異世界 無限転生！

8章

ライの戦闘指導その3

ーーーギルドの訓練所ーーー

　ライとガイは、お互いに、【八陣】を浮かべて、様子見をしていた。

「どうした、ガイ？来ないのか？」

「それもそうだな、このままじゃ、ライから、戦闘指導してもらった意味がないな、それじゃ、行くぞ！ライ！」

「おう！来い！ガイ！」

　ガイは、まだ、魔力操作が、苦手なのか、普通の冒険者が、扱う、火球や水球など、よりは、威力もありスピードもあるのだが、ライ相手では、完璧に、魔力操作を扱えないようでは、ダメージすら、与えられず、しまいには、ライが、調整して、火球には、火球を、水球には、水球をぶつけたりして消していた。

「まだまだだな、ガイ。次は、魔力操作を覚えてもらうか」

「分かった。よろしく頼む」

「それじゃ、まずは、魔力の球体をこんな感じで、作ってもらえるか？」

　そう言って、ライは、魔力の球体を目の前に、作って見せた。

「こうか？」

　ガイも、魔力の球体を作ったが、ライのように、綺麗な球体ではなく、所々、歪んでいたり、いびつだったりした。

「まずは、魔力の球体を綺麗に作ってくれ」

　それから、20分ぐらい過ぎた頃、ガイの目の前の魔力の球体は、綺麗な球体になっていた。

「これでいいか？ライ？」

「ああ、問題ない。もう一度【八陣】を展開してくれ」

「分かった」

　ライも【八陣】を展開して、先程と同じように、ガイとライは、【八陣】を展開して、お互いに、攻撃したが、ガイの魔力操作が、向上したのか、ライの火球をガイの火球が、避けてライに、向かったりして、先程よりもライの手数が、減り徐々に互角になってきた。

「なかなか、魔力操作が、うまくなったな、ガイ」

「ライの指導がいいからだろ」

「誉めても何も出ねーぞ！」

「よし、魔力操作も、ひとまずは、これで、いいだろ。次は、【八陣】の型と言うべきものを覚えてもらうか」

「分かった」

「それじゃ、まずは、【八陣】の展開を一旦消してもらえるか？」

「分かった」

「【八陣】の型は、【八陣】を展開する前に、ある程度、決めておいた方がいい」

「まぁ、簡単に言うと、【八陣の型、円】展開とか、言って、頭の中で、イメージした状態の【八陣】を展開することだ」

「イメージか？」

「ああ、今、俺が言った。【八陣の型、円】は、自分の周囲に、展開するのは、同じでも、自動で、攻撃したり、防御するように、イメージすれば、全然違うだろ」

「確かに、そうだな」

「まぁ、これは、ガイが、今後、自分で、修行すれば、いいだろ。ガイの戦闘指導は、これで、一旦終了でいいか？」

「そうだな、ある程度は、教えてもらったし、他の奴等にも、教えて欲しいからな」

「分かった。それじゃ、次の戦闘指導に移るよ」

「ああ、よろしく頼む」

　そう言って、ガイと別れて、ライは、他の冒険者達の戦闘指導を始めるのだった。