異世界 無限転生！

5章

女性従者の事情

「さて、リカの修行は、一応、ここまでにしよう」

「ありがとうございました。ライ様」

「どういたしまして、リカ。ステータスは、全員の修行が、終わってから、皆で見てくれ」

「わかりました」

「それじゃ、次は、女性従者の方のレベル上げをしますか」




ーーー女性従者の修行ーーー



「それでは、女性従者の方、修行を始めます」

「わかりました。よろしくお願いいたします。ライ様」

「所で、貴女の名前は、教えて頂けないのですか？」

「いえ、そんなことは、ないのですが、私の名前を教えると言うことは、私の生涯の伴侶になることを意味します」

「何故かと言うと、私の家のしきたりの様なものなのです」

「しきたりですか？」


「はい、相当、昔の話になるのですが、私の先祖の女性が、危ない所をある男性に、助けられたそうです」

「その時に、先祖の女性は、お礼を言って、男性に名前を言おうとしたのですが」

男性が、

「私の様な男に名前を教えるより、貴女が、慕い、貴女のことを一番大事にしてくれる方に、教えるべきなので、私には、教えなくてよろしいですよ」

と言ったそうです。

「そう言われた、先祖の女性は、「わかりました」と言って、その時は、その男性と別れたそうです」

「その先祖の女性は、その男性に言われたことを胸に秘め、生きていったそうです」

「それから、何年かしたあとに、その男性に、2度ほどまた、助けられたそうです」

「そして、先祖の女性は、合計3度ほど、その男性に助けられたのです。そうなると、先祖の女性は、3度目に助けられた時に、その男性に、自分の名前を告げていました」

「先祖の女性は、その男性に、助けられた時点で、自覚が無くても、惚れていたのでしょう」

「それから、先祖の女性とその男性は、周りが、羨むぐらいに、ラブラブな感じで、亡くなるまで、過ごしたそうです」


「ライ様、これが、私が、名前を教えない理由です」

「すまないが、これだけだと、意味が、わからないのだが？」

「要するに、私が、名前を教えると言うことは、その人のことが、とてつもなく、相手が、引くくらいに、好きになってしまうからです」

「なので、まだ、ライ様には、名前を教えることは、出来ません」

「そういうことなら、わかりました」

「それでは、修行を始めます」