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高校生編
第43話 修学旅行《3日目①》
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だんだん疲れが溜まってきて朝起きるのが辛くなりながら、無理やり目を開ける。
「...眠い...」
「だな...」
「2人ともテンション引くない??」と、3日目でも真凜ちゃんは相変わらずのテンションである。
「...真凜すごいね。疲れてないの?」
「うーん?そんなに?昨日は雪菜も早く寝ちゃってちょー暇だったくらい!」
「...何時に寝たの?」
「2時とか?」
ショートスリーパーでもないのにこの無尽蔵な体力。凄すぎて普通に引いちゃうわ...。
「みんな元気出してこー!」という合図とともにJRに乗り込み、函館に向かう。
北海道の中でも独特な景観が楽しめるのが函館である。五稜郭や函館山をはじめ、金森赤レンガ倉庫や函館ハリストス正教会など、メディアでよく紹介される函館の有名スポットは多い。
スープカレーや新鮮な魚介など海沿いならではの北海道の名物グルメも堪能できるのが函館である。
昨日も思ったが、この新幹線からの景色もなかなか悪くない。
都会の喧騒から離れ、自然たっぷりな景色に目が癒される。
「木ばっかだねー」と、窓際に座っている俺を押し退けて窓にへばりつく真凜ちゃん。
「そうだね」
「よし、暇だししりとりしよ」
「...いいけど」
「んじゃ、普通にしりとりしてても終わらないだろうし、有名人限定にしよ」
「りょーかい」
「んじゃ、負けた方が今日の夜、相手の部屋に夜這いに行くっていうのでゲームスタート」
「おい待て。罰ゲームがあるなんて聞いてないぞ」
「では、モーツァルトからスタート!」
「...トムクルーズ」
「ズラタン・イブラヒモビッチ!」
「ちかまつもんざえ...。千秋」
「ちょっと、今のはセーフなの!?」
「ん入ってないからセーフ」
「ぬぬぬ...。キアヌリーブス」
「菅原道真」
「ねずっち」
「ち...ち...千原ジュニア」
「あいみょ...明石家さんま!」
「...っち。言って仕舞えばよかったのに。マッカーサー」
「斉藤和巳!」
「ミラ・ジョヴォヴィッチ」
「千葉雄大!」
「伊藤博文」
「みー?ミケランジェロ!」
「ろ...六角精児」
「ジダン!」
「...」
「...あっ...。失礼しました。私の負けです」と、深々と頭を下げる。
「それでは本日あなたの貞操を奪いに行きます♡」
「そんな変態怪盗がいてたまるかよ」
「てか、同じ県内じゃなくて道内なのに移動に3時間もかかるってなんかすごいよね。でっかいでっかい。私もおっぱいくらいでっかい」
「そうだね」
「いやん!碧くんが私のおっぱいはでっかくて良いって言ってきたー!!!」と、とんでもない爆弾発言をかます。
「ちょ!!//いってないから!静かにしてくれよ!」
「えー?どうしよっかなー」と、不敵な笑みを浮かべる。
全くこの子は...。
しかし、クラスの大半は寝ていてその爆弾発芽を聞き逃していた。
「みんな寝ちゃってるねー」
「俺もできれば寝たいんだが」
「わ、私と寝たい...?//」
「...頭も体も元気そうで何よりです」
「いえいえ!」
そうして、函館に到着した。
「うっひょ...さむっ。風強...」
「だなー。風強ー」
「けど、なんかいい匂いするね!海の匂いって感じで良き良き」
そうして、はこだてみらい館というところで最先端技術に触れ、五稜郭公園に向かった。
「おー。ここが五稜郭か。でっけーなー。あの新撰組土方歳三の墓もあるんだっけか?いいねー。歴史を感じるぜ」
今や観光スポットになっているこの場所も数百年前はただの戦場だったと考えるとなかなかに考えさせられるものがある。
「...ふむ。やっぱタワーから見たいよね!タワー行こー!」と、グイグイと引っ張る真凜ちゃん。
「ちょいちょいー」
そうして、何とも幸せな時間を過ごすことができた。
昼ごはんはスープカレー、夜ご飯はホテルの海鮮ビュッフェと食事に関しても超がつくほどの満足感が得られていた。
「ふぅ...満腹」と、2人部屋に戻ろうとした時海ちゃんに声をかけられる。
「碧くん...」
「ん?」
「少しだけ...話いいかな?」
「...いいけど」
そうして、彼女に連れられホテルの外に出る。
「ちょっ、外出たらまずくない?」
「だ、大丈夫...だから...」
近くの公園まで来るとベンチに座る。
しかし、海ちゃんは何をいうでもなくただぼーっと公園の遊具を眺めていた。
「...海ちゃん?」
「...私ね...、やっぱりダメかなって思っちゃった」
「...え?」
「真凜ちゃん見てたら叶わないなーって思って...。真似してみたけど全然うまく行かなくて...」
「...海ちゃんは海ちゃんだよ」
「...うん。分かってるんだけどさ...。やっぱり憧れちゃうよね...。何もかも持ってて...」
「確かに。真凜...真凜ちゃんは恵まれてると思うよ。けど、きっと恵まれていなくても俺はそれでもまりんちゃんに惹かれていたと思う」
「...うん。...そうだよね」
「...うん」
「...私...諦める」
「...うん」
「今までありがとう...大好きでした。碧くん」と、1番の笑みで笑うのだった。
「...眠い...」
「だな...」
「2人ともテンション引くない??」と、3日目でも真凜ちゃんは相変わらずのテンションである。
「...真凜すごいね。疲れてないの?」
「うーん?そんなに?昨日は雪菜も早く寝ちゃってちょー暇だったくらい!」
「...何時に寝たの?」
「2時とか?」
ショートスリーパーでもないのにこの無尽蔵な体力。凄すぎて普通に引いちゃうわ...。
「みんな元気出してこー!」という合図とともにJRに乗り込み、函館に向かう。
北海道の中でも独特な景観が楽しめるのが函館である。五稜郭や函館山をはじめ、金森赤レンガ倉庫や函館ハリストス正教会など、メディアでよく紹介される函館の有名スポットは多い。
スープカレーや新鮮な魚介など海沿いならではの北海道の名物グルメも堪能できるのが函館である。
昨日も思ったが、この新幹線からの景色もなかなか悪くない。
都会の喧騒から離れ、自然たっぷりな景色に目が癒される。
「木ばっかだねー」と、窓際に座っている俺を押し退けて窓にへばりつく真凜ちゃん。
「そうだね」
「よし、暇だししりとりしよ」
「...いいけど」
「んじゃ、普通にしりとりしてても終わらないだろうし、有名人限定にしよ」
「りょーかい」
「んじゃ、負けた方が今日の夜、相手の部屋に夜這いに行くっていうのでゲームスタート」
「おい待て。罰ゲームがあるなんて聞いてないぞ」
「では、モーツァルトからスタート!」
「...トムクルーズ」
「ズラタン・イブラヒモビッチ!」
「ちかまつもんざえ...。千秋」
「ちょっと、今のはセーフなの!?」
「ん入ってないからセーフ」
「ぬぬぬ...。キアヌリーブス」
「菅原道真」
「ねずっち」
「ち...ち...千原ジュニア」
「あいみょ...明石家さんま!」
「...っち。言って仕舞えばよかったのに。マッカーサー」
「斉藤和巳!」
「ミラ・ジョヴォヴィッチ」
「千葉雄大!」
「伊藤博文」
「みー?ミケランジェロ!」
「ろ...六角精児」
「ジダン!」
「...」
「...あっ...。失礼しました。私の負けです」と、深々と頭を下げる。
「それでは本日あなたの貞操を奪いに行きます♡」
「そんな変態怪盗がいてたまるかよ」
「てか、同じ県内じゃなくて道内なのに移動に3時間もかかるってなんかすごいよね。でっかいでっかい。私もおっぱいくらいでっかい」
「そうだね」
「いやん!碧くんが私のおっぱいはでっかくて良いって言ってきたー!!!」と、とんでもない爆弾発言をかます。
「ちょ!!//いってないから!静かにしてくれよ!」
「えー?どうしよっかなー」と、不敵な笑みを浮かべる。
全くこの子は...。
しかし、クラスの大半は寝ていてその爆弾発芽を聞き逃していた。
「みんな寝ちゃってるねー」
「俺もできれば寝たいんだが」
「わ、私と寝たい...?//」
「...頭も体も元気そうで何よりです」
「いえいえ!」
そうして、函館に到着した。
「うっひょ...さむっ。風強...」
「だなー。風強ー」
「けど、なんかいい匂いするね!海の匂いって感じで良き良き」
そうして、はこだてみらい館というところで最先端技術に触れ、五稜郭公園に向かった。
「おー。ここが五稜郭か。でっけーなー。あの新撰組土方歳三の墓もあるんだっけか?いいねー。歴史を感じるぜ」
今や観光スポットになっているこの場所も数百年前はただの戦場だったと考えるとなかなかに考えさせられるものがある。
「...ふむ。やっぱタワーから見たいよね!タワー行こー!」と、グイグイと引っ張る真凜ちゃん。
「ちょいちょいー」
そうして、何とも幸せな時間を過ごすことができた。
昼ごはんはスープカレー、夜ご飯はホテルの海鮮ビュッフェと食事に関しても超がつくほどの満足感が得られていた。
「ふぅ...満腹」と、2人部屋に戻ろうとした時海ちゃんに声をかけられる。
「碧くん...」
「ん?」
「少しだけ...話いいかな?」
「...いいけど」
そうして、彼女に連れられホテルの外に出る。
「ちょっ、外出たらまずくない?」
「だ、大丈夫...だから...」
近くの公園まで来るとベンチに座る。
しかし、海ちゃんは何をいうでもなくただぼーっと公園の遊具を眺めていた。
「...海ちゃん?」
「...私ね...、やっぱりダメかなって思っちゃった」
「...え?」
「真凜ちゃん見てたら叶わないなーって思って...。真似してみたけど全然うまく行かなくて...」
「...海ちゃんは海ちゃんだよ」
「...うん。分かってるんだけどさ...。やっぱり憧れちゃうよね...。何もかも持ってて...」
「確かに。真凜...真凜ちゃんは恵まれてると思うよ。けど、きっと恵まれていなくても俺はそれでもまりんちゃんに惹かれていたと思う」
「...うん。...そうだよね」
「...うん」
「...私...諦める」
「...うん」
「今までありがとう...大好きでした。碧くん」と、1番の笑みで笑うのだった。
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