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第7章 新国テンプルム
第318話 ニセ物
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ゾディーさんがアイテムボックスから取り出したのは、なんと僕が作った魔装備――オークションで落札された『蒼魂鋼の剣』だった!
いや待て、これを落札したのは……そう、ヘドロノスという商人だったはずだ。
あ、代理落札もしてるって話だったっけ?
ってことは、落札を依頼したオーナーというのが、このゾディーさんだったっていうこと?
「ふふん、驚いているようだね坊や。この剣の価値が分かるなんて、なかなかいい目利きしてるじゃないか」
「それ……ひょっとして、先日のオークションに出ていた『蒼魂鋼の剣』というヤツでは……?」
「なんだ、知ってるのかい? そう、アタシらはオークションの目玉だというこの剣の存在を知って、有り金かき集めて帝国からやってきたのさ。この剣は『剣妃』であるこのアタシにこそ相応しいと思ってね」
なんだ、ゾディーさんは僕の剣を買ってくれたお客さんだったのか。
オークションだから誰の手に渡るか分からなかったけど、剣の価値を理解してくれるゾディーさんが使ってくれるなら、作った僕としても嬉しい限りだ。
『石化視線』もコピーさせてもらったし、ひょっとして僕とゾディーさんは運命的な相性はいいかも?
「凄い剣ですねえ。しかし、よくお支払いできましたね。確かとんでもない落札額になっていたと思いますが……」
「おかげでアタシの信者たちから貢いでもらった財産が全部パァさ。まあこれほどの剣が手に入れば本望ってところなんだが、さすがにスッカラカンになっちまったんで、この調査でちょいと稼いでから国に帰りたいんだよ」
なるほど、ゾディーさんには大勢のファンがいて、ファミリーとまでなってるんだっけ?
男性たちに色々貢いでもらってるから、個人ではなかなか出せない金額でもなんとかなったのか……って、ちょっと待て!
「ゾ、ゾディーさん、もうちょっとよく見せてもらっていいですか?」
「え? ああ構わないよ。滅多にお目にかかれないお宝だ、存分に拝みな」
僕はゾディーさんから剣を受け取り、間近で『蒼魂鋼の剣』を観察する。
いや、観察じゃ分からないので、『真理の天眼』で解析してみた。
…………コレ、ニセ物だ!
なんていう精巧な作りなんだ!
作った僕だからこそ、ほんのちょっと違和感を感じたけど、外見からでは見破れないほどそっくりにできている。
手触りや重さまで、多分本物と一緒だ。
しかし、素材は『蒼魂鋼』じゃない!
いったいどういうことなんだ!?
僕の『魔道具作製』スキルにある『複製作成』は、簡単な物なら完璧に同じモノを作り出すことができる。
ランクの低いモノなら、複数コピーを出すことも可能だけど、しかし上位ランクのモノ――例えば『冥霊剣』なんかは到底複製は不可能だし、ほかの魔装備もコピーするのは難しい。
『蒼魂鋼の剣』は素材が貴重な『蒼魂鋼』だけに、『複製作成』でも複製は無理だ。
だがこのニセ物は、外見だけは完璧にコピーできている。実際に使ってみるまでは、僕以外じゃニセ物と分からないだろう。
それに、国からの出品物である『蒼魂鋼の剣』がまさかニセ物だなんて、ゾディーさんだってつゆほども思っていないはずだ。
もちろん、『蒼魂鋼』でできていないから、斬れ味は本物よりも大幅に劣る。
なので、使えばきっと気付くだろうけど、これほどの剣は勿体なくて飾っておくだけにする人も居る。
もしそうなっていたら、恐らく一生ニセ物とは気付かなかったに違いない。
ゾディーさんは凄腕の剣士だけに、この剣の斬れ味を絶対試してみたくなるだろう。
もし凶悪なモンスター相手にそれをやろうとしたら、ゾディーさんが危険だ。
ニセ物だということを教えてあげないと……!
「あの、あのですねゾディーさん、気を悪くしないで聞いていただきたいんですが、この剣って本当に本物でしょうか?」
「ああん……? なぁにをマヌケなこと言ってんだいっ! この手触り、この質感、濁りのない青藍の輝き、どれをとっても正真正銘の『蒼魂鋼の剣』だよ!」
「じゃ、じゃあ、何かで試し斬りをされてはいかがでしょう?」
「イヤだね。この剣でつまらないモノなんて斬りたくないんだよ。大物が出たとき、コレで真っ二つにしてやるんだ!」
うーん、まさに危惧している通りの状況になってしまう。
しかし、ゾディーさんの機嫌を損ねたら、それこそ修復不能なほど面倒なコトになっちゃうし……。
僕が本物の『蒼魂鋼の剣』を作って見せてあげるか?
……いや、いきなりそんなモノを出しては、さらに警戒されてしまう危険もある。僕のこと怪しい詐欺師とでも思われては逆効果だし。
ゾディーさんの機嫌を取りながら、上手いこと剣が本物かどうかという疑問を抱かせないと。
それにしても、こんなニセ物を手作業で作るのは不可能に近い。
多分何かしらのスキルを使って、外見だけ完璧にコピーしたんだ。
怪しいのは、落札したヘドロノスという商人だが……。
「ゾディーさん、その剣を落札したのは別な方だと思うんですが?」
「ああ、帝国で有名な豪商ヘドロノスってヤツに頼んだのさ。アタシはオークションなんかやったことないんでね。気前のいい男で、アタシがお願いした予算を超えたのに、自腹を切って落札してくれたんだよ」
「自腹を切った!? 足りない分を商人が出したんですか?」
「そうなのさ。セリでだいぶ高くなっちまったんで、さすがのアタシも諦めてたんだけど、ヘドロノスが是非アタシに使ってもらいたいってことで頑張ってね。予算オーバー分は払わなくていいって言うんだから大した男だよ」
「それは……少しおかしくないでしょうか? 商人が儲けも無しにそんなことをするなんて……」
「はあん? さっきからぐちぐちとうるさい子だね。アタシはこの手のサービスには慣れっこなんだよ。まあここまで凄いのは初めてだけど、それだけアタシが魅力的ってことさ。アンタも大人になりゃその気持ちが分かるようになるよ」
予算で足りない分を無償で出すなんて、ますますおかしい。
実際には、落札代金の大半をゾディーさんが払っておきながら、本物の剣はヘドロノスが所持しているわけだから、足りない分を自腹で払う程度はなんでもない。
むしろ、安い出費で『蒼魂鋼の剣』を手に入れることができたわけだ。
これはもしかして、最初からゾディーさんはハメられたな。
オークションについても、恐らくヘドロノスのほうから持ちかけたに違いない。
全てが上手くいきすぎてる。
ヘドロノスという男を調べてみる必要があるな。
「なんだい坊や、お宝見てちょいと嫉妬しちゃったってところかい?」
「え? ああはい、羨ましいです」
「ま、アンタもそのうちいい剣と巡り会えるよ。頑張りな」
その後、僕たちは夕方過ぎまで進んだあと、野営をすることに。
寝る前にこっそり『空間転移』で国に帰り、みんなを心配させないように顔を見せたあと、またテントに戻る。
ちなみに、ネネは僕の寝込みなんて襲ったりしないと言ってたけど、別々のテントで寝た。
というより、ネネと二人っきりで寝て、万が一それがみんなにバレたら、血の雨が降りそうだからだ。
もちろん、その血は僕のモノなんだけどね……。
***********************************
『無限のスキルゲッター』の書籍が、いよいよ明日発売となります。
どうか是非是非よろしくお願いいたしますm(_ _)m
いや待て、これを落札したのは……そう、ヘドロノスという商人だったはずだ。
あ、代理落札もしてるって話だったっけ?
ってことは、落札を依頼したオーナーというのが、このゾディーさんだったっていうこと?
「ふふん、驚いているようだね坊や。この剣の価値が分かるなんて、なかなかいい目利きしてるじゃないか」
「それ……ひょっとして、先日のオークションに出ていた『蒼魂鋼の剣』というヤツでは……?」
「なんだ、知ってるのかい? そう、アタシらはオークションの目玉だというこの剣の存在を知って、有り金かき集めて帝国からやってきたのさ。この剣は『剣妃』であるこのアタシにこそ相応しいと思ってね」
なんだ、ゾディーさんは僕の剣を買ってくれたお客さんだったのか。
オークションだから誰の手に渡るか分からなかったけど、剣の価値を理解してくれるゾディーさんが使ってくれるなら、作った僕としても嬉しい限りだ。
『石化視線』もコピーさせてもらったし、ひょっとして僕とゾディーさんは運命的な相性はいいかも?
「凄い剣ですねえ。しかし、よくお支払いできましたね。確かとんでもない落札額になっていたと思いますが……」
「おかげでアタシの信者たちから貢いでもらった財産が全部パァさ。まあこれほどの剣が手に入れば本望ってところなんだが、さすがにスッカラカンになっちまったんで、この調査でちょいと稼いでから国に帰りたいんだよ」
なるほど、ゾディーさんには大勢のファンがいて、ファミリーとまでなってるんだっけ?
男性たちに色々貢いでもらってるから、個人ではなかなか出せない金額でもなんとかなったのか……って、ちょっと待て!
「ゾ、ゾディーさん、もうちょっとよく見せてもらっていいですか?」
「え? ああ構わないよ。滅多にお目にかかれないお宝だ、存分に拝みな」
僕はゾディーさんから剣を受け取り、間近で『蒼魂鋼の剣』を観察する。
いや、観察じゃ分からないので、『真理の天眼』で解析してみた。
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しかし、素材は『蒼魂鋼』じゃない!
いったいどういうことなんだ!?
僕の『魔道具作製』スキルにある『複製作成』は、簡単な物なら完璧に同じモノを作り出すことができる。
ランクの低いモノなら、複数コピーを出すことも可能だけど、しかし上位ランクのモノ――例えば『冥霊剣』なんかは到底複製は不可能だし、ほかの魔装備もコピーするのは難しい。
『蒼魂鋼の剣』は素材が貴重な『蒼魂鋼』だけに、『複製作成』でも複製は無理だ。
だがこのニセ物は、外見だけは完璧にコピーできている。実際に使ってみるまでは、僕以外じゃニセ物と分からないだろう。
それに、国からの出品物である『蒼魂鋼の剣』がまさかニセ物だなんて、ゾディーさんだってつゆほども思っていないはずだ。
もちろん、『蒼魂鋼』でできていないから、斬れ味は本物よりも大幅に劣る。
なので、使えばきっと気付くだろうけど、これほどの剣は勿体なくて飾っておくだけにする人も居る。
もしそうなっていたら、恐らく一生ニセ物とは気付かなかったに違いない。
ゾディーさんは凄腕の剣士だけに、この剣の斬れ味を絶対試してみたくなるだろう。
もし凶悪なモンスター相手にそれをやろうとしたら、ゾディーさんが危険だ。
ニセ物だということを教えてあげないと……!
「あの、あのですねゾディーさん、気を悪くしないで聞いていただきたいんですが、この剣って本当に本物でしょうか?」
「ああん……? なぁにをマヌケなこと言ってんだいっ! この手触り、この質感、濁りのない青藍の輝き、どれをとっても正真正銘の『蒼魂鋼の剣』だよ!」
「じゃ、じゃあ、何かで試し斬りをされてはいかがでしょう?」
「イヤだね。この剣でつまらないモノなんて斬りたくないんだよ。大物が出たとき、コレで真っ二つにしてやるんだ!」
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……いや、いきなりそんなモノを出しては、さらに警戒されてしまう危険もある。僕のこと怪しい詐欺師とでも思われては逆効果だし。
ゾディーさんの機嫌を取りながら、上手いこと剣が本物かどうかという疑問を抱かせないと。
それにしても、こんなニセ物を手作業で作るのは不可能に近い。
多分何かしらのスキルを使って、外見だけ完璧にコピーしたんだ。
怪しいのは、落札したヘドロノスという商人だが……。
「ゾディーさん、その剣を落札したのは別な方だと思うんですが?」
「ああ、帝国で有名な豪商ヘドロノスってヤツに頼んだのさ。アタシはオークションなんかやったことないんでね。気前のいい男で、アタシがお願いした予算を超えたのに、自腹を切って落札してくれたんだよ」
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予算で足りない分を無償で出すなんて、ますますおかしい。
実際には、落札代金の大半をゾディーさんが払っておきながら、本物の剣はヘドロノスが所持しているわけだから、足りない分を自腹で払う程度はなんでもない。
むしろ、安い出費で『蒼魂鋼の剣』を手に入れることができたわけだ。
これはもしかして、最初からゾディーさんはハメられたな。
オークションについても、恐らくヘドロノスのほうから持ちかけたに違いない。
全てが上手くいきすぎてる。
ヘドロノスという男を調べてみる必要があるな。
「なんだい坊や、お宝見てちょいと嫉妬しちゃったってところかい?」
「え? ああはい、羨ましいです」
「ま、アンタもそのうちいい剣と巡り会えるよ。頑張りな」
その後、僕たちは夕方過ぎまで進んだあと、野営をすることに。
寝る前にこっそり『空間転移』で国に帰り、みんなを心配させないように顔を見せたあと、またテントに戻る。
ちなみに、ネネは僕の寝込みなんて襲ったりしないと言ってたけど、別々のテントで寝た。
というより、ネネと二人っきりで寝て、万が一それがみんなにバレたら、血の雨が降りそうだからだ。
もちろん、その血は僕のモノなんだけどね……。
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