天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄

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高校生編

第35話 イチャイチャ

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「でも、ダーメ。私はそういうのちゃんと拘りたいタイプだから」と、唇の前に人差し指を出す。

「...ごめん。今のは忘れて」

「いや、忘れません。すみませんが忘れることはできません」

「そんなAIみたいな返答しないでよ...」

「今日の夜にイチャイチャさせていただきます!なので、それまでは待ってくださいねー。焦らしプレイですよ~」と、イタズラに笑う。

 本当にこの子は...。

 そうして、テレビを見たり、家のことをしたり、受験に向けて勉強していると、あっという間に時間は過ぎていった。

「...一緒にお風呂入る?」

「いや、入らないから」

「...ううん。入る。今日は入る。絶対」と、急に頑固になる。

「いや、入らないって」

「...自信ないんだ」

「...はい?」

「実は短小で包◯で少年みたいなあそこだとしても私は碧くんと同じようにその子も愛せるから!安心して見せて!」

「...いや、見せないし」

 しかし、小さいという事実と被り物をしている事実の否定はできなかった。

「もー!普通にタオルを巻けばいいでしょ!てことで、let's go!」と、無理やり脱衣所に連れて行かれて、ドアの前に立ち塞がる。

「...本当に入るの?」

「...うん。だって...入りたいんだもん」と、子供のようなことを言う。

「...分かった。んじゃ、着替えるから反対向いててくれる?」

「あいあいさ!」と、勢いよく振り返る。

 そうして、Tシャツを脱いで、下も脱いでいると、少しずつ体が横に揺れ始めチラチラとこちらを見てくる。

「...見たら一緒に入らないよ」というと、ピタッと体を止めて「ちっ」と舌打ちをし始める。

「んじゃ、俺は終わったから先に入ってるから」

「あいあいさ!」と、元気よく敬礼しながら俺の下半身を見てにやっと笑う。

 そのまま風呂に入っていると、タオルを巻いた真凜ちゃんが「たのもう!」と言いながら入ってくる。

「...たのもう?」

「にっしっしっ!」

「...」

 タオルでは隠しきれないその豊満で魅惑のボディを持った真凜ちゃんと、タオルで完全に隠しきれちゃう粗末なものを持った俺。
あぁ、早く風呂をあがりたい。

「さてと、体を洗ってあげるね!」

「...お願いします」

 タオルでゴシゴシと背中を洗ってくれる真凜ちゃん。

「...ありがとう」

「いえいえ。妻ですからね。これくらいはしますよ」

「...うむ。じゃあ、俺も洗ってあげるよ」

「それは結構です。私の背中を洗うと言うことは背中を晒すということ。前が見えてしまいますので」

「...前はタオルで隠せばいいだろ」

「...それは目から鱗でした。だけど、あんまりジロジロみたいでよ?特に...お尻とか」

「なんで?」

「...私のお尻...おっきいから」

「...いいと思うよ?お尻が大きい子」

「よ、良くないでしょ!絶対小さい方が可愛いでしょ」

「そうかなー?まぁ、そういう人もいるか」

 そうして、今度は交代して俺が真凜ちゃんの背中を流す。

 改めて綺麗な背中である。
海の時に見た時より少し白くなっていて、更に綺麗に見える。

「...」

「ちょっと...なんか言ってよ」

「綺麗な肌だと思う。うん」

「...それだけ?」

「うーん...ドキドキする...とか」

「そ、それは...私もだけど//」

 そうして、2人で浴槽に入る。

「「ふぅーー」」と、同時にお風呂特有の気持ち良いため息をつきながら天井を見上げる。

 もちろん、タワマン最上階のお風呂だけに2人が入ってもまだまだスペースが空いている。

「気持ちいいねー」

「そうだなー」

 ふと、横を見ると「えへへ//」と、今更照れて笑う真凜ちゃん。

 そのまま風呂を上がり、お互いの髪の毛を乾かして、ベッドに入る。

 お互いに向き合い、最近の学校での出来事とか、これからのこととを少し話したのちに、そういう雰囲気になる。

 すると、目を閉じて唇を少し突き出す。

 何とも絵画にできそうなほど美しいキス待ち
と、後ろには美しい夜景が目に入る。

 しかし、いざキスをするとなると心臓が高鳴る。

 前回はキャラを自分の中に落とし込んで無理やりキスをしただけで、雰囲気も何もなかった。

 今は違う。
完璧と言っていいほどの空気が出来上がっていた。

「...」

 モジモジしていると、痺れを切らして真凜ちゃんが片目を開けてこちらを見る。



「...意気地なし」と言って真凜ちゃんは俺に馬乗りになり無理やり唇を奪うのだった。

 そして、「...ご馳走様でした」と本当に満足したようにそう呟くのであった。
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