒舌な子だな。でもこれくらいの年頃だと、みんなこんな感じかも?
この子たちと同年代のサクヤもちょっと口が悪いしな。
「二人ともヒロさんに失礼だよ! こう見えてヒロさんは凄いんだから」
「じゃあ冒険者ランクはどれくらいなんだよ」
「えーと、一応僕はSランクだよ」
「あなたSランクなの? 見かけによらないわね」
「ふーん……なら大丈夫か。ま、せっかくサイファが見つけてきたんだし、アタシたちは師匠候補見つけられなかったんだから仕方ねーか」
僕の答えを聞いて、2人とも少し安心したようだ。
それにしても、なかなか手厳しい子たちだね。メジェールですらもう少しやさしかったですよ?
「あの~サイファ、この子たちは誰なのか紹介してもらえないかな」
僕だけ状況を理解してないので、サイファに説明を求めた。
なんでここに女の子がいるのか全然分からないし。
「ああスミマセン、昨日言ったボクのチームメイトたちです」
え? ……あれ?
サイファのグループには女の子はいないって話じゃ?
「サイファ、キミのグループには女の子はいないってことだったよね?」
「えっ、そんなこと言ってませんけど?」
なんだ、どうなってるんだ!?
昨日、確かに女性はいないって言ってたぞ? メジェールたちだって聞いてたし、絶対に間違いない。
僕たち相手にウソをつけるはずないのに、どういうことだ?
「ええと……キミは昨日、グループに異性はいないって言ってなかったっけ」
「はい、異性はいません」
あれ? まただ。
解析で見る限りでは、サイファはウソを言ってない。
……まてよ、ということは…………!
「ま、まさか、この子たち男の子なの!?」
異性じゃないなら、この2人はサイファと同性――つまり男ということになる。
2人とも可愛いのに、女装趣味の少年なのか?
ファーブラではそういうのが流行ってるとか……?
「なんだコイツ、アタシらのことオカマと思ってんのか? なんて失礼なヤツだ!」
「こんな侮辱を受けたのは初めてだわ、許せないっ」
あ、やっぱり女の子だよね。
だとすると、よけいワケが分からないんですけど!?
いったい何がどうなってるの?
「ヒロさん、さっきから変なことばかり言ってますが、どうかしたんですか」
「だって、キミが異性はいないって言ったのに、彼女たちがいるから……」
「異性はいないですよ? ランゼちゃんもクリスティちゃんも、ボクと同じ女の子ですから」
「ああなんだ、そういうことだったのか、ようやく納得したよ…………ってちょっとまって、サイファ、キミは女の子なの!?」
「えっ? そうですけど……?」
キョトンとした顔でそう言いながらサイファが帽子を取ると、中からサラリとした水色の髪がこぼれ落ち、その細い首元を隠した。
帽子で分からなかったが、サイファの髪は肩に届くほどの長さがあったのだ。
なるほど、美少女と思ってしまうような顔立ちのはずだ。ホントに女の子だったんだから。
「コイツ、サイファを男と思ってたのか!? とんでもないヤツだ!」
「こんな可愛いサイファを見て男と勘違いするだなんて、本当に失礼な男よね」
いや、そんなこと言われたって、帽子被って短パンはいてるうえに『ボク』なんて言ってたら、勘違いしても無理はないよ。サイファという名前も男っぽいし。
それに、言ってはなんだけど胸が全然自己主張してなくて、完全に見た目は男の子だ。
実際メジェールたちだって、サイファのこと少年と思ったわけだから……。
「ヒロさんすみません、ちゃんと分かりやすく伝えるべきでした。ボクが女ではダメだったんですか?」
「……いいや、大丈夫だよ。勝手に思い込んだこっちが悪いのさ。約束通り今日は協力するよ」
はからずもメジェールたちを騙しちゃうことになったけど、1日くらいは問題ないだろう。
「よかったーっ! ヒロさんよろしくお願いします」
「ま、頼りなさそうな男だけど、贅沢は言えねーしな」
「今日をクリアしたら、もっといい人探さないとダメね」
辛らつなお言葉ありがとうございます。こんな少女たちにも逆らえる気がまったくしないです。
しかし、僕ってそんなに頼りなさそうに見えるのか……。
最近はおだてられることが多かったから、ちょっと自信喪失しちゃうな。
そもそも僕の力って神様からもらったものだからね。あまり慢心しないように気を付けよう。
ちなみに気の強い虎人の子がランゼで、利発というかちょっと小生意気そうな子がクリスティというらしい。
クリスティは身長がサイファより少しだけ高く158㎝くらいで、白いブラウスにワインカラーのスカートをはいている。とても女の子らしい外見だ。
ランゼはクリスティよりもさらに身長が高く163㎝ほどで、薄オレンジ色のカジュアルなパーカーに青い長ズボン姿だ。
男っぽい性格みたいだけど、胸は3人の中では一番大きい。だからボーイッシュな格好でも、サイファのように少年と間違われることはないだろう。
3人とも学院の2年生で16歳とのこと。
サイファのことを小柄な少年だと勘違いしてたから14、5歳だと思ってたけど、実際にはもっと上だったんだな。
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