45 / 69
高校生編
第45話 修学旅行《4日目①》
しおりを挟む
「お前!どこ行ってたんだよ!まさか夜這いか!もう天使様と寝ないと死ぬ病気でもなったのか!」
「ちょっ、こえでけーから!...昨日は寝付けなかったからちょっと外に出てて...」
「いやいや!AM1:00からAM6:30まで知らぬ土地でちょっと出かけるって何だよ!」
「...あー。すまん。清人のイビキがうるさくて...真凜の部屋で寝かせてもらった...」
「3Pか!?」
「だからこえでけっーて!」
「...3Pって何?」と、海ちゃんに質問される。
「さ、3Pというのは...あれだよ!ち、チーズの話!」
「...あぁ、そうなんだ!...美味しいよね」
やめてくれ。そんな純粋な目でそんな事を言わないでくれ。
そうして、4日目は再度札幌に戻り自由行動が行われる予定である。
基本的にはその他の予定はほとんどなく、お昼から夕方まで文字通り自由に行動できるのだった。
札幌の行きの新幹線は海ちゃんの隣の席だった。
「札幌で行きたいところとかある?」
「えっと...えっと...ラーメン食べたい...。この前と違うお店の食べたい...。あと...その...動物園とかも見たい...あとは大通公園も...見たい...。それから...」
「おぉ、いいね。時間の許す限り回ろっか」
「...うん!」と、満面の笑みを浮かべる。
そうして、札幌に到着した俺たちは早速街に繰り出すのだった...のだが。
「2人きりになったからって変なことしないでね?」
「お、おう」
「いい?GPS機能は常にオンにしておくこと。いかがわしいホテルに入ったら...分かるからね?」
「は、入らないよ...そんなとこ」
「あと、おっぱいは見ないこと。いい?」
「...」
「いい?」
「ら、らじゃー」
「ブラジャー?ねぇ。いい加減にしてよ?」と、ブラック真凜ちゃんがマジギレする。
「いやいや、ラジャー!了解って意味!」
「...ふーん。まぁいいけど...。もし約束破ったら...分かってる?」
「...何でもいうことを聞け...と?」
「違う。約束破ったら私のスパッツを破ってもらう。約束が破れるくらいならスパッツも破れるでしょ」
いやそんなスパッツ約束理論聞いたことねーよ。
「...はいはい。破りますよ」
「言ったからね?絶対だかんね?」
「...おう」
こうして、海ちゃんと出かけることになったのだが...。
「私が案内するから!」と、鼻息荒く先頭を歩く海ちゃんについていき、まずはお昼ご飯を食べるべくラーメン屋に向かったのだが...。
「...早速なんだけど...この店なんだよね...。美味しいラーメン屋って」と、ラブホテルを指差す。
「...海ちゃん?」
え?俺が聞き間違えた?もしかして、◯ーめん屋って言ってた?いや、そんなわけがない。
「...えっと...//ち、違くて...//このお店の地下に...美味しいラーメン屋があるの...//」
「あっ、そういう...」
てか、どこにラーメン屋建てたんだよ。
「ち、ちなみに元は普通のホテルだったんだけど、廃業してラブホテルになっちゃって...。だ、だからラーメン屋には罪はないというか...」と、俺の心を看破してラーメン屋を守る健気な海ちゃん。
そうして、地下のラーメン屋で味噌ラーメンを堪能し、次の場所に向かう。
「お、お腹...いっぱいだね...」
「そうだな」
「ってことで...大通公園で...少し休憩をしよう」と、提案される。
札幌の中心地にある大通公園は春は綺麗な桜、夏はビアガーデン、秋はオータムフェスト、冬は雪まつりの会場になったりと、四季によりさまざまな姿に変わる公園である。
そんな公園のベンチに腰を下ろし、ゆったりと空を眺める。
何とも綺麗な空だ。
気温は20度と最高に過ごしやすかった。
2人で自然を感じながら15分ほど休憩したのちに、今度は動物園に行くべくバスに乗る。
「海ちゃんは動物園とかよく行くの?」
「うん!結構行ってる...。いつもは1人で行ってる...」
「そうなの?」
「うん...。平気で5時間とか居られるから...友達とはあんまり行きづらいというか...」と、苦笑いを浮かべる。
「そっか。じゃあ、今度東京に戻ったら俺も連れて行ってよ」
「い、いいの!?」
「うん。全然いいよ。俺も動物園好きだから。その時は真凜も清人も連れて行こう」
「わ、分かった...!楽しみにしておく!」
そうして、動物園に到着すると、一種類一種類、細かく説明をしてくれる。
「ゾウさんの鼻って全部筋肉なんだよ...。あと、ゾウさんはお葬式をやるくらい仲間思いなの...。キリンさんは首が長いから骨が多いって思われてるけど実は...人間と同じ数なんだよ。あと、カバさんはねー...あんまり興味ないから知らない...」
カバさんは不憫です。
そんな感じで楽しく動物園巡りが終わると、既に16時が過ぎており、あと1時間程度と迫っていた。
「...最後にテレビ塔に行きたいです」
そうして、俺たちはさっぽろテレビ塔に向かった。
「ちょっ、こえでけーから!...昨日は寝付けなかったからちょっと外に出てて...」
「いやいや!AM1:00からAM6:30まで知らぬ土地でちょっと出かけるって何だよ!」
「...あー。すまん。清人のイビキがうるさくて...真凜の部屋で寝かせてもらった...」
「3Pか!?」
「だからこえでけっーて!」
「...3Pって何?」と、海ちゃんに質問される。
「さ、3Pというのは...あれだよ!ち、チーズの話!」
「...あぁ、そうなんだ!...美味しいよね」
やめてくれ。そんな純粋な目でそんな事を言わないでくれ。
そうして、4日目は再度札幌に戻り自由行動が行われる予定である。
基本的にはその他の予定はほとんどなく、お昼から夕方まで文字通り自由に行動できるのだった。
札幌の行きの新幹線は海ちゃんの隣の席だった。
「札幌で行きたいところとかある?」
「えっと...えっと...ラーメン食べたい...。この前と違うお店の食べたい...。あと...その...動物園とかも見たい...あとは大通公園も...見たい...。それから...」
「おぉ、いいね。時間の許す限り回ろっか」
「...うん!」と、満面の笑みを浮かべる。
そうして、札幌に到着した俺たちは早速街に繰り出すのだった...のだが。
「2人きりになったからって変なことしないでね?」
「お、おう」
「いい?GPS機能は常にオンにしておくこと。いかがわしいホテルに入ったら...分かるからね?」
「は、入らないよ...そんなとこ」
「あと、おっぱいは見ないこと。いい?」
「...」
「いい?」
「ら、らじゃー」
「ブラジャー?ねぇ。いい加減にしてよ?」と、ブラック真凜ちゃんがマジギレする。
「いやいや、ラジャー!了解って意味!」
「...ふーん。まぁいいけど...。もし約束破ったら...分かってる?」
「...何でもいうことを聞け...と?」
「違う。約束破ったら私のスパッツを破ってもらう。約束が破れるくらいならスパッツも破れるでしょ」
いやそんなスパッツ約束理論聞いたことねーよ。
「...はいはい。破りますよ」
「言ったからね?絶対だかんね?」
「...おう」
こうして、海ちゃんと出かけることになったのだが...。
「私が案内するから!」と、鼻息荒く先頭を歩く海ちゃんについていき、まずはお昼ご飯を食べるべくラーメン屋に向かったのだが...。
「...早速なんだけど...この店なんだよね...。美味しいラーメン屋って」と、ラブホテルを指差す。
「...海ちゃん?」
え?俺が聞き間違えた?もしかして、◯ーめん屋って言ってた?いや、そんなわけがない。
「...えっと...//ち、違くて...//このお店の地下に...美味しいラーメン屋があるの...//」
「あっ、そういう...」
てか、どこにラーメン屋建てたんだよ。
「ち、ちなみに元は普通のホテルだったんだけど、廃業してラブホテルになっちゃって...。だ、だからラーメン屋には罪はないというか...」と、俺の心を看破してラーメン屋を守る健気な海ちゃん。
そうして、地下のラーメン屋で味噌ラーメンを堪能し、次の場所に向かう。
「お、お腹...いっぱいだね...」
「そうだな」
「ってことで...大通公園で...少し休憩をしよう」と、提案される。
札幌の中心地にある大通公園は春は綺麗な桜、夏はビアガーデン、秋はオータムフェスト、冬は雪まつりの会場になったりと、四季によりさまざまな姿に変わる公園である。
そんな公園のベンチに腰を下ろし、ゆったりと空を眺める。
何とも綺麗な空だ。
気温は20度と最高に過ごしやすかった。
2人で自然を感じながら15分ほど休憩したのちに、今度は動物園に行くべくバスに乗る。
「海ちゃんは動物園とかよく行くの?」
「うん!結構行ってる...。いつもは1人で行ってる...」
「そうなの?」
「うん...。平気で5時間とか居られるから...友達とはあんまり行きづらいというか...」と、苦笑いを浮かべる。
「そっか。じゃあ、今度東京に戻ったら俺も連れて行ってよ」
「い、いいの!?」
「うん。全然いいよ。俺も動物園好きだから。その時は真凜も清人も連れて行こう」
「わ、分かった...!楽しみにしておく!」
そうして、動物園に到着すると、一種類一種類、細かく説明をしてくれる。
「ゾウさんの鼻って全部筋肉なんだよ...。あと、ゾウさんはお葬式をやるくらい仲間思いなの...。キリンさんは首が長いから骨が多いって思われてるけど実は...人間と同じ数なんだよ。あと、カバさんはねー...あんまり興味ないから知らない...」
カバさんは不憫です。
そんな感じで楽しく動物園巡りが終わると、既に16時が過ぎており、あと1時間程度と迫っていた。
「...最後にテレビ塔に行きたいです」
そうして、俺たちはさっぽろテレビ塔に向かった。
1
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる