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高校生編
第62話 新たな真実
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◇学祭の翌日 土曜日 AM7:30
無事に初夜を迎えた俺たち。
目を覚ますと真凜ちゃんの胸が目の前にあった。
そのまま無理やり胸に顔を埋められる。
「んっふ!?」
「ごろにゃーん!ゴロゴロにゃーん!!」と、今まで以上に甘えてくる真凜ちゃん。
「ちょっ...」
「えへへへ。だいしゅき。もう誰にも渡さない。ふへへへ。ねぇ、しゅき。だいしゅき。しゅきしゅきのしゅき。ちゅー!」と、頬と頬を合わせたりチューしたりとやりたい放題の真凜ちゃん。
「...俺も好きだよ」
「あへへへへへ」
くっついたまま布団を出てから朝食を食べ、のんびりと休日を過ごしていると、清人から一通の連絡が入る。
『今日暇か?』8:35
『特に何もないけど。清人は受験勉強しろよー』8:40
『おう。分かってる。それでさ、1人あって欲しい人がいるんだけど』8:43
『誰だよ』8:45
『安藤監督』8:50
そんな予想外の名前に手が止まる。
「どしたーん?」と、携帯を覗かれる。
別にやましいことはないので、真凜ちゃんにも見せる。
「...安藤監督と会えるらしい」と、嬉しさ満開で言うと「...そっか。じゃー今日の予定は無しだね!また別のおやすみにでも」と、言いかけた口を俺が塞いだ。
「んっ!!//」
「...真凜も一緒にきて。俺は真凛にいてほしい」
「...じゃ、邪魔じゃない?」
「邪魔なんかじゃないよ。ね?行こ?」
「...うん!」
『是非、お願いします』と、返信するのだった。
◇
送られてきた住所に真凜ちゃんと2人で行くと、そこは駅から少し離れたこじんまりとした、老舗な喫茶店だった。
入る前からなんとなくおすすめのランチメニューはナポリタンなんだろうな思いながら店に入ると、カランコロンという愉快な音が鳴る。
中には白髪混じりの髪に少しの髭を携えた、いかにもなマスターがコップを洗っていた。
「...あの」と、声をかけると鋭い眼光を向けられる。
「...あらぁやだ!こんな若いアベックが来るなんて珍しいわねぇ!」と、とてつもない笑顔で出迎えられる。
えぇ。何このギャップ。
「おぉ、こっちこっち」と、言われて振り返るとそこにはだいぶ老けた安藤監督が杖をつきながら立っていた。
「...監督」
「...いい男になったな。それに...真凜ちゃんだよな。そっかそっか。いやぁ...本当に感慨深いな」と、優しく微笑む。
そのまま安藤監督の前の席に座る。
まるで俺たちのことを息子や娘を見るような優しい目線を向ける。
すると、マスターが独特の歩き方をしながらメニューを持ってくる。
「はい、どうぞ♡」
「あ、ありがとうございます」
「ここのおすすめはメロンフロートとペペロンチーノだぞ。てことで、よろしくマスター」
...え?コーヒーでもなければナポリタンでもない?少し意表をつかれる。
「あら?甘いもの控えてるんじゃないの?」とマスターが監督に言う。
「こんな時くらいはいいだろ」
「そうね。とびきり美味しいの作るわね」
「じゃあ、僕もメロンフロートとペペロンチーノで」「私も」と、真凜ちゃんが続ける。
「はーい!」と、愉快なステップで店の奥に消えていくマスター。
「...すまなかった」と、第一声で監督は頭を下げながら俺に謝った。
「...なんで監督が謝るんですか」
「碧くんが置かれている状況は知っていた...。が、何もできなかった。今更ながらあの時のことをずっと後悔してる」
「監督は何も悪くないですよ」
「...そうか。相変わらず優しいな。碧くんは。けど、悪いのは俺なんだ」
「そんな...」
「...この間の劇見せてもらった。やっぱり私の目に狂いはなかった。君の輝きは今でも色褪せていない」
「...ありがとうございます」
「2時間近くの映画をよくもあんなに綺麗にまとめたよ。脚本も見事だった。俺より遥かに才能があるよ」と、真凜ちゃんを見つめる。
「ありがとうございます」と、綺麗に頭を下げる。
そうして、先にメロンフロート届くと目を輝かせながら美味しそうにメロンフロートを飲む。
「糖尿病になってからは結構控えてたんだがな。この通り片足は壊疽しちゃってな。もういうことを聞いてくれないんだよ。まぁ、そんなことよりこれを飲むたびに君のことを思い返していたよ。ほら、昔よくお母さんと三人で飲みにきてただろ?」
「...すみません。小さい頃の記憶はあまりないんです。けど!監督との特訓は今でも覚えています」
「...そうか。嬉しいな。碧くんを...ここに呼んだのは2つ理由がある」
「...2つですか?」
「あぁ。まぁ、こちらから先に話すべきだろうな。...碧くんの母さんを殺したのは...俺なんだ」
「...は?」
無事に初夜を迎えた俺たち。
目を覚ますと真凜ちゃんの胸が目の前にあった。
そのまま無理やり胸に顔を埋められる。
「んっふ!?」
「ごろにゃーん!ゴロゴロにゃーん!!」と、今まで以上に甘えてくる真凜ちゃん。
「ちょっ...」
「えへへへ。だいしゅき。もう誰にも渡さない。ふへへへ。ねぇ、しゅき。だいしゅき。しゅきしゅきのしゅき。ちゅー!」と、頬と頬を合わせたりチューしたりとやりたい放題の真凜ちゃん。
「...俺も好きだよ」
「あへへへへへ」
くっついたまま布団を出てから朝食を食べ、のんびりと休日を過ごしていると、清人から一通の連絡が入る。
『今日暇か?』8:35
『特に何もないけど。清人は受験勉強しろよー』8:40
『おう。分かってる。それでさ、1人あって欲しい人がいるんだけど』8:43
『誰だよ』8:45
『安藤監督』8:50
そんな予想外の名前に手が止まる。
「どしたーん?」と、携帯を覗かれる。
別にやましいことはないので、真凜ちゃんにも見せる。
「...安藤監督と会えるらしい」と、嬉しさ満開で言うと「...そっか。じゃー今日の予定は無しだね!また別のおやすみにでも」と、言いかけた口を俺が塞いだ。
「んっ!!//」
「...真凜も一緒にきて。俺は真凛にいてほしい」
「...じゃ、邪魔じゃない?」
「邪魔なんかじゃないよ。ね?行こ?」
「...うん!」
『是非、お願いします』と、返信するのだった。
◇
送られてきた住所に真凜ちゃんと2人で行くと、そこは駅から少し離れたこじんまりとした、老舗な喫茶店だった。
入る前からなんとなくおすすめのランチメニューはナポリタンなんだろうな思いながら店に入ると、カランコロンという愉快な音が鳴る。
中には白髪混じりの髪に少しの髭を携えた、いかにもなマスターがコップを洗っていた。
「...あの」と、声をかけると鋭い眼光を向けられる。
「...あらぁやだ!こんな若いアベックが来るなんて珍しいわねぇ!」と、とてつもない笑顔で出迎えられる。
えぇ。何このギャップ。
「おぉ、こっちこっち」と、言われて振り返るとそこにはだいぶ老けた安藤監督が杖をつきながら立っていた。
「...監督」
「...いい男になったな。それに...真凜ちゃんだよな。そっかそっか。いやぁ...本当に感慨深いな」と、優しく微笑む。
そのまま安藤監督の前の席に座る。
まるで俺たちのことを息子や娘を見るような優しい目線を向ける。
すると、マスターが独特の歩き方をしながらメニューを持ってくる。
「はい、どうぞ♡」
「あ、ありがとうございます」
「ここのおすすめはメロンフロートとペペロンチーノだぞ。てことで、よろしくマスター」
...え?コーヒーでもなければナポリタンでもない?少し意表をつかれる。
「あら?甘いもの控えてるんじゃないの?」とマスターが監督に言う。
「こんな時くらいはいいだろ」
「そうね。とびきり美味しいの作るわね」
「じゃあ、僕もメロンフロートとペペロンチーノで」「私も」と、真凜ちゃんが続ける。
「はーい!」と、愉快なステップで店の奥に消えていくマスター。
「...すまなかった」と、第一声で監督は頭を下げながら俺に謝った。
「...なんで監督が謝るんですか」
「碧くんが置かれている状況は知っていた...。が、何もできなかった。今更ながらあの時のことをずっと後悔してる」
「監督は何も悪くないですよ」
「...そうか。相変わらず優しいな。碧くんは。けど、悪いのは俺なんだ」
「そんな...」
「...この間の劇見せてもらった。やっぱり私の目に狂いはなかった。君の輝きは今でも色褪せていない」
「...ありがとうございます」
「2時間近くの映画をよくもあんなに綺麗にまとめたよ。脚本も見事だった。俺より遥かに才能があるよ」と、真凜ちゃんを見つめる。
「ありがとうございます」と、綺麗に頭を下げる。
そうして、先にメロンフロート届くと目を輝かせながら美味しそうにメロンフロートを飲む。
「糖尿病になってからは結構控えてたんだがな。この通り片足は壊疽しちゃってな。もういうことを聞いてくれないんだよ。まぁ、そんなことよりこれを飲むたびに君のことを思い返していたよ。ほら、昔よくお母さんと三人で飲みにきてただろ?」
「...すみません。小さい頃の記憶はあまりないんです。けど!監督との特訓は今でも覚えています」
「...そうか。嬉しいな。碧くんを...ここに呼んだのは2つ理由がある」
「...2つですか?」
「あぁ。まぁ、こちらから先に話すべきだろうな。...碧くんの母さんを殺したのは...俺なんだ」
「...は?」
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