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第二章 叔母との秘め事
叔母との密会
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第二章 叔母との秘め事
夏は熱い盛りだった。うだるような熱い日差しの中に少女たちの笑い声が聞こえる。それは健康的な生命の息吹であり、なんら陰るようなじめっとしたものではない。若さ特有の健康さがあった。少女たちのその陽気な声は、確かに一つの美の形であり、価値があるのだが、そんなことは巧の心を捕まえることはなかった。「じくじくとザクロが腐っていくようにただ、中から腐ってしまいたい」とこの少年は思っていた。美少年というにふさわしい彼の顔の奥に腐敗、怠惰、堕落、放埓、そして、自由を見ている大人は少ないだろう。
喫茶店の中を少女たちがパフェやアイスクリームなどを片手に席に座る。ちろちろとアイスクリームの塊を舐める少女たちはまるでコーンの上の甘い蜜に集まる蝶のようだった。蝶はいろんな種類の蝶が飛んでいる。「この少女たちもいずれ男を知り、アイスコーンを舐めるように男たちの亀頭を嘗め、そっとコーンに添えられた手が男根をさするようになるのだろう」と思うと何か複雑なものを見てる気持ちに少年はなった。この少女たちは、競争レースの中に入り、実入りや、見た目などのわかりやすくトレードしやすいもののために、自分たちの性を売っていく。それは「結婚という形だろうと売春という形だろうと何ら変わらないだろう」と少年は思っていた。そして、自分もまた歯車の一つにすぎないのだ。いや、母から見たら兄の拓也に比べると歯車ですらない。ため息を一つ少年は吐いた。
重い足取りを引きずりながらそれでも少年がウキウキとし始めてしまうきっかけがひとつある。それは、その中でひと際目立つ存在がいることだ。美しさもそうなのだが存在そのものが異質だった。長い睫毛に、口元のほくろ、誰もが振り向くようなたおやかな胸元、香りは不思議な匂いがする。アーモンドのような形の好奇心にふちどられた大きなつぶらな瞳、緩やかな剥きたてのタマゴの様な額、スッと通った鼻筋、少女のようでもあり、魔女のようでもある。いや、魔女というほうが正しいだろう。童女の好奇心を中に内包した魔女である。この巧の叔母が一流の大学を出たキャリアウーマンだとは誰もこの恰好からは思わないだろう。ただ、品の良いどこかのお嬢様にはみえるかもしれない。肌は絹のようにしとやかであり一定の水分を保湿している。白い顔と意志の強そうな眉が、彼女の知性を感じさせる。真由美に比べると小ぶりな、しかし、弾力性にとんだ紡錘形にはりだした乳房は服を押し上げて存在を主張している。そして、豊かな安産型の臀部が広がっている。何より母と姉妹で違うのは、短いショートボブの髪だった。長い足は「永久脱毛処理でもされてるのだろうか?」美しくしなやかに組まれている。コートと夏だというのに薄いスカーフを巻いていた。これはこの叔母の独特のくせだった。
「巧さん、おはようございます。お久しぶりです。」叔母こと、真奈美はそういう。唇を舐めながらいう口ぶりはどこか、肉食獣を思わせた。難しい経済の専門誌を片手にしていたのを鞄の中にしまい、鞄の中からスマホを取り出す。
「巧さん、どうして私のアプリの文章を既読にしてくださらないの?」
真奈美はいたずらっ子のようにくりくりっとした目でのぞきこむ。
「そんなこといってもね…」
巧は肩をすくめる。この叔母は時々年齢を忘れた駄々っ子のように反応するのだ。
「私はあなたからのアプリの文章にはすぐに反応してるわ。」真奈美はスマホのアプリの液晶画面を振って見せると少年に詰問していく。
「僕もいろいろあるから…」巧は静かにだが意志を感じる言葉遣いで返事をする。
真奈美「私はね。巧さん。すぐに返してほしいの。今、すぐにね…」
真奈美は自己顕示欲が強い女性特有の独占欲を示した。
巧は少し笑うといじの悪そうな顔で
「でも、今こうしてあってるじゃないか?逢うのもやめようか?」
巧の怜悧な言葉が真奈美の顔から笑顔を奪う。少年はいつでもこの叔母に勝利できること知っていた。
真奈美の顔から血の気がひいた。
「ごめんなさい。巧さん。真奈美の悪いところね。そうやって、いつでも
縛ろうとするの。ごめんなさい。ごめんなさ。あなたとの約束を破って…」
真奈美は捕らえられた子ウサギのように震える。
巧「僕を縛ろうとするなんてよくないな。」
巧はそう静かに言う。しかし、確実に怒気を含んでいる。
触れてはいけない何か地雷に触れてしまったようだ。
「ごめんなさい。巧。私は…ただ…」
そういうと真奈美は不安のあまり巧の手にそっと手を重ねる。
少年の存在に許しを求めるように細長く白い指に柔らかな女性特有の指を重ね合わせる。
「ただ、なんだというのだい。君の演奏者は僕で楽器は君だ。
君に自由はなく、どう弾こうと、何時弾こうと僕の自由だ。」
「ええ、そうね。そういう約束だったわ。」
真奈美は切なげに瞳を伏せる。
「今日は気分がいい。君の肉体を弾いてあげるよ。」
そういうと少年はズボンのテントを張る怒頂の上に
真奈美の手をもってくる。
熱い真夏よりも熱くたぎるようなマグマの棒は、巧の服の中で
真奈美の体に指揮棒を振ることを今か今かと待っている。
「お願いします…ご…主…人…様…」
真奈美はかすれた声で次なる期待に声を震わせていた。
夏は熱い盛りだった。うだるような熱い日差しの中に少女たちの笑い声が聞こえる。それは健康的な生命の息吹であり、なんら陰るようなじめっとしたものではない。若さ特有の健康さがあった。少女たちのその陽気な声は、確かに一つの美の形であり、価値があるのだが、そんなことは巧の心を捕まえることはなかった。「じくじくとザクロが腐っていくようにただ、中から腐ってしまいたい」とこの少年は思っていた。美少年というにふさわしい彼の顔の奥に腐敗、怠惰、堕落、放埓、そして、自由を見ている大人は少ないだろう。
喫茶店の中を少女たちがパフェやアイスクリームなどを片手に席に座る。ちろちろとアイスクリームの塊を舐める少女たちはまるでコーンの上の甘い蜜に集まる蝶のようだった。蝶はいろんな種類の蝶が飛んでいる。「この少女たちもいずれ男を知り、アイスコーンを舐めるように男たちの亀頭を嘗め、そっとコーンに添えられた手が男根をさするようになるのだろう」と思うと何か複雑なものを見てる気持ちに少年はなった。この少女たちは、競争レースの中に入り、実入りや、見た目などのわかりやすくトレードしやすいもののために、自分たちの性を売っていく。それは「結婚という形だろうと売春という形だろうと何ら変わらないだろう」と少年は思っていた。そして、自分もまた歯車の一つにすぎないのだ。いや、母から見たら兄の拓也に比べると歯車ですらない。ため息を一つ少年は吐いた。
重い足取りを引きずりながらそれでも少年がウキウキとし始めてしまうきっかけがひとつある。それは、その中でひと際目立つ存在がいることだ。美しさもそうなのだが存在そのものが異質だった。長い睫毛に、口元のほくろ、誰もが振り向くようなたおやかな胸元、香りは不思議な匂いがする。アーモンドのような形の好奇心にふちどられた大きなつぶらな瞳、緩やかな剥きたてのタマゴの様な額、スッと通った鼻筋、少女のようでもあり、魔女のようでもある。いや、魔女というほうが正しいだろう。童女の好奇心を中に内包した魔女である。この巧の叔母が一流の大学を出たキャリアウーマンだとは誰もこの恰好からは思わないだろう。ただ、品の良いどこかのお嬢様にはみえるかもしれない。肌は絹のようにしとやかであり一定の水分を保湿している。白い顔と意志の強そうな眉が、彼女の知性を感じさせる。真由美に比べると小ぶりな、しかし、弾力性にとんだ紡錘形にはりだした乳房は服を押し上げて存在を主張している。そして、豊かな安産型の臀部が広がっている。何より母と姉妹で違うのは、短いショートボブの髪だった。長い足は「永久脱毛処理でもされてるのだろうか?」美しくしなやかに組まれている。コートと夏だというのに薄いスカーフを巻いていた。これはこの叔母の独特のくせだった。
「巧さん、おはようございます。お久しぶりです。」叔母こと、真奈美はそういう。唇を舐めながらいう口ぶりはどこか、肉食獣を思わせた。難しい経済の専門誌を片手にしていたのを鞄の中にしまい、鞄の中からスマホを取り出す。
「巧さん、どうして私のアプリの文章を既読にしてくださらないの?」
真奈美はいたずらっ子のようにくりくりっとした目でのぞきこむ。
「そんなこといってもね…」
巧は肩をすくめる。この叔母は時々年齢を忘れた駄々っ子のように反応するのだ。
「私はあなたからのアプリの文章にはすぐに反応してるわ。」真奈美はスマホのアプリの液晶画面を振って見せると少年に詰問していく。
「僕もいろいろあるから…」巧は静かにだが意志を感じる言葉遣いで返事をする。
真奈美「私はね。巧さん。すぐに返してほしいの。今、すぐにね…」
真奈美は自己顕示欲が強い女性特有の独占欲を示した。
巧は少し笑うといじの悪そうな顔で
「でも、今こうしてあってるじゃないか?逢うのもやめようか?」
巧の怜悧な言葉が真奈美の顔から笑顔を奪う。少年はいつでもこの叔母に勝利できること知っていた。
真奈美の顔から血の気がひいた。
「ごめんなさい。巧さん。真奈美の悪いところね。そうやって、いつでも
縛ろうとするの。ごめんなさい。ごめんなさ。あなたとの約束を破って…」
真奈美は捕らえられた子ウサギのように震える。
巧「僕を縛ろうとするなんてよくないな。」
巧はそう静かに言う。しかし、確実に怒気を含んでいる。
触れてはいけない何か地雷に触れてしまったようだ。
「ごめんなさい。巧。私は…ただ…」
そういうと真奈美は不安のあまり巧の手にそっと手を重ねる。
少年の存在に許しを求めるように細長く白い指に柔らかな女性特有の指を重ね合わせる。
「ただ、なんだというのだい。君の演奏者は僕で楽器は君だ。
君に自由はなく、どう弾こうと、何時弾こうと僕の自由だ。」
「ええ、そうね。そういう約束だったわ。」
真奈美は切なげに瞳を伏せる。
「今日は気分がいい。君の肉体を弾いてあげるよ。」
そういうと少年はズボンのテントを張る怒頂の上に
真奈美の手をもってくる。
熱い真夏よりも熱くたぎるようなマグマの棒は、巧の服の中で
真奈美の体に指揮棒を振ることを今か今かと待っている。
「お願いします…ご…主…人…様…」
真奈美はかすれた声で次なる期待に声を震わせていた。
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