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■Ⅰ■IN TOKYO■
[5]カクテルとウィスキー
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「おかえり~クウちゃん」
戻った先の啓太の第一声は、随分と酔いの回ったイイ調子だった。
「た、ただいま……?」
──俺、そんなに長いこと席を外してたか?
キャストの一人を独占し、膝枕で横になった啓太はすっかり上機嫌の様子だ。顔は茹だったように赤らんで、つぶらな瞳はとろけている。
「クウちゃん~どこ行ってたのー? また違う席でカワイイお客さん見つけちゃった!?」
「コラ……そんな話を蒸し返すなよ」
ずっとシラフみたいだったのに? と、クウヤは驚きと呆れた眼差しで元の席に着いた。気持ち良さそうに髪を撫でられる啓太を、つい無言で見下ろしてしまう。羨ましさもやや含みつつ。
テーブルのグラスは啓太の分もクウヤの分も、そして二人のキャストにごちそうした分も、どうしてだか空の状態で放置されたままだ。──俺も呑み干してトイレに行ったっけ? クウヤは記憶を手繰ってみたが、彼もそれなりに酔っているらしく、ハッキリとは思い出せなかった。
「啓太、ボトルは?」
あるのはグラスばかりで、残っていたナッツもチーズも見当たらなかった。それだけでなくボトルもアイスぺールも一体どこに消えてしまったのか?
「んー、呑んだった~」
「呑んじゃった」と言いたかったようだが、啓太のろれつはもう回っていない。
「呑んだって!? んなの冗談だろ!? まだ相当あったじゃねぇか! どれだけ一気飲みしたんだよ……おい? 大丈夫なのか?」
啓太は顔面に弛みきった笑みを浮かべたまま、静かな寝息を立て始めてしまった。クウヤの問いにも答える気持ちはなさそうだ。
「信じられん……まったく。クライアントからOKもらったボトルは一本までなんだろ? じゃあグラス単品なら頼んでもいいのか~?」
「ダメですよぉ、クーヤさん。ケータくん、昨日徹夜でここへいらっしゃる直前までお仕事だったんですって。しばらく寝かせてあげましょ?」
「え?」
啓太の目を覚まさせようと大声上げたクウヤを、膝枕の彼女が諌めた。徹夜仕事でそのままボトル四分の三を空けるなんて、無茶と言うより明らかに無謀だ。
「それより~クーヤさん。お隣のルビーちゃん……じゃなくて! ガーネットちゃんからプレゼントですよー!」
「あ?」
逆隣のキャストが元気良くそう告げて、今まで隠していたらしいグラスをクウヤの前に差し出した。八オンスのタンブラーに入っていたのは、目にも鮮やかな真っ赤なカクテルだ。
「これって……?」
受け取って自分の目線に合わせる。クウヤはキャストに問いながらコーナー席を見やったが、相変わらず赤毛と顔の上部しか見えない横顔は、席のメンバーに頷いていた。
「ブラッディ・メアリーです。クーヤさんが席を外している間に、ケータくんが彼女とお話をされて。それからすぐオーダー頂いたみたいなんですよぉー赤い髪色にちなんでこちらを選ばれるなんてとってもオシャレ!」
啓太は一体何をどう彼女に話したのか? 訊きたくとも訊ける状況ではない啓太を恨めしそうに睨み、クウヤはもう一度コーナー席を見た。
──こういう時、やっぱり礼を言うべきなんだよな?
グラスを手にしたまま軽く腰を上げる。初めて彼女のデコルテから上が見えた。黒い袖口から露出した白い細めの二の腕が眩しい。目元しか確認出来なくとも、きっと美人なのだろうと推察していたが、想像通りの美麗な顔立ちだった。
「あの……」
さすがに女性からドリンクをもらうなんて思ってもみなかったため、クウヤはどう声を掛けたら良いのか分からなかった。
──こんな隣から礼を言うのも無礼か?
更に彼女らの話は益々盛り上がっているようで、テーブルを中心に前のめりに集まる会話を遮る勇気もなかった。
──飲んだ後でも支障はない、か。
独り都合良く納得して再び腰を下ろすと、勝手に女性陣から一気呑みのコールがかかっている。自分の客を「お客様」に取られそうになったのだから、これくらいの詫びは入れてやるべきか? この程度のブラッディ・メアリーなら──クウヤは仕方なくコールのリズムに乗せ、有り難くグラスの中身を飲み干した。
「……? い゙っ!?」
その途端、カエルが潰されたような一言が口から飛び出した。同時に喉元から熱い物が込み上げ、一気に脳天まで沸騰したような衝撃を感じた。熱さは痛みと化し、まるで首の皮をひん剝かれていくようなおどろおどろしい感覚が駆け巡る。熱さは、痛みは──「辛さ」だった。喉を両手で押さえたクウヤは死にそうな形相で、ただひたすら水を求めて立ち上がった。
「いっ! いぐっ!!」
ちなみに彼は「みっ! 水っ!!」と言っているつもりだ。目の前のテーブルには空のグラスしか存在せず、啓太は眠ったまま、二人のキャストはポカンとクウヤの慌て振りを見上げていて、急いで水を持ってきてくれる様子はない。
数回地団駄を踏んでみたが、誰も助けにならないと気付いたクウヤは、しかたなくさっきみたいな調子でひとまたぎ、通路に飛び出してコーナー席を目に入れた。コの字型のシートの真ん中奥に赤毛の彼女、その両隣はビジネスマンらしき男性二人、更に手前にはそれぞれ一人ずつキャストが付いている。
「んん~! んんんっ!!」
この苦しみは彼女の仕業なのか? ならばドリンクぶんどるくらいは構わないだろう? クウヤは自分で自分なりの結論を出して、彼女達のテーブル真中に置かれたウィスキーグラスへ手を伸ばした。
「「あっ!!」」
いきなり現れた男の手に、そこにいる男共が驚きの声を上げた。しかし余りに素早いクウヤの動きに、誰もが身動きを取れなかった。
「おいっ! 飲むなっ、それは……!!」
ワンテンポ遅れで隣のキャストを弾き飛ばし、向かって右側の男がクウヤに迫る。取り返そうとする腕をかわし、ともかく喉の痛みを癒したくて、クウヤはまた一息にウィスキーを呑み干していた──中に入った大きなロック・アイスごと──!
「んあっ!? ゔっ……!」
僅かに痛みは解消されたが、今度は氷が喉に引っ掛かり息を止めた。男も吐き出させようとクウヤの背中に回り、さするがなかなか出てこない。今度はバンバン叩いてみる。くの字に身体を折って喘ぐクウヤは、背中の衝撃に耐えきれず、真正面のテーブルにダイブした。
「がっ……ぐぐ……」
首をひねって見上げた先には、赤毛の彼女の冷静な瞳があった。
──目の前でこんなに苦しんでるのに、何でそんなに冷ややかなんだよ!
怒りが込み上げつかみかかりたいところだが、もちろんそんな場合ではなく、醜態を晒しながらひたすらテーブル上をのたうち回る。やがてグラスもボトルも飛び散らせ、クウヤ自身もシートに滑り落ちた。いや……彼女の膝の上に。
喉のロック・アイスには何故だか冷たさが感じられなかった。辛さで感覚が麻痺している所為だろうか? 溶けて小さくなる様子もなく、喉の奥へまるで自ら進むように入り込んでゆく。
クウヤはもう半分消えかかる意識の中で、相変わらず声も出さない彼女の、炎のような髪色と海のようなブルーグリーンの双眸を仰ぎ見た。
──氷を喉に詰まらせて死ぬなんて、余りにアホ過ぎる最期だ……ってか?
感情を見せない視線をそう解釈して、自分を哂うように顔をそむけた。頬に感じる温かみのある柔らかい太もも。せめてこれを堪能してから死にたい──いや、もちろん死にたくはないけれど。
──早く……溶けて、呼吸させてくれよ──っっっ!!
喉を覆っていた震える右手で彼女のももに触れる。撫でまわそうと指先に力を込めた時──ついにクウヤの意識はそこで事切れた。
「信じられないな……アレを呑み込んでしまうなんて……」
彼女と共に座ったままの男性が、クウヤの顔を覗き込んで呟いた。驚きというよりも感心といった様子だ。
「とりあえず主人に無事受け取りを完了した旨、伝えることに致します。お取引いただきまして誠にありがとうございました」
ガーネットの彼女は男性二人に淡々と礼を述べ、クウヤを膝に乗せたまま深くお辞儀をした。
「受け取ったって……まさか、これで?」
「はい。彼ごと頂いていくことに致します。ミスター……いえ、むやみにお名前は出さない方が宜しいですね? 『ムーン・シールド』の下では」
おじけづくような頷きを返す二人に贈られる微笑み。ニッコリと口角は上げていたが、やはり彼女の眼差しは冷たかった。
やがて太ももの上で動かなくなったクウヤの頬をしなやかな指先で触れる。
「この方はよほど愛されていらっしゃるのでしょう。ですがそれをどのように受け入れるかは……彼次第ですわね」
独り言のように紡がれた言葉と共に、赤い髪がフワリと揺らいだ──。
戻った先の啓太の第一声は、随分と酔いの回ったイイ調子だった。
「た、ただいま……?」
──俺、そんなに長いこと席を外してたか?
キャストの一人を独占し、膝枕で横になった啓太はすっかり上機嫌の様子だ。顔は茹だったように赤らんで、つぶらな瞳はとろけている。
「クウちゃん~どこ行ってたのー? また違う席でカワイイお客さん見つけちゃった!?」
「コラ……そんな話を蒸し返すなよ」
ずっとシラフみたいだったのに? と、クウヤは驚きと呆れた眼差しで元の席に着いた。気持ち良さそうに髪を撫でられる啓太を、つい無言で見下ろしてしまう。羨ましさもやや含みつつ。
テーブルのグラスは啓太の分もクウヤの分も、そして二人のキャストにごちそうした分も、どうしてだか空の状態で放置されたままだ。──俺も呑み干してトイレに行ったっけ? クウヤは記憶を手繰ってみたが、彼もそれなりに酔っているらしく、ハッキリとは思い出せなかった。
「啓太、ボトルは?」
あるのはグラスばかりで、残っていたナッツもチーズも見当たらなかった。それだけでなくボトルもアイスぺールも一体どこに消えてしまったのか?
「んー、呑んだった~」
「呑んじゃった」と言いたかったようだが、啓太のろれつはもう回っていない。
「呑んだって!? んなの冗談だろ!? まだ相当あったじゃねぇか! どれだけ一気飲みしたんだよ……おい? 大丈夫なのか?」
啓太は顔面に弛みきった笑みを浮かべたまま、静かな寝息を立て始めてしまった。クウヤの問いにも答える気持ちはなさそうだ。
「信じられん……まったく。クライアントからOKもらったボトルは一本までなんだろ? じゃあグラス単品なら頼んでもいいのか~?」
「ダメですよぉ、クーヤさん。ケータくん、昨日徹夜でここへいらっしゃる直前までお仕事だったんですって。しばらく寝かせてあげましょ?」
「え?」
啓太の目を覚まさせようと大声上げたクウヤを、膝枕の彼女が諌めた。徹夜仕事でそのままボトル四分の三を空けるなんて、無茶と言うより明らかに無謀だ。
「それより~クーヤさん。お隣のルビーちゃん……じゃなくて! ガーネットちゃんからプレゼントですよー!」
「あ?」
逆隣のキャストが元気良くそう告げて、今まで隠していたらしいグラスをクウヤの前に差し出した。八オンスのタンブラーに入っていたのは、目にも鮮やかな真っ赤なカクテルだ。
「これって……?」
受け取って自分の目線に合わせる。クウヤはキャストに問いながらコーナー席を見やったが、相変わらず赤毛と顔の上部しか見えない横顔は、席のメンバーに頷いていた。
「ブラッディ・メアリーです。クーヤさんが席を外している間に、ケータくんが彼女とお話をされて。それからすぐオーダー頂いたみたいなんですよぉー赤い髪色にちなんでこちらを選ばれるなんてとってもオシャレ!」
啓太は一体何をどう彼女に話したのか? 訊きたくとも訊ける状況ではない啓太を恨めしそうに睨み、クウヤはもう一度コーナー席を見た。
──こういう時、やっぱり礼を言うべきなんだよな?
グラスを手にしたまま軽く腰を上げる。初めて彼女のデコルテから上が見えた。黒い袖口から露出した白い細めの二の腕が眩しい。目元しか確認出来なくとも、きっと美人なのだろうと推察していたが、想像通りの美麗な顔立ちだった。
「あの……」
さすがに女性からドリンクをもらうなんて思ってもみなかったため、クウヤはどう声を掛けたら良いのか分からなかった。
──こんな隣から礼を言うのも無礼か?
更に彼女らの話は益々盛り上がっているようで、テーブルを中心に前のめりに集まる会話を遮る勇気もなかった。
──飲んだ後でも支障はない、か。
独り都合良く納得して再び腰を下ろすと、勝手に女性陣から一気呑みのコールがかかっている。自分の客を「お客様」に取られそうになったのだから、これくらいの詫びは入れてやるべきか? この程度のブラッディ・メアリーなら──クウヤは仕方なくコールのリズムに乗せ、有り難くグラスの中身を飲み干した。
「……? い゙っ!?」
その途端、カエルが潰されたような一言が口から飛び出した。同時に喉元から熱い物が込み上げ、一気に脳天まで沸騰したような衝撃を感じた。熱さは痛みと化し、まるで首の皮をひん剝かれていくようなおどろおどろしい感覚が駆け巡る。熱さは、痛みは──「辛さ」だった。喉を両手で押さえたクウヤは死にそうな形相で、ただひたすら水を求めて立ち上がった。
「いっ! いぐっ!!」
ちなみに彼は「みっ! 水っ!!」と言っているつもりだ。目の前のテーブルには空のグラスしか存在せず、啓太は眠ったまま、二人のキャストはポカンとクウヤの慌て振りを見上げていて、急いで水を持ってきてくれる様子はない。
数回地団駄を踏んでみたが、誰も助けにならないと気付いたクウヤは、しかたなくさっきみたいな調子でひとまたぎ、通路に飛び出してコーナー席を目に入れた。コの字型のシートの真ん中奥に赤毛の彼女、その両隣はビジネスマンらしき男性二人、更に手前にはそれぞれ一人ずつキャストが付いている。
「んん~! んんんっ!!」
この苦しみは彼女の仕業なのか? ならばドリンクぶんどるくらいは構わないだろう? クウヤは自分で自分なりの結論を出して、彼女達のテーブル真中に置かれたウィスキーグラスへ手を伸ばした。
「「あっ!!」」
いきなり現れた男の手に、そこにいる男共が驚きの声を上げた。しかし余りに素早いクウヤの動きに、誰もが身動きを取れなかった。
「おいっ! 飲むなっ、それは……!!」
ワンテンポ遅れで隣のキャストを弾き飛ばし、向かって右側の男がクウヤに迫る。取り返そうとする腕をかわし、ともかく喉の痛みを癒したくて、クウヤはまた一息にウィスキーを呑み干していた──中に入った大きなロック・アイスごと──!
「んあっ!? ゔっ……!」
僅かに痛みは解消されたが、今度は氷が喉に引っ掛かり息を止めた。男も吐き出させようとクウヤの背中に回り、さするがなかなか出てこない。今度はバンバン叩いてみる。くの字に身体を折って喘ぐクウヤは、背中の衝撃に耐えきれず、真正面のテーブルにダイブした。
「がっ……ぐぐ……」
首をひねって見上げた先には、赤毛の彼女の冷静な瞳があった。
──目の前でこんなに苦しんでるのに、何でそんなに冷ややかなんだよ!
怒りが込み上げつかみかかりたいところだが、もちろんそんな場合ではなく、醜態を晒しながらひたすらテーブル上をのたうち回る。やがてグラスもボトルも飛び散らせ、クウヤ自身もシートに滑り落ちた。いや……彼女の膝の上に。
喉のロック・アイスには何故だか冷たさが感じられなかった。辛さで感覚が麻痺している所為だろうか? 溶けて小さくなる様子もなく、喉の奥へまるで自ら進むように入り込んでゆく。
クウヤはもう半分消えかかる意識の中で、相変わらず声も出さない彼女の、炎のような髪色と海のようなブルーグリーンの双眸を仰ぎ見た。
──氷を喉に詰まらせて死ぬなんて、余りにアホ過ぎる最期だ……ってか?
感情を見せない視線をそう解釈して、自分を哂うように顔をそむけた。頬に感じる温かみのある柔らかい太もも。せめてこれを堪能してから死にたい──いや、もちろん死にたくはないけれど。
──早く……溶けて、呼吸させてくれよ──っっっ!!
喉を覆っていた震える右手で彼女のももに触れる。撫でまわそうと指先に力を込めた時──ついにクウヤの意識はそこで事切れた。
「信じられないな……アレを呑み込んでしまうなんて……」
彼女と共に座ったままの男性が、クウヤの顔を覗き込んで呟いた。驚きというよりも感心といった様子だ。
「とりあえず主人に無事受け取りを完了した旨、伝えることに致します。お取引いただきまして誠にありがとうございました」
ガーネットの彼女は男性二人に淡々と礼を述べ、クウヤを膝に乗せたまま深くお辞儀をした。
「受け取ったって……まさか、これで?」
「はい。彼ごと頂いていくことに致します。ミスター……いえ、むやみにお名前は出さない方が宜しいですね? 『ムーン・シールド』の下では」
おじけづくような頷きを返す二人に贈られる微笑み。ニッコリと口角は上げていたが、やはり彼女の眼差しは冷たかった。
やがて太ももの上で動かなくなったクウヤの頬をしなやかな指先で触れる。
「この方はよほど愛されていらっしゃるのでしょう。ですがそれをどのように受け入れるかは……彼次第ですわね」
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