55 / 69
高校生編
第55話 ダガーナイフで戦場は心もとない
しおりを挟む
◇土曜日の朝 AM7:15
「ご、ごめんね!本当にそういうつもりで言ったんじゃなくて...」
「いや...事実だし...大丈夫、大丈夫」
「違うの...本当に違うの...。私はその...フォルム的にっていうか...馬鹿にするとかそんなつもりで言ったんじゃなくて...」
「う、うん...」
「ど、どうすればいいのかな...」
「...いや...わからないけど...」
昨晩、俺たちは初めて体を重ねようとした。
しかしながら、真凜ちゃんが発したある言葉で俺の息子は元気をなくしてしまい、まるであした○ジョーの最終回的な感じで、立たなくなってしまったのである。
まぁ、その言葉についてはおそらく男性諸君であればなんとなく察してくれるだろう。
「...その...!私が見たことのあるやつがそうだったってだけで...その!本当にそういうつもりじゃなくて...。み、見たことあるって言ってもあれだよ!その...お、お父さんのやつを...昔に見たってだけでその...私も初めてだったから...!...ごめん」
「いや...大丈夫、大丈夫」
別に真凜ちゃんに悪気があったわけではないことはわかっている。
けど、まぁ...男としては本当に情けないというか、一番センシティブな部分というか...うん。
それからも何度も謝り続ける真凜ちゃんであった。
◇真凜目線
「それじゃあ行ってくるね」
「うん...わかった」
「本当にもう気にしなくていいからね?」と、優しい笑顔で笑ってくれる碧くん。
「...うん」と、何とかつくろった笑みを浮かべながら見送る。
そうして、碧くんがいなくなるとすぐにPCに向かいいろいろと調べる。
「...ED...トラウマ...小さい...」
すると、いくつかのページがヒットする。
『初体験での失敗やパートナーの言葉に傷つき、性行為の時に強い不安感を感じるかもしれません。』
『特定の人にのみ発生する場合があります。例:奥さんとの行為の時にのみ発症』
やっぱり...私のせいだ。
そんなつもりはなかったのに...。
というか、私の時だけそうなっちゃうなら...私とはもうできないってこと...?
ほかの人にはなるのに...?
そんなの絶対嫌だ。けど、これをずっと繰り返していたらいつか...。
そうして私は血眼になりながら解消方法を探すのだった。
◇碧目線
「...小さい...」
いや、わかっていたことだ。
それこそ修学旅行で温泉に入ったとき、人より小さいことは感じていた。
けど、まぁそれは仕方ないと思い込んでいたが、改めてそう言われて...かなりショックを受けた。
それと同時にいつか自分では満足できなくなって...自分とはしてくれなくなったりとかそういうことを考えると余計にプレッシャーがかかり、どんどん気持ちが沈み込んでしまった。
けど、こんなことは人に相談できないし...。
清人に相談...って...あいつはかなりのビックボーイだから...。
絶対相談できない。無理。気持ちを理解すらできないはず。
うわぁ...本格的に終わった...。
「あっれ~?碧じゃん。何してんのこんなところで」と、声を掛けられる。
振り返るとそこに立っていたのは本庄さんだった。
「あっ...おはよう」
「って、元気なっ!どうしたん?悩み事?」
「いや...まぁ...うん」
「さては...真凜様に離婚してほしいって言われたとか!!」
「...当たらずとも遠からず...かも」
「まじ!?夫婦解消の危機!?おっけ、私が相談に乗っちゃる!」と、ぐいぐいと手を引かれる。
「ちょっどこいくの!?」
「カフェカフェ。詳しくはそこで話聞くから!」
「待って!そんなところで話せる内容じゃないから!」
「はぁ~?んじゃ、どこならいいのさ」
「...人気のないところ」
「...何?碧、発情期なわけ?w」
「ち、違うから!」
「はいはいわかりました。んじゃ、うちでいい?」
「待ってくれ。そもそもこの後清人と遊ぶ予定なんだよ!」
「りょーかい。私がキャンセルしとくねー」と、勝手に清人に連絡を取り、遊びをキャンセルする。
「んじゃ、れっつごー!」
そうして、本庄さんの家に無理やり連れていかれるのだった。
「ご、ごめんね!本当にそういうつもりで言ったんじゃなくて...」
「いや...事実だし...大丈夫、大丈夫」
「違うの...本当に違うの...。私はその...フォルム的にっていうか...馬鹿にするとかそんなつもりで言ったんじゃなくて...」
「う、うん...」
「ど、どうすればいいのかな...」
「...いや...わからないけど...」
昨晩、俺たちは初めて体を重ねようとした。
しかしながら、真凜ちゃんが発したある言葉で俺の息子は元気をなくしてしまい、まるであした○ジョーの最終回的な感じで、立たなくなってしまったのである。
まぁ、その言葉についてはおそらく男性諸君であればなんとなく察してくれるだろう。
「...その...!私が見たことのあるやつがそうだったってだけで...その!本当にそういうつもりじゃなくて...。み、見たことあるって言ってもあれだよ!その...お、お父さんのやつを...昔に見たってだけでその...私も初めてだったから...!...ごめん」
「いや...大丈夫、大丈夫」
別に真凜ちゃんに悪気があったわけではないことはわかっている。
けど、まぁ...男としては本当に情けないというか、一番センシティブな部分というか...うん。
それからも何度も謝り続ける真凜ちゃんであった。
◇真凜目線
「それじゃあ行ってくるね」
「うん...わかった」
「本当にもう気にしなくていいからね?」と、優しい笑顔で笑ってくれる碧くん。
「...うん」と、何とかつくろった笑みを浮かべながら見送る。
そうして、碧くんがいなくなるとすぐにPCに向かいいろいろと調べる。
「...ED...トラウマ...小さい...」
すると、いくつかのページがヒットする。
『初体験での失敗やパートナーの言葉に傷つき、性行為の時に強い不安感を感じるかもしれません。』
『特定の人にのみ発生する場合があります。例:奥さんとの行為の時にのみ発症』
やっぱり...私のせいだ。
そんなつもりはなかったのに...。
というか、私の時だけそうなっちゃうなら...私とはもうできないってこと...?
ほかの人にはなるのに...?
そんなの絶対嫌だ。けど、これをずっと繰り返していたらいつか...。
そうして私は血眼になりながら解消方法を探すのだった。
◇碧目線
「...小さい...」
いや、わかっていたことだ。
それこそ修学旅行で温泉に入ったとき、人より小さいことは感じていた。
けど、まぁそれは仕方ないと思い込んでいたが、改めてそう言われて...かなりショックを受けた。
それと同時にいつか自分では満足できなくなって...自分とはしてくれなくなったりとかそういうことを考えると余計にプレッシャーがかかり、どんどん気持ちが沈み込んでしまった。
けど、こんなことは人に相談できないし...。
清人に相談...って...あいつはかなりのビックボーイだから...。
絶対相談できない。無理。気持ちを理解すらできないはず。
うわぁ...本格的に終わった...。
「あっれ~?碧じゃん。何してんのこんなところで」と、声を掛けられる。
振り返るとそこに立っていたのは本庄さんだった。
「あっ...おはよう」
「って、元気なっ!どうしたん?悩み事?」
「いや...まぁ...うん」
「さては...真凜様に離婚してほしいって言われたとか!!」
「...当たらずとも遠からず...かも」
「まじ!?夫婦解消の危機!?おっけ、私が相談に乗っちゃる!」と、ぐいぐいと手を引かれる。
「ちょっどこいくの!?」
「カフェカフェ。詳しくはそこで話聞くから!」
「待って!そんなところで話せる内容じゃないから!」
「はぁ~?んじゃ、どこならいいのさ」
「...人気のないところ」
「...何?碧、発情期なわけ?w」
「ち、違うから!」
「はいはいわかりました。んじゃ、うちでいい?」
「待ってくれ。そもそもこの後清人と遊ぶ予定なんだよ!」
「りょーかい。私がキャンセルしとくねー」と、勝手に清人に連絡を取り、遊びをキャンセルする。
「んじゃ、れっつごー!」
そうして、本庄さんの家に無理やり連れていかれるのだった。
1
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる