双姦関係協奏曲

第六章 相姦関係

愛なのか？狂気なのか？

指で、愛液ですくいながら巧は左の真奈美の尻孔へと突っ込む。
「ああっあ！！！」
真奈美は当然そうなることを予想していて、入れられる瞬間肛門を緩める。幾分乱暴に巧はいれる。まったくソフトでないというわけではないが、尻を責めるしては粗雑と言えるだろう。しかし、真奈美にとってはそのほうがいいのである。
「あっ……そこは……」
一方、真由美は一瞬びくっとして、豊臀を逃がそうとするが、逃れられるわけもなく巧の指先に捕まる。ねっとりとほぐしていく。
「ああん。うっ……」
真由美は味わっている。ある一定の信頼感が尻あなをいじることを許容させていた。それでも、最初の時はやっぱり不安がよぎる。体の習性ともいえる。ただ、それも少しずつなれていけば問題ないと巧は判断していた。
「うっ……」
優しくしばらくほぐしながら、ゆったりと入ってくる。
「なるほど、こうなってるんだね。」
そううなずきながら、巧は真由美の後孔をほじって鑑賞する。もちろん、その間も、休むことなく真奈美を攻め続けている。
「ああ…うっ！！」
微妙に悶えている真由美に対して、真奈美が言う。
「ご主人様！！！もっともっと！！！」
左にいる真奈美が腹部をひねっている。
もっと刺激がほしいらしい。もちろん、それを与えるかどうかは巧が決めるので、勝手にうごいてないのである。
「しょうがないなー我慢できないの？それに切れ痔になったらどうするの？」
そう諭すように巧はいうが一向に聞こえないのか
「あああ、お願い！！！」
と、真奈美は目をしばたかせる。
「しょうがないなー、ちょっとだよ。」
そう巧がいうと、小刻みに動かし始めた。
「あひ！！！ありがとうございます！！！」
真奈美が貪るように尻を痙攣させてあじわっている。
括約筋を締める方法をしっている真奈美からすれば自由自在に指を味わえるのだ。もっとも、それ以上に絶妙のタッチで巧は指を動かしているのである。「物足りないというときは、自分でなんとかしろ。」ということだという学習もしている。

二匹の牝が尻あなの快楽から逃れるように夢中で足先を貪る。
「すごい。ご主人様の足。今度踏んでいただこうかしら？」
真奈美がうっとりとしながら、足の甲を頬で撫でる。ムダ毛などが一切なく赤ん坊の足のように肌がしっとりとしている。それでいながら、栄養分が行き届いていて健康な色を帯びている。
「ああ、これが巧様のつま先！なんておいしいの？」
真由美はゆっくりゆっくりと足の親指を舐めながら感想を述べている。それが、唯一真奈美に勝てる手段だと知っているようである。巧が真奈美と真由美を競争させて、辛勝をえるように、真由美も記憶の中の拓也と今生きている巧を巧の中で競争させて、巧に勝とうとする。
「この足の指一本一本が他の男のやつよりも気持ちいいなんて、信じられない。
でも、そうね。身をもって私は体験してるものね。」
真奈美が足の指の付け根に舌を這わせながら、一本一本移っていく。思い出しているらしい。「どの足の指がどのように動いて、どの程度の刺激で、どの部分をいじったのか？」ということをである。
「ああ、この爪の間にたまってる垢さえもおいしい。」
狂った様子だった。普段、真由美はとても清潔好きである。その真由美があろうことか人の爪の垢を味わっているのだ。
「姉さんは味しかわからないのかしら？」
真奈美は先ほどから味の感想しか言わない姉に侮蔑の眼差しをおくる。本当に貧弱なことでも言いたそうに真由美を見つめる。
「ふふふ、誰かさんみたいに踏まれたいなんて、過激なことをいわなくても私の贖罪はつうじるもの。」
真由美は勝ち誇るように言う。それは、真由美が見せている女としての優位である。しかし、その優位もすぐに消えることを真由美は知らない。
「そうね。たしかに、姉さんは踏まれることさえ我慢ならないところがあるものね。」
昔であれば、姉に少しやりこめられただけで、ひいてしまったかもしれないが、今は同じ土俵である。しかも、先輩は自分なのだ。「そう簡単に負けるはずがないし、負けるわけにもいかない」と真奈美は思う。
「あら、踏まれるのは簡単でしょ？」
真由美が余裕の表情で話す。
真由美は単に踏まれていればいいと思ってそういったようだ。
「そんなことはないわ。これはこれで奥が深いの。」
真奈美に語らせると確かに深いのかもしれない。踏んだ時の感触、反応、声の出し方、踏む位置などなど、あげればきりがない多元的要素を真奈美は踏まれるときに組み立ててるのかもしれない。


巧がぐいっと叔母である真奈美の腰をつかんだ。
「ああ、そんなあせらなくても……」

「いいから、見せてあげなさい。いつか、真由美もこうなるってことを……」
そういうと、巧は真奈美の菊座に肉指揮棒をセットする。
「見ててね。姉さん。」
「見てるんだよ。母さん。」
そう二人が言うと、ゆっくりとしかし、確実に牡指揮棒は真奈美のアナルへと浸食していく。真由美の前で、指揮棒が動いている。真奈美は嬉しそうに尻を上下に振り始めた。
これが未来の姿だという。何の苦痛もなく、尻あなに肉棒を咥えこむのがである。それが信じられなかった。しかも、リズミカルに腰さえ振り始めている。
「どう？姉さん？」
真奈美が微笑む。「あなたもこの境地に達したいの？」でもいうように誘っている。こしだではなくて、真由美にむけて開いて見える震える牝弦も真由美を誘惑してくる。牝弦の上には黒鍵はなくただの無毛痴態がみえる。それがなおのこと状況を卑猥にみせた。
「……」
真由美は何といっていいのかわからなかった。自分もそこにいってみたいという気持ちといってしまったら、もう二度とは戻れないということを示していた。それは、肉棒をうけいれるほどに拡張されて自由に動いてもきれないという事実だった。
「綺麗ね。」
だが、そう真由美はそれを綺麗だと感じた。一瞬の命が咲いているように思ったのだ。巧との思想が重なる。たしかに、苦しいかもしれない。そこに至るのは大変なのかもしれない。だが、そんなことよりも、未知なるものへの好奇心と興味、そして、何よりも巧がそれで喜んでくれるならといういじましいほどのすり替えられた母性が真由美の中で根をはっていく。

「真由美、真奈美とキスして。」
巧が真由美に指示をだす。
「はい。」
真由美はうなずいた。

ちゅ
はじめは真由美は恐る恐るだった。真由美は触れるようなキスをする。それは女性特有のさらに、繊細にしたような触れ方だった。しかし、次には真奈美から唇を合わせた時に舌をいれられていた。

くちゅ。
それは、姉妹の和解の口づけともいえたのかもしれない。濃厚なはたから見たらレズビアンの様な接吻をする。いや、この瞬間だけは二人はレズだったのかもしれない。

くちゅくちゅ。
それは唾液と唾液の交換である。その間も間断なく体はスローなペースで上下に動く。
巧が下から突いているし、真奈美も自分自身で上下させているのである。

「真由美、下もいじってあげて。」
巧がもう一つ追加指示を出す。
「はい。」
真由美はもう一度うなずく。

ぐちゅぐちゅと音を鳴らしながら、真奈美の牝弦をかきならす。その少し後ろの穴を巧が指揮している。真奈美自身は女性同士は初めてである。もっとも、自分のものをたくさんいじってきただけに女性のどこをどうすれば気持ちよくなるかは熟知している。

「ああ、姉さん。気持ちいい。もっと……」
真奈美が素直な甘えた声をあげる。
「これ？なの？」
真由美が戸惑いながらも、声をあげたところを一層しげきする。
「ああ……すごい。こんな。姉さんとも愛し合える日が来るなんて……」
それは、真奈美にとっては一種の平和だった。ずっとあらそっていた相手の間に一時的にではあれ和平が結ばれているのである。
「そうね。なんだか私もうれしい。」
よくわからない思いが真由美の中でもこみ上げる。姉妹である。すれ違いはあれ、真由美の中に憎悪の感情はない。
「こう？真奈美ちゃん、きもちいい？」
子供の頃にもどったみたいに真由美は妹の名前を呼ぶ。
「ああ、姉さん。姉さん。」
子供の頃の呼び名で呼ばれた真奈美は素直に甘えてしまう。
「いいのよ。甘えて……よしよし。」
真由美は笑顔でその様子を見ている。本当は自分よりもずっと長い間真奈美は苦しんでいたいのかもしれない。
「だめ。姉さん。ああ……もっとそこ！」
真奈美がもうだめだと言わんばかりに髪を振り乱す。
「そう、それ。そこよ。あっ……待ってご主人様。今は……」
そう言われても、関係ないとばかりに巧は腰をしたからゆさゆさとふる。
「先ほどの液体だろうか？それとも腸液だろうか？」よくわからない分泌物が、下からだだ漏れになる。シーツが汚れ始める。
だから、ラブホテルをつかった。もし、何かよごれても良いようにである。
「そのまま、動かし続けて。真由美。」
巧がそう真由美に言う。
「はい、わかりました。巧様。」
頬を上気させてその巧の命令に答える。

「あっあああ！！！ああっ！！！ああっ」
真奈美が快楽への階段を一気に駆け上る。
「ほらいっていいよ。真奈美ちゃん。お姉ちゃんみてるから。」
真由美が真奈美の瞳の奥の中をみつめるとそこには安心した顔の自分が映っている。
「あああ！！！ひっ！！！うん。」
真奈美がなんとかこらえている。無様な姿を姉の前にさらしてもいいのかどうかわからなくなっている。
「だいじょぶ。お姉ちゃんと巧様の手でいっぱい気持ちよくなって……」
真由美が哀願した。無様になってほしいとである。
「あああう！！！あああ！！うう。」
真奈美は姉の愛情をうけいれた。
それと同時に膣内の変化を感じ取った巧は腰をつきあげる。
「あっ！！！！！あっ！！！！だめ！！！いっちゃう！！！」
真奈美が激しく体を震わせた。
びゅくびゅくびゅく
巧の肉棒が痙攣している。
真奈美の尻あなから引き抜かれる。
巧の牡茎を真由美は舐めて清める。
それは、自然な動作になりつつあった。真由美の妹と愛し合ったとの一物を奉仕して綺麗にするのは真由美の仕事である。すぐに、硬さを取り戻してくる。それは、巧が若いからというのもあるが、母親にさせているという充足感も伴っていた。そのことが、真由美の自尊心を満たす。

「さあ、次は真由美のばんだよ。」
そういうと、巧は真由美の後ろをむかせる。真奈美は息を吐きながら、ベッドの端に移動する。二人を見守るつもりらしい。真由美がベッドに両手をつき、臀部をあげる。巧に見られている。何度もみられたはずなのに羞恥心が体に火をつける。
「ああ……恥ずかしい。それに……」
真由美は体を軽くゆする。
「どうしたの？」
巧が尻をなでながら、問う。
「怖いの……初めてだから……」
真由美は本心を告げた。
「そうなの？でも、僕は嬉しいよ。」
巧が生き生きとして言う。
「嬉しい？」
真由美には何をいってるのかわからない。意表をついたものだった。
「そう。母さんの初めてがもらえて……」
巧が真由美にとって思いがけないことをいう。
「え？」
真由美は少し巧を見てしまう。巧は本当に嬉しそうな顔を浮かべていた。
「だって、だいたいのものは兄さんのおさがりじゃないか？
一つぐらいは僕が独占して初めてのものがあってもいいよね。」
巧は本心を告げる。それは、彼が今まで抱いてきた彼なりの独占欲だし、甘えの発露といえた。もっとも、あまりストレートにはそう見えないものであるが。
「そうね。」
真由美は考える。
「そう。」
真由美は深く理解する。
「わかったわ。」
真由美はこの思いに答えることが母親のだと思う。
「巧様、母さんの初めてをもらって……」
そういうと、真由美は豊臀部を割り開いて、お尻のすぼまりの奥地を見せる。
「わかった。痛くならないように、舐めてあげるね。」
巧が舌先で唇をなめる。
「そんな……」
真由美は驚く。
「嫌なの？」
巧が目を細める。
「嫌ではない……です……むしろ……」
真由美は本音を漏らすかどうか悩む。
「うれしい。」
悩んだのは少しですぐに自分を打ち明けていた。
真由美の指を巧は自分の指先でどけると、
巧は愛おし気に、尻あなを指で押し広げる。

「あっ！！！ああっ！！！あああ！！！」
真由美は別に気持ちがいいわけではなかった。物理的に直接気持ちがいいわけではない。しかし、不浄の穴を息子が舐めているという事実が精神的な高揚感をあたえて自分に充足感を与えてくれる。巧はそんなところまでも、愛してくれるのだ。「拓也ができただろうか？否？できなかっただろう。」とおぼろげながら真由美は思う。