異世界 無限転生!

アッキー

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8章

ダンジョン探索その8

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ーーー 80階層ボス部屋前 ーーー

「さて、次は、どんな奴かな?」

「そうですね、ライ様」

「ある程度は、種類的には、出てきたよね~ライ君」



ーーー ボス部屋 ーーー

「デッカイ蜘蛛?」

「そのようですね、ライ様」

「これは、私とティスが、アラレもない姿になっちゃうのかな~。嬉しい~?ライ君?」

「何、言ってんだイーネ」

『お嬢さん方、お話は、終わったかな?』

「へぇー、喋れるんだな、蜘蛛なのに」

『おやおや、此処まで来た者なのに、見た目で判断する愚か者なのかな?』

「なるほどな、これは、失礼したな」

『いやいや、気にしなくても、構わんよ』

「そう言ってくれると助かる」

『それでは、始めるかのぅ、ワシの名は、スパイダーじゃ、よろしくの』

「そうか、俺は、ライ」

「私は、ティスと申します」

「私は~、イーネだよ~」

『どれ、小手調べじゃ』

 スパイダーは、お尻から、糸を大量に吐き出し、ボス部屋を自分の動き易いように作り替えた。

『さて、お手並み拝見じゃ、ライ、ティス、イーネ、どうする?』

「どれ、燃やしてみるか」

「それでしたら、私は、凍らせます」

「それじゃ~、私は~風魔法で、切ろうかな~」

 ライが炎、ティスが氷、イーネが風の魔法を使ったが、効果が無かった。

『なんじゃ、なんじゃ、情けないのう、小手調べなのに、こんなので、手こずるのか?』

 ライが、「イラッ」としたが、効果がないのは、本当なので、頭の中を冷静にしてから、もう一度、対処方法を考えて、

「なら、これならどうだ?」

 ライは、重力魔法で、小型のブラックホールをつくり糸を消し去った。

『ほぅこの程度は、対処できるか、まぁ、この階層まで、来れるのだから、これくらいは、やってもらわんとのぅ』

「さて、次は、どうする?スパイダー?」

『この糸は、避けられるかのぅ』

 スパイダーは、ライ達が察知する前にライ、ティス、イーネの腕に糸を絡めていた。

「何?」

「まさか?」

「嘘~?」

 三者三様に驚きながら、自分の腕に絡まった糸を見ていた。

『なんじゃ、なんじゃ、自分の腕に糸が、絶対に絡まる訳がないというような顔をしおって、油断大敵じゃのぅ』

『どれ、此方から行くぞ。若いの』

 スパイダーは、ライ達の腕に絡まった糸を動かし空中にライ達を放り投げた。

「うわ!」

「キャ!」

「え~!」

『どれ、ワシの糸を空中で、どれだけ対処できるかのぅ?』

 スパイダーは、糸を縦横無尽に動かして、ライ達にダメージを与えていった。

 ライ達は、ダメージを最小限に抑えながら、スパイダーの討伐方法を考えていた。

(さて、どうしたものか、炎もダメ、氷もダメ、風もダメ、やっぱり、ブラックホールで、スパイダーごと消し去るのが、一番かな、とういうことで、ティス、イーネ聞こえるか?)

(なんでしょうか?ライ様?)

(何~、ライ君?)

(スパイダーをブラックホールに放り込んで消し去るのが、一番楽だから、ティスとイーネは、スパイダーの気を引いてくれるか?)

(分かりました)

(わかったよ~)

 念話を使いライ達は、討伐方法を統一し、行動に移した。

『おやおや、お嬢さん方がお相手するのかのぅ』

「それでは、食らって下さい!【氷縛】」

「食らってくれると嬉しいな~【風獄】」

 ティスは、氷の檻を創り、イーネは、風の牢獄を創って、スパイダーの気を引いた。

『ほぅ、これは、見事な物だのぅ。だが、甘い』

 スパイダーは、糸で、氷の檻を壊し、風の牢獄は、スパイダー自身を包み込むように展開した糸で、防御した。

「なら、これならどうだ?」

 ライは、ブラックホールスパイダーの頭上に展開した。

『なに!?』

 スパイダーは、驚きながらも、頭上に糸を展開して、防御しようとしたが、スパイダーの足が、地面から離れ始めたら、あっという間にスパイダーは、ブラックホールに吸い込まれていった。

「ふぅ、少し、手こずったかな?」

「そうですね、ライ様」

「まぁ、全然歯ごたえないよりは、いいんじゃない?ライ君?」

「そうだな、それじゃ、次に行くか?」

「「了解」」


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