あいうえおぼえうた

なるし温泉卿

文字の大きさ
上 下
2 / 5

あいうえおほしさまのちいさなおはなし

しおりを挟む
 さあ、おやすみの時間じかんだよ。

 ゆっくり、ゆっくりめをとじて、
 いっしょに「ねんねのくに」へいこう。
 
きょうの「ねんねのくに」はおそらにあるよ。

 
 
 あいうえ「お」のおほしさま、

 かきくけ「こ」ろりん、ころりんと

 さしすせ「そ」らから

 たちつて「と」んでった。



 いったいどこへいったかな?


 ほら、くものスキマからしたのほうをみてごらん。



 なにぬね「の」はらが、ひかってみえるでしょう


 きらきら ぴかぴか きらきら ぴかぴか

 あれはぜーんぶ、おほしさま。

 はひふへ「ほ」したちは、

 まみむめ「も」りのなかでも

 やいゆえよの「や」まのおくでも

 まっくらくらなところでも

 やさしい 「ゆ」めになって

「よ」るをてらしてくれているの。

 
 あいうえ「お」ほしさまも 

あの「の」はらに いったのよ。



 おほしさまは、どこを、てらしているのかって?

 ほら、すぐちかく。


 らりるれ「ろ」うそくが 「わ」たし「を」

そして◯◯ちゃん「を」てらしているよ。

 やさしく きらきら ぴかぴか と

 やさしく きらきら ぴかぴか と

 じつはね、あの「ろうそくのひかり」は、おほしさまのひかりなの

よるがこわくないように みまもってくれているんだよ。

 ら「ん」らん・らん・らん•らん・らん……。


 さあ、おやすみ。よい、ゆめを。






しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

こちら御神楽学園心霊部!

緒方あきら
児童書・童話
取りつかれ体質の主人公、月城灯里が霊に憑かれた事を切っ掛けに心霊部に入部する。そこに数々の心霊体験が舞い込んでくる。事件を解決するごとに部員との絆は深まっていく。けれど、彼らにやってくる心霊事件は身の毛がよだつ恐ろしいものばかりで――。 灯里は取りつかれ体質で、事あるごとに幽霊に取りつかれる。 それがきっかけで学校の心霊部に入部する事になったが、いくつもの事件がやってきて――。 。 部屋に異音がなり、主人公を怯えさせる【トッテさん】。 前世から続く呪いにより死に導かれる生徒を救うが、彼にあげたお札は一週間でボロボロになってしまう【前世の名前】。 通ってはいけない道を通り、自分の影を失い、荒れた祠を修復し祈りを捧げて解決を試みる【竹林の道】。 どこまでもついて来る影が、家まで辿り着いたと安心した主人公の耳元に突然囁きかけてさっていく【楽しかった?】。 封印されていたものを解き放つと、それは江戸時代に封じられた幽霊。彼は門吉と名乗り主人公たちは土地神にするべく扱う【首無し地蔵】。 決して話してはいけない怪談を話してしまい、クラスメイトの背中に危険な影が現れ、咄嗟にこの話は嘘だったと弁明し霊を払う【嘘つき先生】。 事故死してさ迷う亡霊と出くわしてしまう。気付かぬふりをしてやり過ごすがすれ違い様に「見えてるくせに」と囁かれ襲われる【交差点】。 ひたすら振返らせようとする霊、駅まで着いたがトンネルを走る窓が鏡のようになり憑りついた霊の禍々しい姿を見る事になる【うしろ】。 都市伝説の噂を元に、エレベーターで消えてしまった生徒。記憶からさえもその存在を消す神隠し。心霊部は総出で生徒の救出を行った【異世界エレベーター】。 延々と名前を問う不気味な声【名前】。 10の怪異譚からなる心霊ホラー。心霊部の活躍は続いていく。 

くまの復讐

ぴぴみ
児童書・童話
のんびり屋のくまは、いつもからかわれ、のけものにされていました。 そんなある時、かみさまがくまに特殊な力を授けました。 それは最強の盾となるべき力。 悪意をもってくまに接したものは皆、報いを受けることになってしまいました。 かみさまは言います。 「その力を正しく使うんじゃぞ」

あたたかくなったら

天仕事屋(てしごとや)
絵本
こぐまはおててのにくきゅうを 太陽にむけて短い指を いっぱいに広げた

タツマキにのまれて……

いっき
児童書・童話
その日。タツマキにのまれたぼく達は……

プラネタリウムのめざす空

詩海猫
児童書・童話
タイトル通り、プラネタリウムが空を目指して歩く物語です。 普段はタイトル最後なのですが唐突にタイトルと漠然とした内容だけ浮かんで書いてみました。 短い童話なので最初から最後までフワッとしています。が、細かい突っ込みはナシでお願いします。

かえんの子

その子四十路
絵本
「こやつは災いを招く、呪いの子。世のなかの業を背負って生まれたのだ」 炎とともに生まれた、災いの子、えん。顔には大繩でぶたれたような黒いあざがある。 村人たちに疎外されたえんは、村のはずれのあばら家にひとりで暮らしていた。 孤独なえんを慕うのは、幼い次郎だけだった。 えんは次郎をかわいがるが、雨ごいの生贄に次郎が選ばれて…… 宿命を背負ったえんは、道を切り開けるのか?

かんせん

素元安積
児童書・童話
しに神様が、眠らせるべき人を間違えてしまった。

【奨励賞】おとぎの店の白雪姫

ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】 母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。 ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし! そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。 小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり! 他のサイトにも掲載しています。 表紙イラストは今市阿寒様です。 絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。

処理中です...