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もう一人の存在
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コロコロ変わる状況に夏希は何の文句も言わず亮介に従い帰宅を承諾する。
… やっぱり、私の事はナナって娘のカモフラージュに使うつもりなのかな …
亮介の告白を懐疑的に捉えている夏希はナナと亮介の熱愛報道を事実と考えたが、真相がどうだろうと亮介に従うつもりでいた。
呼び寄せた、タクシーに夏希を乗せる亮介。
亮介
「この埋め合わせは必ずするからゴメンね」
夏希
「私は何時でも亮介の味方だから気にしないで」
亮介は夏希を乗せたタクシーを見送ると、少し厳しい顔をして自分の車に乗りニジTVに向かう。
… いまさら売名の為にナナが仕掛けたとは思えないけど…まぁ、あの2人に相談するのがベストだな …
ニジTV 第一会議室
美麗
「注意しろって言ったのに、あのバカ」
ユミカ
「記憶喪失がこんなに厄介だとは思わなかった…まるで別人ね」
美麗
「ほんと、前の亮介だったら心配されるのはこっちで、心配する事なんて無かったのに」
2人が亮介の愚痴で盛り上がっているところに亮介がやって来た。
軽く扉をノックすると亮介は返事を待たずに開けた。
美麗
「遅い!」
ユミカ
「今日は吊し上げよ」
亮介
「ごっごめんなさい…」
… ナナには気を付けろって言われてたのに、このザマだからな…怒ってるブス…いつにもまして顔が…こえぇ~~ …
ユミカ
「やったの?」
… 出たぁ! ユミカのお下品発言 …
亮介
「だ…誰と…」
やったのと聞いて誰と?と言う事は心辺りが複数あると言う事になる。
美麗
「けっこういってるわね…やった娘を全員教えなさい」
亮介
「全員って、そんな…ちょっとしかやって無いよ」
ユミカ
「いいから、早く言いなさいよ!」
亮介
「…夏希と…ハルナ…」
美麗
「これはもう…本物ね」
美麗が初めて亮介のブス専を確信したようだ。無理もない話だ、もしジャニーズのスターがブス専だって言ったら誰が信じるだろうか…世間はブス人気狙い位にしか思わない、本気で信用する人はいないだろう。
亮介
「感性の違いだよぉ」
美麗
「あ~そう、お大事に」
亮介
「なっ、病気じゃねーよ!」
美麗
「他人からしたら病気よ!しかも末期の」
何時もならユミカも加わり亮介をからかうが何か考え込むユミカ…
亮介
「あれ? ユミカが乗って来ないね」
美麗
「あんたのブス専ばなしはもう飽きたのよ」
ユミカ
「ブス2人しかやって無いのね」
亮介
「お前らブスブスって俺からしたらお前らがブスだからな」
ユミカ
「今は、そんな事どうでも良いでしょ」
美麗
「そうね…対策を考えないと。ユミカ何かある?」
ユミカ
「亮介にはブス達と普通にデートしてもらうの… それで亮介は誰とでも隔てなく遊んでいる事になる…ブスとナナの対応が一緒なら世間はナナと亮介が必ずしも特別な男女関係とは考えないんじゃない」
美麗
「ブスも使いようね」
ブスがブスブス言ってる事がツボって笑いを堪えきれなくなった亮介が吹き出した。
“ブッ!アッハッハ~~”
突然の亮介の笑いに唖然とする2人だが、美麗の顔がすぐに怒りモードに変わる。
美麗
「あんたの事、心配してるのになに笑ってんのよぉ!!」
ユミカ
「殺すわよ!」
亮介からするとブスがブスは役に立つとブスとブスが納得してるのが可笑しかったのだが…
怒り出したブス達の形相に恐怖する。
亮介
「すみません…続けて下さいませ」
美麗
「なんか引っ掛かるけど…まぁ、いいわ」
ユミカ
「亮介、ナナ以外の女の子達ともあちこちでデートして」
亮介
「えっ! いいの?」
ユミカ
「今の話し聞いてたでしょ?」
美麗
「ナナとのデートが特別な事じゃないのをアピールしろって事よ」
亮介が2人の話を理解して頷くと、亮介のスマホが鳴り出した。夏希からだ。
亮介
「あっ、ちょっとごめん」
そう言うと亮介は会議室を出て電話に出る。
亮介:もしもし、ちょうど電話しようと思ってたんだ。
夏希:ほんと…メールしようと思ったんだけど…声が聞きたくて。
亮介の対応に不安と疑問を感じてる夏希は亮介の本心を探ろうと会議中なのをわかっていてわざと煩わしい電話をかけた。
亮介:明日、迎えに行くから…今日のやり直しがしたいんだ。
夏希:…うん。わかった。
… あんな記事の後に私とデート…会議中に電話してもぜんぜん怒ってない…でも信じられない …
亮介の言葉を額面通りには受け入れられない卑屈な考えの夏希は、明日のやり直しデートに不安と期待を抱いていた。
会議室に戻った亮介は2人に明日、夏希とデートする事を話す。
亮介
「明日は、夏希と幸之助のアウトレットに行って来るよ」
ユミカ
「良いわねぇ、ナナと同じアウトレット…」
美麗
「ちょっとは考えてるじゃない」
ユミカ
「…ナナには自分から連絡しないでよ」
美麗
「向こうからかかって来たら普通に対応して、記事の事は何も気にして無いってスタンスがベストね」
ユミカ
「細かい事は任せるけどヤバいと思ったらすぐ連絡して」
亮介
「わかった」
サポーターとのアウトレットデートは普通の事だと世間に示す為に亮介がそこを選んだと思う2人だが、亮介の目的はあくまでも〝神様の角〟の手掛かり探しだった。
… やっぱり、私の事はナナって娘のカモフラージュに使うつもりなのかな …
亮介の告白を懐疑的に捉えている夏希はナナと亮介の熱愛報道を事実と考えたが、真相がどうだろうと亮介に従うつもりでいた。
呼び寄せた、タクシーに夏希を乗せる亮介。
亮介
「この埋め合わせは必ずするからゴメンね」
夏希
「私は何時でも亮介の味方だから気にしないで」
亮介は夏希を乗せたタクシーを見送ると、少し厳しい顔をして自分の車に乗りニジTVに向かう。
… いまさら売名の為にナナが仕掛けたとは思えないけど…まぁ、あの2人に相談するのがベストだな …
ニジTV 第一会議室
美麗
「注意しろって言ったのに、あのバカ」
ユミカ
「記憶喪失がこんなに厄介だとは思わなかった…まるで別人ね」
美麗
「ほんと、前の亮介だったら心配されるのはこっちで、心配する事なんて無かったのに」
2人が亮介の愚痴で盛り上がっているところに亮介がやって来た。
軽く扉をノックすると亮介は返事を待たずに開けた。
美麗
「遅い!」
ユミカ
「今日は吊し上げよ」
亮介
「ごっごめんなさい…」
… ナナには気を付けろって言われてたのに、このザマだからな…怒ってるブス…いつにもまして顔が…こえぇ~~ …
ユミカ
「やったの?」
… 出たぁ! ユミカのお下品発言 …
亮介
「だ…誰と…」
やったのと聞いて誰と?と言う事は心辺りが複数あると言う事になる。
美麗
「けっこういってるわね…やった娘を全員教えなさい」
亮介
「全員って、そんな…ちょっとしかやって無いよ」
ユミカ
「いいから、早く言いなさいよ!」
亮介
「…夏希と…ハルナ…」
美麗
「これはもう…本物ね」
美麗が初めて亮介のブス専を確信したようだ。無理もない話だ、もしジャニーズのスターがブス専だって言ったら誰が信じるだろうか…世間はブス人気狙い位にしか思わない、本気で信用する人はいないだろう。
亮介
「感性の違いだよぉ」
美麗
「あ~そう、お大事に」
亮介
「なっ、病気じゃねーよ!」
美麗
「他人からしたら病気よ!しかも末期の」
何時もならユミカも加わり亮介をからかうが何か考え込むユミカ…
亮介
「あれ? ユミカが乗って来ないね」
美麗
「あんたのブス専ばなしはもう飽きたのよ」
ユミカ
「ブス2人しかやって無いのね」
亮介
「お前らブスブスって俺からしたらお前らがブスだからな」
ユミカ
「今は、そんな事どうでも良いでしょ」
美麗
「そうね…対策を考えないと。ユミカ何かある?」
ユミカ
「亮介にはブス達と普通にデートしてもらうの… それで亮介は誰とでも隔てなく遊んでいる事になる…ブスとナナの対応が一緒なら世間はナナと亮介が必ずしも特別な男女関係とは考えないんじゃない」
美麗
「ブスも使いようね」
ブスがブスブス言ってる事がツボって笑いを堪えきれなくなった亮介が吹き出した。
“ブッ!アッハッハ~~”
突然の亮介の笑いに唖然とする2人だが、美麗の顔がすぐに怒りモードに変わる。
美麗
「あんたの事、心配してるのになに笑ってんのよぉ!!」
ユミカ
「殺すわよ!」
亮介からするとブスがブスは役に立つとブスとブスが納得してるのが可笑しかったのだが…
怒り出したブス達の形相に恐怖する。
亮介
「すみません…続けて下さいませ」
美麗
「なんか引っ掛かるけど…まぁ、いいわ」
ユミカ
「亮介、ナナ以外の女の子達ともあちこちでデートして」
亮介
「えっ! いいの?」
ユミカ
「今の話し聞いてたでしょ?」
美麗
「ナナとのデートが特別な事じゃないのをアピールしろって事よ」
亮介が2人の話を理解して頷くと、亮介のスマホが鳴り出した。夏希からだ。
亮介
「あっ、ちょっとごめん」
そう言うと亮介は会議室を出て電話に出る。
亮介:もしもし、ちょうど電話しようと思ってたんだ。
夏希:ほんと…メールしようと思ったんだけど…声が聞きたくて。
亮介の対応に不安と疑問を感じてる夏希は亮介の本心を探ろうと会議中なのをわかっていてわざと煩わしい電話をかけた。
亮介:明日、迎えに行くから…今日のやり直しがしたいんだ。
夏希:…うん。わかった。
… あんな記事の後に私とデート…会議中に電話してもぜんぜん怒ってない…でも信じられない …
亮介の言葉を額面通りには受け入れられない卑屈な考えの夏希は、明日のやり直しデートに不安と期待を抱いていた。
会議室に戻った亮介は2人に明日、夏希とデートする事を話す。
亮介
「明日は、夏希と幸之助のアウトレットに行って来るよ」
ユミカ
「良いわねぇ、ナナと同じアウトレット…」
美麗
「ちょっとは考えてるじゃない」
ユミカ
「…ナナには自分から連絡しないでよ」
美麗
「向こうからかかって来たら普通に対応して、記事の事は何も気にして無いってスタンスがベストね」
ユミカ
「細かい事は任せるけどヤバいと思ったらすぐ連絡して」
亮介
「わかった」
サポーターとのアウトレットデートは普通の事だと世間に示す為に亮介がそこを選んだと思う2人だが、亮介の目的はあくまでも〝神様の角〟の手掛かり探しだった。
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