幼妻と中年

Arara

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エロエロな新婚生活の始まり2

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 またやってしまった。

 欲望を放った直後から反省と後悔に身悶えしていると、口に含んだまま目を白黒させえずいている美咲が目に入った。
 
 すぐさまティッシュをキッチンへ取りに行き、三枚ほど引き抜くと口の前に広げてやる。

「ほら、ここに吐き出して」

 ところが美咲は首をふるふる振って、なんとか白濁を飲み込もうと頑張っている。

 チャレンジしてみては失敗してえずくということを何度か繰り返した後、ようやく差し出したティッシュの中にうえっと吐き出した。

「隼人さん、ごめんなさい。妻としてすごく恥ずかしいです。愛する夫のものを飲み干せないなんて。こんなにあなたを愛しているのに、どうして……」

 最後までー美咲の中では飲み下すまでがセットだったらしいーできなかった事にショックを受けて、見るからに落ち込んでいる。

 そして、今度こそはやり遂げてみせるから、自分の愛情を疑わないで欲しいと俺に抱きつく。

「美咲の愛情を疑った事なんてないよ」

 これは本当だ。
 愛情がなければ、浮気が心配だからなどと言って中年のおっさんのちんこを自らしゃぶりたがるはずもない。

「それに、あんな不味いもの無理して飲まなくていい」

 ぎゅっと抱き締め返し、頭を撫でながら言い聞かせる。

「でも、男性は飲んでくれると愛情を感じるって。すごく嬉しいって、ネットに書いてあったよ?」

 美咲は経験不足を補おうとするあまり、ネット情報を鵜呑みにするきらいがある。
 男の下劣な欲望が詰まったサイトを閲覧しないようにこっそりフィルタリングしておこう。

「まあ、それは否定しないけど、だからと言って、そんな事で愛情を量ったりはしないよ。それより、ごめんな。俺の方こそ無茶させて、苦しかっただろう?」

「ううん、隼人さんが喜んでくれたらそれだけで私は嬉しいから」

 すごく気持ち良かったよと言えば、美咲は嬉しそうにはにかんだ。

「じゃあ、行ってくる」

 キスをして、今度こそ玄関を出た。



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