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世界統一編
六カ国会合3
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六カ国による会合が終わり、ユグドラシル代表と天界代表はそれぞれ領地へと帰っていった。
残るのは、巨人族だけであった。
「ゴンドロスだったか?残ってくれてありがとう」
「お礼はいい。それより始めようか」
「まあ、慌てるなよ。ルールは必要だろ?」
「・・・あまり細かいルールは作るなよ」
「分かってるって。ルールとしては、俺とお前の一騎打ち。勝敗は簡単で降参か、テンカウントか、気絶した場合、負け。因みに、殺してしまった場合も負けにしようか」
「いいだろう」
ゴンドロスはそう言うと、三歩後ろに下がり、ボクサーのように構えた。一方、泰斗はただただ、ゴンドロスを見上げているだけで、構える事はしなかった。
「では、行くぞ!」
ゴンドロスは、「うおおおお!」と叫びながら、泰斗を目掛けて拳を放った。
勝った!そう思った。しかし、その瞬間、腹に今まで感じたことの無い衝撃がゴンドロスを襲った。
口からは血反吐を吐き、大きな体が宙に浮き、五十メートル程飛ばされた。
ゴンドロスは、先程まで自分がいたところを見た。すると、そこに居たのは、ニヤリと笑う泰斗であった。
あり得ない。ただの人間が、巨人族である俺を飛ばすなんて・・・!
「まさか、これで終わりじゃあ、無いよな?」
「くそったれ!小僧。やるじゃ無いか。が、ここまでだ。強化」
ゴンドロスは立ち上がり、構え、そして泰斗へ立ち向かった。
「うおおおお!」
泰斗より大きな拳が泰斗を襲った。しかし、其れを泰斗は受け止め、更にゴンドロスの体の内側へ潜り込み、ゴンドロスのみぞおちに重い一撃が炸裂した。
あまりの衝撃に、ゴンドロスの体は地から離れ、地上百メートルまで飛んで行った。
勝負はあった。
十五メートルはある体が、ゆっくりとスピードを上げておちてきた。
ドーンと言う音と地響きと共に、ゴンドロスは地面に落ちた。
残るのは、巨人族だけであった。
「ゴンドロスだったか?残ってくれてありがとう」
「お礼はいい。それより始めようか」
「まあ、慌てるなよ。ルールは必要だろ?」
「・・・あまり細かいルールは作るなよ」
「分かってるって。ルールとしては、俺とお前の一騎打ち。勝敗は簡単で降参か、テンカウントか、気絶した場合、負け。因みに、殺してしまった場合も負けにしようか」
「いいだろう」
ゴンドロスはそう言うと、三歩後ろに下がり、ボクサーのように構えた。一方、泰斗はただただ、ゴンドロスを見上げているだけで、構える事はしなかった。
「では、行くぞ!」
ゴンドロスは、「うおおおお!」と叫びながら、泰斗を目掛けて拳を放った。
勝った!そう思った。しかし、その瞬間、腹に今まで感じたことの無い衝撃がゴンドロスを襲った。
口からは血反吐を吐き、大きな体が宙に浮き、五十メートル程飛ばされた。
ゴンドロスは、先程まで自分がいたところを見た。すると、そこに居たのは、ニヤリと笑う泰斗であった。
あり得ない。ただの人間が、巨人族である俺を飛ばすなんて・・・!
「まさか、これで終わりじゃあ、無いよな?」
「くそったれ!小僧。やるじゃ無いか。が、ここまでだ。強化」
ゴンドロスは立ち上がり、構え、そして泰斗へ立ち向かった。
「うおおおお!」
泰斗より大きな拳が泰斗を襲った。しかし、其れを泰斗は受け止め、更にゴンドロスの体の内側へ潜り込み、ゴンドロスのみぞおちに重い一撃が炸裂した。
あまりの衝撃に、ゴンドロスの体は地から離れ、地上百メートルまで飛んで行った。
勝負はあった。
十五メートルはある体が、ゆっくりとスピードを上げておちてきた。
ドーンと言う音と地響きと共に、ゴンドロスは地面に落ちた。
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