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高校生編
第55話 ダガーナイフで戦場は心もとない
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◇土曜日の朝 AM7:15
「ご、ごめんね!本当にそういうつもりで言ったんじゃなくて...」
「いや...事実だし...大丈夫、大丈夫」
「違うの...本当に違うの...。私はその...フォルム的にっていうか...馬鹿にするとかそんなつもりで言ったんじゃなくて...」
「う、うん...」
「ど、どうすればいいのかな...」
「...いや...わからないけど...」
昨晩、俺たちは初めて体を重ねようとした。
しかしながら、真凜ちゃんが発したある言葉で俺の息子は元気をなくしてしまい、まるであした○ジョーの最終回的な感じで、立たなくなってしまったのである。
まぁ、その言葉についてはおそらく男性諸君であればなんとなく察してくれるだろう。
「...その...!私が見たことのあるやつがそうだったってだけで...その!本当にそういうつもりじゃなくて...。み、見たことあるって言ってもあれだよ!その...お、お父さんのやつを...昔に見たってだけでその...私も初めてだったから...!...ごめん」
「いや...大丈夫、大丈夫」
別に真凜ちゃんに悪気があったわけではないことはわかっている。
けど、まぁ...男としては本当に情けないというか、一番センシティブな部分というか...うん。
それからも何度も謝り続ける真凜ちゃんであった。
◇真凜目線
「それじゃあ行ってくるね」
「うん...わかった」
「本当にもう気にしなくていいからね?」と、優しい笑顔で笑ってくれる碧くん。
「...うん」と、何とかつくろった笑みを浮かべながら見送る。
そうして、碧くんがいなくなるとすぐにPCに向かいいろいろと調べる。
「...ED...トラウマ...小さい...」
すると、いくつかのページがヒットする。
『初体験での失敗やパートナーの言葉に傷つき、性行為の時に強い不安感を感じるかもしれません。』
『特定の人にのみ発生する場合があります。例:奥さんとの行為の時にのみ発症』
やっぱり...私のせいだ。
そんなつもりはなかったのに...。
というか、私の時だけそうなっちゃうなら...私とはもうできないってこと...?
ほかの人にはなるのに...?
そんなの絶対嫌だ。けど、これをずっと繰り返していたらいつか...。
そうして私は血眼になりながら解消方法を探すのだった。
◇碧目線
「...小さい...」
いや、わかっていたことだ。
それこそ修学旅行で温泉に入ったとき、人より小さいことは感じていた。
けど、まぁそれは仕方ないと思い込んでいたが、改めてそう言われて...かなりショックを受けた。
それと同時にいつか自分では満足できなくなって...自分とはしてくれなくなったりとかそういうことを考えると余計にプレッシャーがかかり、どんどん気持ちが沈み込んでしまった。
けど、こんなことは人に相談できないし...。
清人に相談...って...あいつはかなりのビックボーイだから...。
絶対相談できない。無理。気持ちを理解すらできないはず。
うわぁ...本格的に終わった...。
「あっれ~?碧じゃん。何してんのこんなところで」と、声を掛けられる。
振り返るとそこに立っていたのは本庄さんだった。
「あっ...おはよう」
「って、元気なっ!どうしたん?悩み事?」
「いや...まぁ...うん」
「さては...真凜様に離婚してほしいって言われたとか!!」
「...当たらずとも遠からず...かも」
「まじ!?夫婦解消の危機!?おっけ、私が相談に乗っちゃる!」と、ぐいぐいと手を引かれる。
「ちょっどこいくの!?」
「カフェカフェ。詳しくはそこで話聞くから!」
「待って!そんなところで話せる内容じゃないから!」
「はぁ~?んじゃ、どこならいいのさ」
「...人気のないところ」
「...何?碧、発情期なわけ?w」
「ち、違うから!」
「はいはいわかりました。んじゃ、うちでいい?」
「待ってくれ。そもそもこの後清人と遊ぶ予定なんだよ!」
「りょーかい。私がキャンセルしとくねー」と、勝手に清人に連絡を取り、遊びをキャンセルする。
「んじゃ、れっつごー!」
そうして、本庄さんの家に無理やり連れていかれるのだった。
「ご、ごめんね!本当にそういうつもりで言ったんじゃなくて...」
「いや...事実だし...大丈夫、大丈夫」
「違うの...本当に違うの...。私はその...フォルム的にっていうか...馬鹿にするとかそんなつもりで言ったんじゃなくて...」
「う、うん...」
「ど、どうすればいいのかな...」
「...いや...わからないけど...」
昨晩、俺たちは初めて体を重ねようとした。
しかしながら、真凜ちゃんが発したある言葉で俺の息子は元気をなくしてしまい、まるであした○ジョーの最終回的な感じで、立たなくなってしまったのである。
まぁ、その言葉についてはおそらく男性諸君であればなんとなく察してくれるだろう。
「...その...!私が見たことのあるやつがそうだったってだけで...その!本当にそういうつもりじゃなくて...。み、見たことあるって言ってもあれだよ!その...お、お父さんのやつを...昔に見たってだけでその...私も初めてだったから...!...ごめん」
「いや...大丈夫、大丈夫」
別に真凜ちゃんに悪気があったわけではないことはわかっている。
けど、まぁ...男としては本当に情けないというか、一番センシティブな部分というか...うん。
それからも何度も謝り続ける真凜ちゃんであった。
◇真凜目線
「それじゃあ行ってくるね」
「うん...わかった」
「本当にもう気にしなくていいからね?」と、優しい笑顔で笑ってくれる碧くん。
「...うん」と、何とかつくろった笑みを浮かべながら見送る。
そうして、碧くんがいなくなるとすぐにPCに向かいいろいろと調べる。
「...ED...トラウマ...小さい...」
すると、いくつかのページがヒットする。
『初体験での失敗やパートナーの言葉に傷つき、性行為の時に強い不安感を感じるかもしれません。』
『特定の人にのみ発生する場合があります。例:奥さんとの行為の時にのみ発症』
やっぱり...私のせいだ。
そんなつもりはなかったのに...。
というか、私の時だけそうなっちゃうなら...私とはもうできないってこと...?
ほかの人にはなるのに...?
そんなの絶対嫌だ。けど、これをずっと繰り返していたらいつか...。
そうして私は血眼になりながら解消方法を探すのだった。
◇碧目線
「...小さい...」
いや、わかっていたことだ。
それこそ修学旅行で温泉に入ったとき、人より小さいことは感じていた。
けど、まぁそれは仕方ないと思い込んでいたが、改めてそう言われて...かなりショックを受けた。
それと同時にいつか自分では満足できなくなって...自分とはしてくれなくなったりとかそういうことを考えると余計にプレッシャーがかかり、どんどん気持ちが沈み込んでしまった。
けど、こんなことは人に相談できないし...。
清人に相談...って...あいつはかなりのビックボーイだから...。
絶対相談できない。無理。気持ちを理解すらできないはず。
うわぁ...本格的に終わった...。
「あっれ~?碧じゃん。何してんのこんなところで」と、声を掛けられる。
振り返るとそこに立っていたのは本庄さんだった。
「あっ...おはよう」
「って、元気なっ!どうしたん?悩み事?」
「いや...まぁ...うん」
「さては...真凜様に離婚してほしいって言われたとか!!」
「...当たらずとも遠からず...かも」
「まじ!?夫婦解消の危機!?おっけ、私が相談に乗っちゃる!」と、ぐいぐいと手を引かれる。
「ちょっどこいくの!?」
「カフェカフェ。詳しくはそこで話聞くから!」
「待って!そんなところで話せる内容じゃないから!」
「はぁ~?んじゃ、どこならいいのさ」
「...人気のないところ」
「...何?碧、発情期なわけ?w」
「ち、違うから!」
「はいはいわかりました。んじゃ、うちでいい?」
「待ってくれ。そもそもこの後清人と遊ぶ予定なんだよ!」
「りょーかい。私がキャンセルしとくねー」と、勝手に清人に連絡を取り、遊びをキャンセルする。
「んじゃ、れっつごー!」
そうして、本庄さんの家に無理やり連れていかれるのだった。
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