異世界 無限転生！

5章

ふたつの昔話(2/2)

ーーーもうひとつの昔話ーーー

穏やかな王様が、ドラグライガー王国の王様になって、しばらくたった頃、

穏やかな王様が、信頼している、部下に、

「辺境伯になってくれないか？」

と言っていた。

その部下は、私などでいいのかと、不思議に思ったが、穏やかな王様の信頼を裏切るわけにもいかず、受けることにした。

それから、その部下が、辺境伯になって、大分時間が、過ぎた頃、穏やかな王様が、パーティーを開いたように、その部下も、穏やかな王様に習って、パーティーを開いた。

その時は、穏やかな王様が、パーティーを開いた時に、起こったことなど、起きないと思っていたが、

同じことが、起こってしまった。

あの時と同じように、その部下が、凄まじい殺気を放っていた。

穏やかな王様と同じように、その部下も穏やかな人間だったのだが、

あの時と同じように、その部下の家族や仲間を罵詈雑言を喚き散らした馬鹿がいたようだ。

その部下は、穏やかな王様ほどの殺気を出せなかったが、恐ろしさは、引けをとっていなかった。



それから、この王国。



ドラグライガー王国は、

眠れる龍と眠れる獅子がいる国

と言われるようになる。



捕捉では、あるが、

この穏やかな王様とその部下は、

戦闘能力も龍と獅子と言っても過言ではない。