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昨日メールを送った後速攻返事が返ってきた。
それはそれは長い返信が…。
読むのに5分もかかった!
要約すると今週の日曜日遊びに行こうって内容だった。
「…なんか…緊張する」
俺はまたメールを見ていた。
閉じても開いて閉じてもまた開いて…。そんな事をついしてしまってた。
って俺何してんだ!!別にそんな張り切ることでもない!ただ遊びに行くだけだし!
…けど…

「可愛い服が欲しい?」
「…うん…」
「なんで?」
「いや…その…さ」
俺は少し顔が赤くなるのを理解しながら口を開く。
「あの人俺のこと可愛いって言うからさ…。その…。」
「ふーん。なるほどね。もっと可愛く見られたいと」
「ま、まぁそういうこと…」
俺はより赤くなるのが分かった。
「篤顔真っ赤だ。可愛いー」
仁はにこにこと俺の顔をつんつんと指で押してくる。
「ひ、仁…!」
俺は指摘されたことがより恥ずかしくて俯いた。
「はぁ…篤の頼みなら仕方ないなぁ…。」
俺がパッと唯の方を見ると本当に仕方なさそうな顔をしている。
「あ、ありがとう!」
「なぁ!なんで俺には頼まないの?」
仁が首を傾げる。
「だって仁、私服だっさいじゃん」
「え!?」
「いや、あれはあれで仁らしくて可愛いよ」
「え!?!!」
がーんという効果音が仁に流れた気がした。
「俺ってださかったんだ…」
「まぁそれもあるけど唯はモデルしてるしセンス良いかなって…!」
「…それは僕じゃなくてスタイリストさんが良いんだよ。」
「それはもちろんそうだと思うけどそのーなんていうか目が肥えてそう!!」
「ふふ…それ褒めてる?」
「褒めてる!!」
「うん。良いよ。僕も一緒に買いに行ってあげる。いつなら空いてる?」
「なら前日の土曜日で!」
「え!お、俺も行きたい!!」
「うん。仁も可愛い服あるといいね」
「うん!!」
それからも色々と喋り土曜日の予定がどんどん決まっていった。



──────────



「おはよー!」
俺は仁の顔を見た後に目を下に向ける。
うん。今日も安定のダサさ。
「篤服かっこいいー!」
そんなことないけど仁はすごく褒めてくれる。
「ありがとう。仁も…うん。可愛いよ…」
「絶対思ってないじゃん…」
「ははっ!大丈夫。本当可愛いから」
そんなこんなで少し喋っていると唯が走ってきた。
「…はぁ…はぁ……ごめん…!遅れちゃって…」
「大丈夫!いうて5分だし!全然待ってない!」
「うん!篤と喋ってたから一瞬だよ!」
「そっか…それなら良かった。」
少し汗を拭く唯の顔はやはり普通よりも結構整っている。かっこいいというか可愛いというか美少女というか。そして服はすごく似合っている。
「それって自分で選んだの?」
「うん。そうだけど…もしかして似合ってない?」
少し不安そうな唯に俺は思いっきり首を振る。
「めっちゃ似合ってる!可愛い!」
「ありがとう…。…まぁ可愛くは無いけどね」
なんと唯は可愛いと言われるのが嫌らしい…。
「可愛いよ~唯~」
仁がそう言いながら唯に抱きつく。
「だから可愛いくないってば」
そう言う唯は少し顔が赤くなっている。珍しい。
「…行くよ」
そう言うと唯は俺と仁の手を引っ張る。
「今日はいろんな服見て決めるんだから早くしないと!!」
そう言いながら少し鼻息が荒くなっている唯に着いていく。
俺の為に張り切ってくれている唯に少し…というか結構嬉しい。
「なんだかんだで服見に来るのって久しぶりだよな!」
俺がそう言うと二人が俺を見る。
「だって篤が家でゲームしたいとかしか言わないんだし…ねぇ」
唯が仁に目を向ける。
「うん!!篤大体ゲームか漫画!それか…たまに俺たちの家来てやっぱゲーム!」
「そ、そんなゲームしてねぇよ!」
「してるよ。僕んち来てもゲームしてるし」
「いやそれは唯んちってなんかめっちゃゲームあるからさ!!持ってないやつやりたくなるんだから仕方ねぇよ!」
「あー確かに!唯んとこはゲームやらなきゃ損みたいなとこあるよね~」
「なにそれ…ふふ」
笑う唯に釣られ俺と仁の顔に笑顔が浮かぶ。
「やっぱ二人について来てもらってよかった!」
「…?」
「楽しい!」
俺がそう二人に言うと二人は何故か照れたみたいにまた笑った。
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