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【スタ特5】直樹のプロポーズ
ちゃんと祝わせて欲しい
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直樹が、璃杜にプロポーズしてOKをもらった旨を仕事終わりの帰り際。愛車に乗り込んでエンジンを掛けるなり、何でもないことのように窓を開けて尽へ報告したのは昨夜のことだ。
明日は休みだし、家で璃杜を待たせているからと、何か言いたげな尽を置いて逃げるようにそそくさと走り去った直樹だ。
正直根掘り葉掘り聞かれるのが面倒くさいと思ったから、というのもある。
だがそれ以上に、今までそれなりに上手くやってきた男女三人での〝幼なじみ〟という関係を、自分たちの都合だけで変化させてしまったことが何となく気まずかったのだ。
翌朝目が覚めて、さすがにあれはまずかったかな?と反省して尽に電話を掛けてみたのだけれど。
(何で出ないんだよ)
何度尽の携帯にコールしてみても、一向に応答する気配がない。
そう言えば昨日、尽が少し風邪気味だと話していたのを思い出した直樹だ。
(もしかして寝込んでるのか――?)
有り得ないことじゃない。
そう思ったら、どうしても顔を見ないと落ち着かなくなってしまった。
幼い頃から高嶺尽という男は、――実際には直樹よりちょっぴり早く産まれたくせにやたらと手のかかる奴だった。
特に風邪をひくと食事すらまともに摂ろうとしなくなるから、大学進学を機に高嶺の屋敷を出た際も、何となく一人に出来なくてルームシェアを余儀なくされたくらいだ。
大人になって就職してからは、さすがに別々の場所で暮らすようになって。
尽の方は潤沢な資金にものを言わせて家政婦を雇うようになったのだけれど――。
どうもどの家政婦も長続きしない。
今回の相手も仕事は良く出来る人だったのだが、三十路半ばとそこそこに若い女性を採用したのが悪かったのか、尽を異性として意識するようになって、辞めさせざるを得なくなってしまった。
家政婦不在のこの時期に尽が寝込んでしまったのだとしたら。
(タイミング、悪……)
下手したら直樹が面倒を見ないといけなくなるではないか。
***
「ごめんね、璃杜。なんか尽と連絡が取れないんだ。多分寝てるだけだと思うんだけど……心配だからちょっと様子を見に行って来るね」
時刻は午前八時半。
カーテン越しに漏れ入る光から、太陽はとっくに地表を照らしていることが分かった。
ベッドの中。
ホワンとした顔で眠そうに自分を見上げてくる璃杜の頬をそっと撫でながら声を掛けたら、離れがたいみたいにスリスリと滑らかな肌を擦り付けられて、指先に手のひらを重ねられた。
その左手の薬指に自分がプレゼントした指輪がキラリと光っているのを確認して、直樹は多幸感に包まれる。
愛しい彼女がプロポーズを受けてくれたのが嬉しくて、昨夜は少し盛り過ぎてしまったかも知れない。
本来寝起きがいいはずの璃杜がなかなか覚醒しないのを見て、ちょっぴり反省した直樹だ。
「なお……。お風呂……一緒に入ってくれないの?」
鼻に掛かった眠たげな声で甘えられて、下腹部で雄芯がズキンと疼いた。
けれど、ここでベッドへ戻るわけにはいかない。
尽はよく、『直樹はいつも俺より璃杜を優先するよね』と溜め息を落とすけれど、心配を掛けられたら話は別だ。
(大バカ野郎がっ)
日頃は圧倒的に璃杜の方に手が掛かるからそちらを優先しているように見えるだけ。
直樹としては、それほど二人を分け隔てて接してきたつもりはないのだ。
(まぁ、そうは言っても結婚したら璃杜の優先順位が一番になるだろうけど)
だから余計に今ぐらいは、と思ってしまった。
「璃杜、帰ってきたら一緒にお風呂入ろう? すぐ戻ってくるから……それまでの間、もう少し眠ってて? いいかい? 目が覚めたとしても、絶対に一人で入ったりしちゃダメだよ? ――キミは今、すっごくすっごく疲れてて危ないんだからね? 分かった?」
璃杜は、基本的におっちょこちょいな女性なのだ。
一晩中啼かせた後に、一人で入浴なんかさせたくない。
璃杜がコクッとうなずくのを確認して、直樹は掛け布団を璃杜の肩までしっかり引き上げた。
布団の中の璃杜は、一糸纏わぬ姿のままだ。
彼女の柔肌のあちこちに薄紅の鬱血痕をコレでもかというくらい刻みつけたのは、他でもない直樹自身だ。
璃杜が眠っている間にある程度は後処理を済ませておいたけれど、出来れば風呂場で隅々まで綺麗にする役目は自分に残しておいて欲しい。
「ん……。なるべく早く帰って来てね? ……尽に……よろしく……」
トロンと下がってくるまぶたと懸命に戦いながら、璃杜が「行ってらっしゃい」と直樹の指先に口付けをくれた。
***
「で、急いで駆けつけてみれば、これはどういう状況だ?」
玄関扉を開けたと同時。
明らかに尽のものとは違う、女もののキツめな香水の香りを察知した直樹は、あからさまに眉根を寄せて目の前の幼なじみを睨みつけた。
チャイムを鳴らした際、気だるげに玄関を開けた尽が上半身裸で。如何にも情事の後という気配をプンプンさせられて、腹立たしくなった直樹だ。
「お前がそれを言うのか、直樹。そっちだって似たようなものだろう?」
違うのは、家の中に楽しんだ相手が残っているか否かの差ぐらいだと、尽がどこか投げやりに笑うから。
直樹は小さく吐息を落とすと、尽を真正面からじっと見据えた。
そうしてそのままガバリと勢いよく頭を下げると、尽に心の底から謝罪をする。
「すまない、尽。お前をないがしろにするつもりはなかったんだ。――許してくれ」
もしも自分が尽に同じことをされたなら、やはり彼同様自棄になったかも知れない。
「そう思うなら婚約報告は璃杜も交えてやり直せ。――いいな?」
ちゃんと祝福させろよ、と尽がつぶやくのを聞いて、直樹は「解った」と答えながら、いずれ尽に同じことが起きたなら、自分も璃杜と共に盛大に祝ってやろうと心に誓った。
END(2023/04/26)
明日は休みだし、家で璃杜を待たせているからと、何か言いたげな尽を置いて逃げるようにそそくさと走り去った直樹だ。
正直根掘り葉掘り聞かれるのが面倒くさいと思ったから、というのもある。
だがそれ以上に、今までそれなりに上手くやってきた男女三人での〝幼なじみ〟という関係を、自分たちの都合だけで変化させてしまったことが何となく気まずかったのだ。
翌朝目が覚めて、さすがにあれはまずかったかな?と反省して尽に電話を掛けてみたのだけれど。
(何で出ないんだよ)
何度尽の携帯にコールしてみても、一向に応答する気配がない。
そう言えば昨日、尽が少し風邪気味だと話していたのを思い出した直樹だ。
(もしかして寝込んでるのか――?)
有り得ないことじゃない。
そう思ったら、どうしても顔を見ないと落ち着かなくなってしまった。
幼い頃から高嶺尽という男は、――実際には直樹よりちょっぴり早く産まれたくせにやたらと手のかかる奴だった。
特に風邪をひくと食事すらまともに摂ろうとしなくなるから、大学進学を機に高嶺の屋敷を出た際も、何となく一人に出来なくてルームシェアを余儀なくされたくらいだ。
大人になって就職してからは、さすがに別々の場所で暮らすようになって。
尽の方は潤沢な資金にものを言わせて家政婦を雇うようになったのだけれど――。
どうもどの家政婦も長続きしない。
今回の相手も仕事は良く出来る人だったのだが、三十路半ばとそこそこに若い女性を採用したのが悪かったのか、尽を異性として意識するようになって、辞めさせざるを得なくなってしまった。
家政婦不在のこの時期に尽が寝込んでしまったのだとしたら。
(タイミング、悪……)
下手したら直樹が面倒を見ないといけなくなるではないか。
***
「ごめんね、璃杜。なんか尽と連絡が取れないんだ。多分寝てるだけだと思うんだけど……心配だからちょっと様子を見に行って来るね」
時刻は午前八時半。
カーテン越しに漏れ入る光から、太陽はとっくに地表を照らしていることが分かった。
ベッドの中。
ホワンとした顔で眠そうに自分を見上げてくる璃杜の頬をそっと撫でながら声を掛けたら、離れがたいみたいにスリスリと滑らかな肌を擦り付けられて、指先に手のひらを重ねられた。
その左手の薬指に自分がプレゼントした指輪がキラリと光っているのを確認して、直樹は多幸感に包まれる。
愛しい彼女がプロポーズを受けてくれたのが嬉しくて、昨夜は少し盛り過ぎてしまったかも知れない。
本来寝起きがいいはずの璃杜がなかなか覚醒しないのを見て、ちょっぴり反省した直樹だ。
「なお……。お風呂……一緒に入ってくれないの?」
鼻に掛かった眠たげな声で甘えられて、下腹部で雄芯がズキンと疼いた。
けれど、ここでベッドへ戻るわけにはいかない。
尽はよく、『直樹はいつも俺より璃杜を優先するよね』と溜め息を落とすけれど、心配を掛けられたら話は別だ。
(大バカ野郎がっ)
日頃は圧倒的に璃杜の方に手が掛かるからそちらを優先しているように見えるだけ。
直樹としては、それほど二人を分け隔てて接してきたつもりはないのだ。
(まぁ、そうは言っても結婚したら璃杜の優先順位が一番になるだろうけど)
だから余計に今ぐらいは、と思ってしまった。
「璃杜、帰ってきたら一緒にお風呂入ろう? すぐ戻ってくるから……それまでの間、もう少し眠ってて? いいかい? 目が覚めたとしても、絶対に一人で入ったりしちゃダメだよ? ――キミは今、すっごくすっごく疲れてて危ないんだからね? 分かった?」
璃杜は、基本的におっちょこちょいな女性なのだ。
一晩中啼かせた後に、一人で入浴なんかさせたくない。
璃杜がコクッとうなずくのを確認して、直樹は掛け布団を璃杜の肩までしっかり引き上げた。
布団の中の璃杜は、一糸纏わぬ姿のままだ。
彼女の柔肌のあちこちに薄紅の鬱血痕をコレでもかというくらい刻みつけたのは、他でもない直樹自身だ。
璃杜が眠っている間にある程度は後処理を済ませておいたけれど、出来れば風呂場で隅々まで綺麗にする役目は自分に残しておいて欲しい。
「ん……。なるべく早く帰って来てね? ……尽に……よろしく……」
トロンと下がってくるまぶたと懸命に戦いながら、璃杜が「行ってらっしゃい」と直樹の指先に口付けをくれた。
***
「で、急いで駆けつけてみれば、これはどういう状況だ?」
玄関扉を開けたと同時。
明らかに尽のものとは違う、女もののキツめな香水の香りを察知した直樹は、あからさまに眉根を寄せて目の前の幼なじみを睨みつけた。
チャイムを鳴らした際、気だるげに玄関を開けた尽が上半身裸で。如何にも情事の後という気配をプンプンさせられて、腹立たしくなった直樹だ。
「お前がそれを言うのか、直樹。そっちだって似たようなものだろう?」
違うのは、家の中に楽しんだ相手が残っているか否かの差ぐらいだと、尽がどこか投げやりに笑うから。
直樹は小さく吐息を落とすと、尽を真正面からじっと見据えた。
そうしてそのままガバリと勢いよく頭を下げると、尽に心の底から謝罪をする。
「すまない、尽。お前をないがしろにするつもりはなかったんだ。――許してくれ」
もしも自分が尽に同じことをされたなら、やはり彼同様自棄になったかも知れない。
「そう思うなら婚約報告は璃杜も交えてやり直せ。――いいな?」
ちゃんと祝福させろよ、と尽がつぶやくのを聞いて、直樹は「解った」と答えながら、いずれ尽に同じことが起きたなら、自分も璃杜と共に盛大に祝ってやろうと心に誓った。
END(2023/04/26)
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