異世界に来たって楽じゃない

コウ

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第二百二話

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 仕事の出来る人って好き。例えそれがユ、ユーマ、ユーマバシャー……    嫌いな者は嫌いだ。
 
  
 「遅かったな。こっちは簡単に拉致って来たぜ」
 
 プリシラさんの足元には大きな肉の塊が転がっていた。会った事は無いが、この人がプリシラさんに頼んだエトヴィン・クノール伯爵なのだろう。ピクピク動いているから死んでは無さそうだ。ソフィアさんは何で治さないのかな。
 
 「お疲れさま。こちらがギート・エルンスト伯爵です」
 
 紹介した相手を怖がらせる程の殺気を放つのは止めてね。彼女はアンネリーゼ嬢を支持してくれる大切な人なんだから、もっと丁重にして欲しい。
 
 「また……    女か……」
 
 神速に匹敵する一閃が声とは違う所から振り下ろされた。大振りの斬馬刀、アラナは身の丈程の大剣を軽々と振り下ろし僕は両手の平で打ち合わせて止めた。真剣白羽取り。モード・ツーで十分だと思ったアラナの斬馬刀、超振動を忘れてた……
 
 「痛ててて、アラナ、超振動は無理、切って!」
 
 すかさず僕も左手の超振動を出したから良かったものの、普通なら真っ二つだからね。右の手の平が焼けるように痛い。
 
 「楽しい者達だな……」
 
 楽しいですよ。毎日がこんな命がけで、ワクワクが止まりませんよ。心臓は止まりそうですけど……   アラナの斬馬刀を両手で受け、この忙しい時にも関わらずエルンスト伯爵は僕の左手に腕を回す。
 
 更に力の入る斬馬刀。刃が近い、細かく震える超振動が見えるくらいだ。このエルンスト伯爵は法則除外の人かもしれない。
 
 胸はデカいが態度は普通。だけど、もう一方の「火に油を注ぐ」人の様だ。絡んだ腕から感じる大きな柔らかさはプリシラさんにも匹敵する。
 
 「あんたがギート・エルンスト伯爵か……    男だと思ってたぜ」
 
 そう!    僕も男だと思っていたぜ。だから僕は無罪を主張するぜ。何でこの人はこんなに絡んで来るんだぜ?    嬉しいぜ、けど……
 
 「ギート・エルンストは夫の名前です。もう亡くなってしまったけどね……    伯爵家を継ぐために名前も継承したのですよ」
 
 力の弱まる斬馬刀。やっと理解してくれたのか、僕の無実を。僕がアラナを見ると勘違いに気が付いたのか、目線を反らして僕の腕に向けられた。
 
 「その手は何なんスか」
 
 再び力の入る斬馬刀。いい加減にしろや。超振動が痛てえんだよ。このまま折ってやりたいが、オリエッタが悲しむ。
 
 「ア、アラナさん、このくらいでそろそろ……」
 
 ギリギリの攻防が二人を包み、心臓も包んだ。
 
 「ゲッ!」
 「ギャ!」
 
 アラナは久しぶりかな?    僕は神速のマッサージがあるからかいいけど、いきなりだと対応が少し遅れて痛いものは痛い。
 
 「……アンネリーゼ様がお待ちです」
 
 のたうち回るバカ二人を余所に、涼しい声でエルンスト伯爵を別室に連れていくクリスティンさんの後ろ姿も綺麗だ。今度は後ろから……   痛てて。
 
 「クノール伯爵は?    もうアンネリーゼ様と会われたのかな?」
 
 「いや……    ケガ一つさせずに連れて来てやったんだけどな」
 
 瀕死じゃないですかクノール伯爵は!?    どうすればここまでされるの?    誰の怒りを買ったんだ?
 
 「この伯爵、わたしのお尻を触ったんですよ。触ったうえに揉んだんです!」
 
 死刑でいいかな……    いや、これからの事を考えても生かしてアンネリーゼ嬢の支持をもらわないと。僕はソフィアさんを説得しサービス向上を条件にクノール伯爵を治してもらった。
 
 僕はクノール伯爵に手を貸してアンネリーゼ嬢の待つ部屋に入る。中にはアンネリーゼ嬢とエルンスト伯爵、久しぶりに会う元魔族の男、フリートヘルムがいた。
 
 そして、会いたく無いような、死んでいてくれたら手間の省ける男、ユーマバシャールと身なりの良い初老の男。お父さんかな?
 
 「シン男爵、遅いぞ!    何をしている!」
 
 ユーマ君に怒鳴られるとムカつくが、今の僕の心は海より広いよ。だって大義名分をもってユーマバシャールを殺せるんだから。
 
 「申し訳ありません。こちらがクノール伯爵です。    ……そちらの方は?」
 
 「ヒンメル宰相殿だ。シン男爵もそこに並んでくれ」
 
 偉そうに……    アンネリーゼ嬢の後ろに立ち、自分がアンネリーゼ嬢の側近とでも言うのか!?    お前の役目はもう終わりだよ。いや、最後の役目として首を出せ。
 
 「ミカエル、ご苦労さまでした。一緒にミカエルも話を聞いて下さい」
 
 アンネリーゼ嬢はヒンメル宰相とクノール伯爵、エルンスト伯爵に今の現状とこれからの事を話した。時には笑顔で、時には真剣に、時には涙ながらに話すアンネリーゼ嬢は「魅惑のカリスマ」の力を知らずに使ってか、誰もが同じ感情を持ちアンネリーゼ嬢の為に何かをしたいと思わせた。
 
 僕はアンネリーゼ嬢の真摯な話を全てスルーし、難しい顔をしながら頭の中は、他の事を考えていた。あまり真剣に聞くと「魅力のカリスマ」に引き込まれそうだから……
 
 最近は輪番と言う定義が薄れて来た感じがする。何かあった時の報酬として提供もしてきたが、色々な事が多くあって報酬を過払いしているんじゃないか。
 
 過払い金は回収出来るけど、お金じゃないし回収なんて出来もしない。ヤるのはいいのだが、もう少しゆっくりと楽しむようにしてみたいものだ……
 
 難しい話はまだ続いている……    さっさとオッケーって言えばいいのに、何でアンネリーゼ嬢に従わないのだろう。
 
 時間もありそうだし……    久しぶりにやるか!    脳内シュミュレーシン・ゴー!
 
 
 
 やっぱり配役は王様と女王様だよね。勿論、僕がハルモニア国王でアンネリーゼが女王だろ。舞台はクリンシュベルバッハ城のテラスから臣民に手を振り、先勝を祝ったパーティー後の二人きりになった部屋から……
 
 「疲れたかい、アンネリーゼ」
 
 「ええ、少し疲れました。でも、こんなに民が祝ってくれて……    戦って良かったのですよね」
 
 魔物達をハルモニアから追い出し、魔族との和平交渉も済んだ。後はアシュタール帝国とロースファー王国と戦後の保証について、話し合いが終われば全て元通りだ。
 
 違う事と言ったら、僕がアンネリーゼと結婚して国王になったくらいか。長い戦いの日々も報われそうだ。
 
 「湯殿の準備は出来ているそうですよ」
 
 「そうなんだ。一緒に入ろうか」
 
 「……」
 
 「夫婦になったんだからいいじゃない。戦も終わったんだしね」
 
 戦も終わり忙しい中で結婚式もして、夫婦らしき事と言えばケーキ入刀くらい。まだキスしかして無いんだから恥ずかしいのも分かるけど、もう夫婦なんだから。
 
 「……そうですね。先に入っていて下さい」
 
 僕は幾重にも着飾った服を脱ぎ身軽になって湯殿を目指した。残念な事に「湯」の暖簾は掛かって無かったけど、ここに間違いは無い。
 
 中に入れば薄着の女中さんが待っていたが、おそらく身体を洗ったり身の回りの世話をしてくれる人だろうけど、僕は二人きりになりたいので追い払った。
 
 初めて見るアンネリーゼの裸体に期待と相棒が膨らむ……    おっと、もう少し我慢しておけ。すぐに爆発させてやるから。
 
 しばらくすると外で人の気配が……    アンネリーゼが服を脱いでるようだ。今までネグリジェくらいしか見た事がないし、どんな風に入って来るのか期待は「大」だ。
 
 やっぱりタオルを巻いて来て欲しい。ここは少しでも羞恥心を出してもらって、裸タオルが一番に無難だろう。着エロの時間はいくらでもある。
 
 「……陛下……」
 
 振り向けば髪を上でまとめ、黒いボンテージに右手にはムチ、左手には蝋燭をもったアンネリーゼの姿がそこに……
 
 「あっ……、あ、あれ?」
 
 気が付けば湯船など無くなって、僕は十字架に縛られ状態……    待て、待て、待て!    これは僕の脳内妄想だぞ!    何で僕の思い通りになって無いんだ!?
 
 「女王様とお呼び!」
 
 ムチの一閃は僕を捕らえ、赤く紐状の跡を残した。
 
 
 
 「何と有難いお言葉。我がクノール家はフリューゲン公爵にお使いしますぞ」
 
 「エルンスト家も同じく……」
 
 「このヒンメル、フリューゲン公爵に命を掛けてお使い申し上げます」
 
 ……話は終わった。みんなアンネリーゼ嬢の「魅惑のカリスマ」に捕らえられた事も気が付かず、クノール伯爵なんて涙を流しながら握手をしているよ。
 
 もう少し話が長かったら、僕は新しい趣味に目覚めたのかも知れない。もし、もう少し……    やめよう、今は現実を見よう。僕は一介の傭兵だ。国王になるなんて……
 
 「僕もアンネリーゼ様の為に命を掛けましょう」
 
 形ばかりの言葉だが、アンネリーゼ嬢は一番の笑顔を見せて答えてくれた。これで全員の支持は取り付けた。アンネリーゼ嬢が女王としてハルモニアを納める障害は無い。
 
 少し頭がクラクラする。アンネリーゼ嬢の話は聞き逃していたはずなのに、心に染み渡る言葉は避けられなかった様だが、僕は他の人とは違う。僕はいつか国王陛下になる!    ……あれ?
 
 「そろそろ時間の様です。皆様は先に教会で待っていて下さい」
 
 アンネリーゼ嬢に促される様に僕以外は部屋を出た。僕としてはユーマバシャールをトイレに連れ込んで首を切り落としたい所だったが、アンネリーゼ嬢に呼び止められたのだから仕方がない。
 
 「あれで良かったのですか……」
 
 今の口上の事だろうか。それなら問題ない、クノール伯爵は涙を流して聞いていたし、ヒンメル宰相の目もアンネリーゼ嬢に釘付けだった。
 
 エルンスト伯爵はイマイチだった様だが、女性にはアンネリーゼ嬢の魅力が通り難いのかな?    でも時間を掛ければエルンスト伯爵も捕まえる事が出来るだろう。
 
 「これで支持は取り付けました。後は戴冠式を滞りなく行えばアンネリーゼ様は、ハルモニアの女王です」
 
 当たり障りの無い言葉を発する僕はズルいのか。アンネリーゼ嬢の口上の隅々に、過度な期待と哀れみを訴えていた事まで、細かく聞いていた者はここにいただろうか?
 
 アンネリーゼ嬢の言葉は毒にも薬にもなる。降伏を訴えて、命乞いをすれば助かる者がいるかもしれない。戦いを命じれば全滅も覚悟をしなければならない。
 
 アンネリーゼ嬢には、まだそこまでの覚悟が無い様だが、それを待つ時間も無い。僕はアンネリーゼ嬢を手を引き教会まで行った。
 
 このドアを開ければ教会の祭壇のある部屋だ。このドアを潜るのはアンネリーゼ嬢ただ一人。僕のエスコートはドアの外まで。
 
 「ここから先は女王陛下になる者だけが進める道です」
 
 心なしかアンネリーゼ嬢の肩が震えている様な。純白のドレスが、ウェディングドレスにも見間違えそうになる。僕が司祭の側でバージンロードを歩くアンネリーゼ嬢を待っているのは、まだ先になりそうだ。
 
 気の効いた男なら、こんな時に緊張を和らげる言葉の一つも思い付くのだろうけど、僕には……    揉みっと。
 
 一瞬、体を震わせ僕の手を振り払おうとして手を重ねるアンネリーゼ嬢。だけど、その手は僕の手の上に重ねたまま払う事はなかった。
 
 「……もう大丈夫です」
 
 数秒間、僕は柔らかい感触を手の平で感じ、答えが帰って来たのは、それからだった。ドアが開かれ僕の方を見る事も無く祭壇に進んでいくアンネリーゼ嬢。
 
 揉みっとした時に、僕をひっぱたくだけの気概があれば、もう少し安心も出来たのだけど、もしかして、本当に僕に惚れているのだろうか。いつか夜這いをして確かめてみたい。
 
 ドアが閉められ中からは盛大な拍手と歓声が上がっている。僕は戴冠式の参列には並ばない。他にやる事があるからだ。
 
 洗濯と掃除は、他の人に任せて……    僕は国王陛下暗殺者の首を取る約束を果たさなければならない。ユーマバシャールの首。エルンスト伯爵がアンネリーゼ嬢の支持を約束した条件。
 
 「イリス……    ユーマバシャール殿は?」
 
 「既に郊外で待たせております」
 
 うん、仕事が早くて、いい部下を持ったものだ。それと相変わらず近いからね。吐息が首筋にかかるのは、くすぐったい。
 
 本来なら祭壇のある部屋で他の貴族と一緒に並んでいるはずなのに、大人しく従ったと言う事は覚悟の上かな。さっさと終わらせて戴冠式に出席しないと。僕はイリスを置いて神速で走った。
 
 
 
 「遅いぞ!    いつまで待たせる!」
 
 胸が無いくせに態度がデカいユーマバシャール。胸囲はあるのかな?    見たくないけど……
 
 「お待たせいたしました。呼び出した理由は話すまでもありませんね」
 
 「わかっているさ。国王陛下暗殺者の首だろ。エルンスト伯爵の考えそうな事だ」
 
 ……それだけじゃねえよ!    お前がクリンシュベルバッハの撤退の時に僕の両ふくらはぎを切ったのを忘れたのか!?    お陰でアラナを助けるのに時間は掛かるし、魔族の女アルマ・ロンベルグにどんな事をされたか!
 
 しかも逃げ出すチャンスはメテオストライクの雨の中だぞ。生きて帰れたのが不思議なくらいだ。それに色々な事で足を引っ張りやがって。殺す理由は足の指を入れても足りねぇ。
 
 「殺す前に一つ聞きたい……    クリンシュベルバッハで僕を切った時の言葉を覚えているか?」
 
 「……さあな」
 
 
 
 神速、モード・フォー!
 
 
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