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世界統一編
特訓
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リリスが帰ったその日。泰斗の前には、ヒース、アルハイド、魔界、ジャイアントの選ばれた戦士が集まっていた。その中には、サタンやサリア、ゴンドロスの顔もあった。
流石にジャイアントは、昨日の今日で集まれる数が少なかったのか、たったの三人しか集まらなかった。
「えーと、ではこれから特訓を始める。まずは、向こうの山まで走ってもらう。簡単だろ?」
そう言って泰斗が指差したのは、ここから三十キロメートル程離れた山であった。
「標高は千五百メートルほどだ。因みに種族によって難易度が変わってくると思うので、こちらで追加メニューをさせていただく。なお、意見があるものは言っても構わないが、文句を言う奴はすぐさまにここから立ち去れ」
泰斗はそう言うと、ギロリと全体を睨んだ。すると、パタリパタリと数人の人間と数人の魔族、そして数人の獣族の戦士が倒れていった。
「とりあえず、今倒れた者はこの特訓に付いて行けない者達だ。故に失格とする」
泰斗のその言葉にこの場にいるほとんどの者が、嫌な予感がした。
「では、ジャイアントの者たちには、これを持って走ってもらう」
泰斗がそう言って取り出したのは、直径五メートルの岩であった。
「次にアルハイドの者たちだが、鎧を着たまま走ってもらう。そして、獣族の者たちはこの直径五十センチメール程の岩を持ったまま、うさぎ跳びで行ってもらう。ただし、うさぎ族の者は、うさぎ跳びではなく、何も持たずに逆立ちで山頂を目指してもらう。そして最後に、魔族の者たちだが、この竹馬を使って山頂を目指してもらうのだが、それだけではどの種族よりも簡単である。故に、追加メニューとして、石もしくは岩の上だけで山頂を目指してもらう」
泰斗はニヤリと笑いながら、そう説明を終えた。
「では、スタート!」
泰斗の掛け声で、一斉に走り出した。
流石にジャイアントは、昨日の今日で集まれる数が少なかったのか、たったの三人しか集まらなかった。
「えーと、ではこれから特訓を始める。まずは、向こうの山まで走ってもらう。簡単だろ?」
そう言って泰斗が指差したのは、ここから三十キロメートル程離れた山であった。
「標高は千五百メートルほどだ。因みに種族によって難易度が変わってくると思うので、こちらで追加メニューをさせていただく。なお、意見があるものは言っても構わないが、文句を言う奴はすぐさまにここから立ち去れ」
泰斗はそう言うと、ギロリと全体を睨んだ。すると、パタリパタリと数人の人間と数人の魔族、そして数人の獣族の戦士が倒れていった。
「とりあえず、今倒れた者はこの特訓に付いて行けない者達だ。故に失格とする」
泰斗のその言葉にこの場にいるほとんどの者が、嫌な予感がした。
「では、ジャイアントの者たちには、これを持って走ってもらう」
泰斗がそう言って取り出したのは、直径五メートルの岩であった。
「次にアルハイドの者たちだが、鎧を着たまま走ってもらう。そして、獣族の者たちはこの直径五十センチメール程の岩を持ったまま、うさぎ跳びで行ってもらう。ただし、うさぎ族の者は、うさぎ跳びではなく、何も持たずに逆立ちで山頂を目指してもらう。そして最後に、魔族の者たちだが、この竹馬を使って山頂を目指してもらうのだが、それだけではどの種族よりも簡単である。故に、追加メニューとして、石もしくは岩の上だけで山頂を目指してもらう」
泰斗はニヤリと笑いながら、そう説明を終えた。
「では、スタート!」
泰斗の掛け声で、一斉に走り出した。
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