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「アランさまー!!」
「な、なぜここに…」
俺はまたため息が出た。
休みが始まるので俺はその前に本を買っておこうと国で1番大きい本屋に来ていた…のだが
「これおすすめですよ!」
「あ!これも!」
「これも!これも!」
そう言い彼女は俺の手にどんどん本を増やしていく。
「なぜ恋愛ものばかりなんだ…俺はこーゆうものより他の方が好きだ」
恋愛などわからないし。
「良いんです!私と結婚する時のためにアラン様にはもっと鋭くなって貰わないと…!鈍すぎじゃだめですもの!!」
そう言うとまた一冊本を置いた。
「こ、こんなにか…?」
「えぇ。是非お休みの間読んでくださいね?休みの間もお手紙出しますから」
「そうか」
「アラン様もお手紙くださいね?」
「……」
「アラン様?」
「……」
「下さいね????」
「わ、分かった…」
あまりの圧に王子の俺が頷くしかなかった。
「ふぅ…良かった…休みの間もしかしたら連絡が取れないかもと思って…寂しかったんです」
初めて見る彼女の顔はなんだか…
「そうか」
「えぇ、だから遊びに行きましょうね」
「なに?」
「ふふ…楽しみですわ。それじゃあ私はこれで」
そう言うと華麗に去っていった。
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