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■Ⅴ■ON INDIA■
[5]シップの不思議 ▼ 監視の対象 (C/M/S/U)
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シドの語ったどの半分が真実で、どの半分が虚言かは分からない。
それでも──きっと彼女は、ずっと孤独だった──。
そうなるまでの十四年間は、どんな毎日だったのだろう?
命を懸けてまで娘を守った両親だ。さぞや愛情溢れる幸せな家庭だったに違いない。
なのにそれが、あっと言う間に壊されてしまった。
彼女が目覚めたのは何日後だったのか──初めて見たのは病室の天井か? それとも医師や看護師の安堵の表情か? 両親が殺されたことはいつ知らされたのだろう? そして自身の手足がなくなったことは──その時彼女の感情は……まさしく「死んだ」のだろう。
ディアーク医師や病院の看護師、アルツト家でのメイドの介護、更にシドが毎日寄り添って、賢明な治療と看護をもってしても、彼女の感情は生き返らなかった……いや……もしかしたら彼女は「二度」殺されたのかもしれない。
ディアークはいつから彼女に対して、歪んだ愛情を触れるという行為で示し始めたのか……シドはいつから彼女を、今の眼差しで見つめ始めたのか──?
十七歳のマリーアに与えられた「メリル」。精巧な分身を造るために、二人は彼女の細部までも、触れて、見つめて、忠実に再現したに違いなかった。
そして六年後の今──メリルは明らかに成人した女性の姿をしている。
もし外装を取り換えるという処置で現在のメリルがあるのだとしたら、きっと最近にも「再現」作業が行なわれた筈だ。そういう意味では「三度」殺されたのかもしれなかった。
──そんな恐ろしい所業、自分だったら耐えられるだろうか?
ダイニングで独りメリルを待ちながら、クウヤは自身の振る舞いを反省していた。
拒むことも、抗うことも、逃げることも、果ては死ぬことも出来ない日々。屈辱と凌辱に心身を蝕まれながら毎日を耐え忍び、ただひたすら時が過ぎゆくのを待つ……待ったとしても、また同じ日々の繰り返しだ。手足を得た彼女が逃げ出したくなるのは当然の結果だった。それでもメンテナンスのためにシドの元へ通わなければならないなんて──。
「お待たせ致しました、クウヤ様」
テーブルに両肘を突き、頭を抱えて苦悶の唸り声を吐き出していたクウヤに、通常モードに戻ったメリルが声を掛けた。
「あっ……いや、お待たせはしてないから」
慌てて立ち上がったクウヤはバツの悪そうに俯いて、メリルと目を合わせられなかった。
「……シド様に、殴られるなど、されましたか?」
赤く腫れた右頬に注目して、メリルが心配そうに問う。
「え? あーいやっ、これは……それよりメリル、さっきは本当に悪かったな……すまなかった」
「……」
いつものメリル以上に腰を折って謝罪したクウヤに、メリルは一瞬言葉を失った。
──が、
「ありがとうございます、クウヤ様」
「……え?」
予想外の応答に、クウヤは驚いて上半身を戻した。
目の前には、ほんのり唇が弓なりのメリルがいた。
「ありがとうございます。そのお気持ちだけで十分でございます」
「メリル……」
クウヤはどうせだったらメリルからも一発殴られたい気分だった。責められても仕方のない暴言を叩きつけたのに、結果返ってきたのは感謝の言葉と微笑みだなんて……戸惑うクウヤにメリルも同じく腰を折って礼を言い、見つめ合っていたちょうどその時シドが入ってきたため、メリルはメイド・モードでクウヤの背後へ回り込んだ。
「ふーん? 盗聴出来なくなっちゃったから分からないけど……もしかして二人、いい雰囲気なの?」
前夜と同じ席に着いて、シドがしたり顔で頬杖を突く。
「こんな腫れた顔してイチャイチャしてる訳ないだろ! ……もちろん殴ったのはメリルじゃない」
赤い右頬を隠しながらも、クウヤは顔を紅くした。
「分かってるさ……姫はそんな野蛮なことはしない。さて……そんなことより、これから君達の予定は? こちらの用はもう終わっちゃったしね」
「あ、ああ……」
元々イレギュラーな寄り道だったのだ。しかし頼みの『ムーン・バイキング』はかなりの損傷を食らった筈で、早々迎えに来られる状態ではなかった。
「想定よりも随分遅れてしまっておりますゆえ、出来ればマザーシップをお貸しいただけると助かります」
「マザーシップ? もう直ってるのか?」
「まぁ、君達をお迎えに上がったのもアレだしね」
「はやっ……!!」
あれだけ大きな穴を開けられていながら、既に修理が済んでいるとは恐れ入った。だが、マザーシップを借りるとなると──またこのウサギさんがついて来るのだろうか?
「インドを出ることになるから、ウサギまでは貸さないよ。用が済めば、また姫が船を返しに来てくれる訳だし、今回は大人しく待つことにするよ」
クウヤの懸念を含んだ視線が、シドの向こうのウサギへ向いたのに気付き、シドは失笑しながら付け加えた。
そうは言っても親子揃ってのクセ者だ。もしや右腕にまだ盗聴器が残っているなんてこともあるかもしれない。
「……何でインドを出るのが嫌なんだ?」
「もうかれこれ此処に留まって長いからねぇ……あんまり遠くまでやるのは心配だから」
「はぁ」
メリルに『ツール』を壊されて早何年になるのか? クセ者で変わり者のシドらしい返答に、クウヤは気の抜けた返事をした。
「シド様、大変お世話になりました。クウヤ様、お手数ですが、出発のご準備をお願い致します」
「あぁ、うん……シド、世話になった上に悪いんだが、このTシャツ貰ってもいいか?」
「もちろん」
更に未使用の下着も数枚貰い受けたが(それ以外の日用品はマザーシップに常備されているので)クウヤには他に荷物はなかった。メリルも変わらずデイバッグ一つとあっさりとしたものだったが、その中身は此処に来る前よりふっくらとして見えた。
「メリル、食料でも貰ってきたのか?」
駐艇場を目指して邸宅の地下道を降りる。
「食料は既にシド様がマザーシップにご用意くださっています」
「うん? んじゃ何でそんなに鞄がパンパンなんだ?」
「わたくしの衣類を数枚ほど……元々こちらに住んでおりましたので、クローゼットに一部残してございました」
「……!」
確かに考えてみれば有り得る話なのだが、クウヤは全く想像もしていなかった。何よりあれから着替えてきたメリルは、今まで見たことのないブラウスにスラックスを穿いている。先の件で落ち込んだり反省したりと混濁していたとはいえ、今まで気付かなかったことに自身が一番驚愕していた。
「はぁぁぁぁ~」
「それではシド様、マザーシップをお借り致します」
最下層に辿り着き、大きな扉の前で背後のシドに挨拶するメリル。
「うん、また逢う日までね。無事を祈っていますよ、姫」
「ありがとうございます」
次のメンテナンス時には、またその時の客人がシドの監視をしてくれるのだろうか? と言ってもその客人が彼女を色物として見る対象であったらほぼ役に立つことはない。今回は腕のみの施術であったからクウヤでも事足りたというだけだった。もしも全身であったら──自分は平常心でいられただろうか? いや、答えは正直言って「否」だ。
クウヤも続いてシドに別れの挨拶をし、ふと背後のウサギを目に入れた。
「メリルがウサギだったら何の苦労もないのにな……」
「「??」」
シドとメリルに聞こえないようにボヤいて、クウヤはいつになく深い溜息をついた──。
それでも──きっと彼女は、ずっと孤独だった──。
そうなるまでの十四年間は、どんな毎日だったのだろう?
命を懸けてまで娘を守った両親だ。さぞや愛情溢れる幸せな家庭だったに違いない。
なのにそれが、あっと言う間に壊されてしまった。
彼女が目覚めたのは何日後だったのか──初めて見たのは病室の天井か? それとも医師や看護師の安堵の表情か? 両親が殺されたことはいつ知らされたのだろう? そして自身の手足がなくなったことは──その時彼女の感情は……まさしく「死んだ」のだろう。
ディアーク医師や病院の看護師、アルツト家でのメイドの介護、更にシドが毎日寄り添って、賢明な治療と看護をもってしても、彼女の感情は生き返らなかった……いや……もしかしたら彼女は「二度」殺されたのかもしれない。
ディアークはいつから彼女に対して、歪んだ愛情を触れるという行為で示し始めたのか……シドはいつから彼女を、今の眼差しで見つめ始めたのか──?
十七歳のマリーアに与えられた「メリル」。精巧な分身を造るために、二人は彼女の細部までも、触れて、見つめて、忠実に再現したに違いなかった。
そして六年後の今──メリルは明らかに成人した女性の姿をしている。
もし外装を取り換えるという処置で現在のメリルがあるのだとしたら、きっと最近にも「再現」作業が行なわれた筈だ。そういう意味では「三度」殺されたのかもしれなかった。
──そんな恐ろしい所業、自分だったら耐えられるだろうか?
ダイニングで独りメリルを待ちながら、クウヤは自身の振る舞いを反省していた。
拒むことも、抗うことも、逃げることも、果ては死ぬことも出来ない日々。屈辱と凌辱に心身を蝕まれながら毎日を耐え忍び、ただひたすら時が過ぎゆくのを待つ……待ったとしても、また同じ日々の繰り返しだ。手足を得た彼女が逃げ出したくなるのは当然の結果だった。それでもメンテナンスのためにシドの元へ通わなければならないなんて──。
「お待たせ致しました、クウヤ様」
テーブルに両肘を突き、頭を抱えて苦悶の唸り声を吐き出していたクウヤに、通常モードに戻ったメリルが声を掛けた。
「あっ……いや、お待たせはしてないから」
慌てて立ち上がったクウヤはバツの悪そうに俯いて、メリルと目を合わせられなかった。
「……シド様に、殴られるなど、されましたか?」
赤く腫れた右頬に注目して、メリルが心配そうに問う。
「え? あーいやっ、これは……それよりメリル、さっきは本当に悪かったな……すまなかった」
「……」
いつものメリル以上に腰を折って謝罪したクウヤに、メリルは一瞬言葉を失った。
──が、
「ありがとうございます、クウヤ様」
「……え?」
予想外の応答に、クウヤは驚いて上半身を戻した。
目の前には、ほんのり唇が弓なりのメリルがいた。
「ありがとうございます。そのお気持ちだけで十分でございます」
「メリル……」
クウヤはどうせだったらメリルからも一発殴られたい気分だった。責められても仕方のない暴言を叩きつけたのに、結果返ってきたのは感謝の言葉と微笑みだなんて……戸惑うクウヤにメリルも同じく腰を折って礼を言い、見つめ合っていたちょうどその時シドが入ってきたため、メリルはメイド・モードでクウヤの背後へ回り込んだ。
「ふーん? 盗聴出来なくなっちゃったから分からないけど……もしかして二人、いい雰囲気なの?」
前夜と同じ席に着いて、シドがしたり顔で頬杖を突く。
「こんな腫れた顔してイチャイチャしてる訳ないだろ! ……もちろん殴ったのはメリルじゃない」
赤い右頬を隠しながらも、クウヤは顔を紅くした。
「分かってるさ……姫はそんな野蛮なことはしない。さて……そんなことより、これから君達の予定は? こちらの用はもう終わっちゃったしね」
「あ、ああ……」
元々イレギュラーな寄り道だったのだ。しかし頼みの『ムーン・バイキング』はかなりの損傷を食らった筈で、早々迎えに来られる状態ではなかった。
「想定よりも随分遅れてしまっておりますゆえ、出来ればマザーシップをお貸しいただけると助かります」
「マザーシップ? もう直ってるのか?」
「まぁ、君達をお迎えに上がったのもアレだしね」
「はやっ……!!」
あれだけ大きな穴を開けられていながら、既に修理が済んでいるとは恐れ入った。だが、マザーシップを借りるとなると──またこのウサギさんがついて来るのだろうか?
「インドを出ることになるから、ウサギまでは貸さないよ。用が済めば、また姫が船を返しに来てくれる訳だし、今回は大人しく待つことにするよ」
クウヤの懸念を含んだ視線が、シドの向こうのウサギへ向いたのに気付き、シドは失笑しながら付け加えた。
そうは言っても親子揃ってのクセ者だ。もしや右腕にまだ盗聴器が残っているなんてこともあるかもしれない。
「……何でインドを出るのが嫌なんだ?」
「もうかれこれ此処に留まって長いからねぇ……あんまり遠くまでやるのは心配だから」
「はぁ」
メリルに『ツール』を壊されて早何年になるのか? クセ者で変わり者のシドらしい返答に、クウヤは気の抜けた返事をした。
「シド様、大変お世話になりました。クウヤ様、お手数ですが、出発のご準備をお願い致します」
「あぁ、うん……シド、世話になった上に悪いんだが、このTシャツ貰ってもいいか?」
「もちろん」
更に未使用の下着も数枚貰い受けたが(それ以外の日用品はマザーシップに常備されているので)クウヤには他に荷物はなかった。メリルも変わらずデイバッグ一つとあっさりとしたものだったが、その中身は此処に来る前よりふっくらとして見えた。
「メリル、食料でも貰ってきたのか?」
駐艇場を目指して邸宅の地下道を降りる。
「食料は既にシド様がマザーシップにご用意くださっています」
「うん? んじゃ何でそんなに鞄がパンパンなんだ?」
「わたくしの衣類を数枚ほど……元々こちらに住んでおりましたので、クローゼットに一部残してございました」
「……!」
確かに考えてみれば有り得る話なのだが、クウヤは全く想像もしていなかった。何よりあれから着替えてきたメリルは、今まで見たことのないブラウスにスラックスを穿いている。先の件で落ち込んだり反省したりと混濁していたとはいえ、今まで気付かなかったことに自身が一番驚愕していた。
「はぁぁぁぁ~」
「それではシド様、マザーシップをお借り致します」
最下層に辿り着き、大きな扉の前で背後のシドに挨拶するメリル。
「うん、また逢う日までね。無事を祈っていますよ、姫」
「ありがとうございます」
次のメンテナンス時には、またその時の客人がシドの監視をしてくれるのだろうか? と言ってもその客人が彼女を色物として見る対象であったらほぼ役に立つことはない。今回は腕のみの施術であったからクウヤでも事足りたというだけだった。もしも全身であったら──自分は平常心でいられただろうか? いや、答えは正直言って「否」だ。
クウヤも続いてシドに別れの挨拶をし、ふと背後のウサギを目に入れた。
「メリルがウサギだったら何の苦労もないのにな……」
「「??」」
シドとメリルに聞こえないようにボヤいて、クウヤはいつになく深い溜息をついた──。
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