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4 侯爵
しおりを挟むま、何とか接触を防ぐことが出来たけど、出来たけど!!!
こんな恥ずかしい日、一生来ないと思うな~。
「はぁー。。。」
ため息をついて立ちあがり、その場に居づらいので、外に出ることにした。
外に出たけど、切なさとモヤモヤと恥ずかしさが泡立て機でぐちゃぐちゃに混ぜたような気持ちは収まらない。
あ~!もう!!!!
と限界が来て、私はすぐそばにあった木に八つ当たりする。
ドンッと力強く、拳を木にぶつける。
手に痛みが走ると同時に頭にゴツンっ!!と勢いよく何かが降ってきた。
「~っ!!!!!」
とうずくまると同時にエディトリスは意識が遠のいてしまった。
「わっっ!!!え?!人?!ル、ルカエル様ぁぁ~どうしましょう。。。僕の剣が何処かのご令嬢を傷つけたみたいですぅぅ!」
騎士の制服を着た黄緑色の若者が、倒れているエディトリスの隣に落ちている剣を見て、自分の主人である侯爵様に泣きついた。
「はぁー。。。また、こんな所に剣を持ってきたのか?バレないように木の上に隠すとかガキじゃある─────」
と言いかけた所で倒れているのが、エディトリスと気づいてしまった。
そのままルカエル侯爵は絶句する。
「どうしたんですか?はっ!。。。。。もしかして、好きな人とかですか?!いやぁーーー、あの無愛想な侯爵様が恋煩いとはねぇ~~」
ブチっと侯爵の堪忍袋が切れた音がした。
「・・・・・ロイ・ハント。お前、よっぽど死にたいようだな。」
「ちょっ!!!剣抜かないで下さいよ!この国に侯爵様に敵う人なんて。。。。うわっ!!危なっ!」
思いっきり剣をふる侯爵様。それを泣きながら必死によけるロイ・ハント。
「それより、こいつを何とかしないとな。ロイ。こいつ何とかしろ。」
「何とかしろって、侯爵様が何とかしてくださいよ!」
「はぁー。。。しょうがない」
と言いルカエル侯爵は軽々エディトリスを持ち上げる。
「とりあえず、侯爵邸に連れていくか。」
「ヒュゥゥゥ!!侯爵様やりますねぇ!お持ち帰りですか」
「捨て猫を拾っただけだ。
それより、この仕事はお前よりウィンの方が合ってるように思うが。墓には年に一回行ってやる。」
「え!?!?僕、死ぬ前提ですか?!?!」
ロイがギャーギャー言う横でエディトリスを連れた侯爵は自分の馬車に乗り、自分の邸宅に帰った。
その時ロイ・ハントは置いていかれて、寝ずに走って帰ったとか。。。なんとか。。
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