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3.老星との出会い
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3.老星との出会い
シャウラと別れる頃には空が赤紫色に揺れていた。
ソルアの光が陰るのは、中級星界のさらに向こう側の、貴族星街をぐるりと囲む壁「星界門」が閉まるからだ。
光が遮られると気温は一気に冷え込み、星たちはその間はあまり動くことができない。
だから寝るのだが、もし星界門が閉まらないとしたら、僕らはずっと起きていられるのだろうか?。
それは一体どんな感じなんだろうか。
ずっと明るいのなら、今もシャウラと一緒に土を掘り返していたに違いない。
まだ土の残る指を擦り合わせると、ざらりとした感触があった。
「壁の向こうの貴族星たちは寝ないのかな」
夕暮れの穏やかな空には美しい景色が広がっている。
この夕焼けが見られるのは門が閉ざされるおかげなのだ。下級星街にいるのも案外良いのかもしれない。
しばらくナハスの森に沿って歩いて行くと、道の脇に誰かが座り込んでいるのが見えた。
銀色の髪を風に揺らしながら空を眺めている。くたびれた人形を抱え、傍には薪を積んだ背負子が置かれていた。細い影が夕日に切り取られ、道の方へ伸び、黒い線を引く。
彼女の双眸は酷く澄んでいて、僕が見上げていた空よりもずっと果てを眺めている様だ。
「おーい!スピカ」
思わず僕は彼女の名前を叫んだ。
遠くから呼びかけると、彼女は首をすくめて少し跳ね、その拍子に置いてあった背負子を倒してしまった。
乾いた音と共に薪が散らばる。僕は慌てて駆け寄ると薪を拾いながら言った。
「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだ」
スピカが大きな瞳を丸くして僕を見上げている。
「ノエル……びっくりした」
そう言ってほっとした様子で彼女は胸をなでおろす。
「もうすぐ暗くなるけど、薪拾いの途中かい?」
「うん、ペテルギウスさんの用意してくれてた薪がなくなったの」
スピカは木に手をかけてよろよろと立ち上がった。手には人形を抱えたままだ。
とても大切な物らしい。
「大丈夫?」
「平気。ちょっと足が痛くなっただけだから」
薪を全て背負子に積んで、外れてしまった麻紐を取り、結び目をほどく。そして再度、背負子に薪を括り付けた。
スピカが関心したように手元を覗き込む。
「上手だね」
「少し強めに巻いたからもう落ちないよ。それにしても、多すぎない?」
完成したそれは彼女の華奢な体には不釣り合いなほどの重量感だった。
「てへへ、欲張りすぎちゃった」
くしくしと頭を触りながらスピカは恥ずかしそうに笑う。
そのあどけない笑顔と、さっき見た澄んだ瞳が不釣り合いに思えた。
「運ぶの手伝うよ。ペテルギウスさんの家、森の入り口の辺りなんだろ?」
少しだけ間が空き、申し訳なさそうにスピカが答えた。
「ありがと。でも……」
「気遣いなら無用さ。これでも力仕事には自信があるんだ」
僕はむんと胸を張り力強い声で返す。実際、父さんの畑仕事の手伝いのおかげで平均以上の体力はあるのだ。
僕はずしりと重い背負子を背負って歩き出す。
肩からぶら下げていた鞄がカチャリと音を立てた。その音を聞いてスピカが尋ねる。
「ねえノエル。その鞄には何が入っているの?」
スピカが興味津々といった様子で聞いてくる。
「ああ、これかい?」
鞄を開け僕は小さな袋を取り出してスピカに渡す。
「嗅いでみて。いい匂いがするよ」
スピカは手のひらにちんまりと乗せられた袋を恐る恐る鼻に近づけた。
「本当だ!甘くていい匂い。何が入っているの?」
「珈琲豆だよ」
「コーヒー……豆?」
「そう。下級星街で言うところの紅茶のような物なんだけど。父さんと一緒に野菜を中級星界に売りに行く時についでに買ってくるんだよ」
「ふうん……ねえねえ!どんな味がするの?」
ぴょんぴょん飛び跳ねながらスピカが聞いてくる。
「ちょっと苦いかな」
「苦いの?」
スピカがスッと体を引く。
「砂糖を入れれば大丈夫だと思うよ」
「なら飲めるかな……」
そう言うと再び袋を眺め始める。どうやら苦いものが苦手らしい。
「そうだ!よかったら飲んでみないかい?今日は暗いし……明日とか」
「飲んでみたい!飲んでみたい!」
「決まりだね。じゃあ明日のお昼に森の入り口で待ち合わせよう」
「うん!」
僕たちは約束を交わすと再び歩き出した。
弾む会話にずしりと重い背負子も、硝石探しの疲れも、今は忘れて足取りは軽い。
消えゆくソルアの光に目を細めると、薄暗くなってきた道の向こうに誰かが立っている。近づくにつれてそれが年老いた老星であることに気がつく。
白髪と同じ真っ白いヒゲを蓄え、顔には深い皺が刻まれている。眉毛の奥から覗く瞳は閉じがちであったが鋭い光を帯びていた。
子供達に恐れられる老星……。
そんな事を聞かされていたからだろうか。僕は身構えてしまったのだが、スピカの華やかな声音のおかげで緊張はあっさり飛散してしまう。
「ペテルギウスさん!」
「スピカ。帰りが遅いから心配したよ」
優しく心地の良い低音が響く。
「ごめんなさい。薪を拾いに行ったんだけど、足が痛くて休んでたの。そしたらノエルが通りかかって薪を運ぶのを手伝ってくれたの」
スピカが答える隣で僕は軽く頭を下げる。
「初めまして。ノエル・ラードナーです」
ゆっくりと、落ち着いた物腰の老星はじっと僕の瞳を覗き込んだ。大柄で、まるで大樹を思わせるかのような空気を纏っている。
「こちらこそ初めまして。ジョン・ペテルギウスと申します。スピカを助けてくれてありがとう」
隣ではスピカがにこにこしながら聞いている。
「君がノエル君だね。スピカから話は聞いておるよ」
ふむ、と唸りつつ老星は豊かな白髭を撫でながら続ける。
「ラードナーと言ったね……もしや君はリゲルの息子ではないか?」
「はい。確かにリゲル・ラードナーは僕の父ですが……ご存知なのですか?」
「ああ、知っているとも」
老星は満足そうに何度か頷くと思案するように虚空に視線を落とす。
「今日はもう遅いが。よければ近いうちに私の家に来なさい。スピカを助けてもらったお礼がしたい」
「ありがとうございます。でも、そんなつもりでは……」
申し訳なさそうに言うとスピカがくすりと笑う。
ついさっき同じようなやり取りをしたのを思い出し、僕は咳払いを一つ。老星の申し出をありがたく受ける事にした。
「いえ、是非お伺いします」
ペテルギウス老星は満足そうに頷いて、僕から背負子を受け取るとこう言った。
「むう。重いな……」
スピカはそっと目をそらした。
シャウラと別れる頃には空が赤紫色に揺れていた。
ソルアの光が陰るのは、中級星界のさらに向こう側の、貴族星街をぐるりと囲む壁「星界門」が閉まるからだ。
光が遮られると気温は一気に冷え込み、星たちはその間はあまり動くことができない。
だから寝るのだが、もし星界門が閉まらないとしたら、僕らはずっと起きていられるのだろうか?。
それは一体どんな感じなんだろうか。
ずっと明るいのなら、今もシャウラと一緒に土を掘り返していたに違いない。
まだ土の残る指を擦り合わせると、ざらりとした感触があった。
「壁の向こうの貴族星たちは寝ないのかな」
夕暮れの穏やかな空には美しい景色が広がっている。
この夕焼けが見られるのは門が閉ざされるおかげなのだ。下級星街にいるのも案外良いのかもしれない。
しばらくナハスの森に沿って歩いて行くと、道の脇に誰かが座り込んでいるのが見えた。
銀色の髪を風に揺らしながら空を眺めている。くたびれた人形を抱え、傍には薪を積んだ背負子が置かれていた。細い影が夕日に切り取られ、道の方へ伸び、黒い線を引く。
彼女の双眸は酷く澄んでいて、僕が見上げていた空よりもずっと果てを眺めている様だ。
「おーい!スピカ」
思わず僕は彼女の名前を叫んだ。
遠くから呼びかけると、彼女は首をすくめて少し跳ね、その拍子に置いてあった背負子を倒してしまった。
乾いた音と共に薪が散らばる。僕は慌てて駆け寄ると薪を拾いながら言った。
「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだ」
スピカが大きな瞳を丸くして僕を見上げている。
「ノエル……びっくりした」
そう言ってほっとした様子で彼女は胸をなでおろす。
「もうすぐ暗くなるけど、薪拾いの途中かい?」
「うん、ペテルギウスさんの用意してくれてた薪がなくなったの」
スピカは木に手をかけてよろよろと立ち上がった。手には人形を抱えたままだ。
とても大切な物らしい。
「大丈夫?」
「平気。ちょっと足が痛くなっただけだから」
薪を全て背負子に積んで、外れてしまった麻紐を取り、結び目をほどく。そして再度、背負子に薪を括り付けた。
スピカが関心したように手元を覗き込む。
「上手だね」
「少し強めに巻いたからもう落ちないよ。それにしても、多すぎない?」
完成したそれは彼女の華奢な体には不釣り合いなほどの重量感だった。
「てへへ、欲張りすぎちゃった」
くしくしと頭を触りながらスピカは恥ずかしそうに笑う。
そのあどけない笑顔と、さっき見た澄んだ瞳が不釣り合いに思えた。
「運ぶの手伝うよ。ペテルギウスさんの家、森の入り口の辺りなんだろ?」
少しだけ間が空き、申し訳なさそうにスピカが答えた。
「ありがと。でも……」
「気遣いなら無用さ。これでも力仕事には自信があるんだ」
僕はむんと胸を張り力強い声で返す。実際、父さんの畑仕事の手伝いのおかげで平均以上の体力はあるのだ。
僕はずしりと重い背負子を背負って歩き出す。
肩からぶら下げていた鞄がカチャリと音を立てた。その音を聞いてスピカが尋ねる。
「ねえノエル。その鞄には何が入っているの?」
スピカが興味津々といった様子で聞いてくる。
「ああ、これかい?」
鞄を開け僕は小さな袋を取り出してスピカに渡す。
「嗅いでみて。いい匂いがするよ」
スピカは手のひらにちんまりと乗せられた袋を恐る恐る鼻に近づけた。
「本当だ!甘くていい匂い。何が入っているの?」
「珈琲豆だよ」
「コーヒー……豆?」
「そう。下級星街で言うところの紅茶のような物なんだけど。父さんと一緒に野菜を中級星界に売りに行く時についでに買ってくるんだよ」
「ふうん……ねえねえ!どんな味がするの?」
ぴょんぴょん飛び跳ねながらスピカが聞いてくる。
「ちょっと苦いかな」
「苦いの?」
スピカがスッと体を引く。
「砂糖を入れれば大丈夫だと思うよ」
「なら飲めるかな……」
そう言うと再び袋を眺め始める。どうやら苦いものが苦手らしい。
「そうだ!よかったら飲んでみないかい?今日は暗いし……明日とか」
「飲んでみたい!飲んでみたい!」
「決まりだね。じゃあ明日のお昼に森の入り口で待ち合わせよう」
「うん!」
僕たちは約束を交わすと再び歩き出した。
弾む会話にずしりと重い背負子も、硝石探しの疲れも、今は忘れて足取りは軽い。
消えゆくソルアの光に目を細めると、薄暗くなってきた道の向こうに誰かが立っている。近づくにつれてそれが年老いた老星であることに気がつく。
白髪と同じ真っ白いヒゲを蓄え、顔には深い皺が刻まれている。眉毛の奥から覗く瞳は閉じがちであったが鋭い光を帯びていた。
子供達に恐れられる老星……。
そんな事を聞かされていたからだろうか。僕は身構えてしまったのだが、スピカの華やかな声音のおかげで緊張はあっさり飛散してしまう。
「ペテルギウスさん!」
「スピカ。帰りが遅いから心配したよ」
優しく心地の良い低音が響く。
「ごめんなさい。薪を拾いに行ったんだけど、足が痛くて休んでたの。そしたらノエルが通りかかって薪を運ぶのを手伝ってくれたの」
スピカが答える隣で僕は軽く頭を下げる。
「初めまして。ノエル・ラードナーです」
ゆっくりと、落ち着いた物腰の老星はじっと僕の瞳を覗き込んだ。大柄で、まるで大樹を思わせるかのような空気を纏っている。
「こちらこそ初めまして。ジョン・ペテルギウスと申します。スピカを助けてくれてありがとう」
隣ではスピカがにこにこしながら聞いている。
「君がノエル君だね。スピカから話は聞いておるよ」
ふむ、と唸りつつ老星は豊かな白髭を撫でながら続ける。
「ラードナーと言ったね……もしや君はリゲルの息子ではないか?」
「はい。確かにリゲル・ラードナーは僕の父ですが……ご存知なのですか?」
「ああ、知っているとも」
老星は満足そうに何度か頷くと思案するように虚空に視線を落とす。
「今日はもう遅いが。よければ近いうちに私の家に来なさい。スピカを助けてもらったお礼がしたい」
「ありがとうございます。でも、そんなつもりでは……」
申し訳なさそうに言うとスピカがくすりと笑う。
ついさっき同じようなやり取りをしたのを思い出し、僕は咳払いを一つ。老星の申し出をありがたく受ける事にした。
「いえ、是非お伺いします」
ペテルギウス老星は満足そうに頷いて、僕から背負子を受け取るとこう言った。
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