【完結】【R18】崖っぷち告白大作戦⁉︎〜彼氏と後輩に裏切られたら、何故か上司に寵愛されました〜

鷹槻れん(鷹槻うなの)

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(25)あとはキミが「はい」と言うだけだよ*

私、今日もちゃんと濡れてる

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 そんなこんなで住む場所――というか退路を断たれてしまった天莉あまりには、じんと同棲を続ける道しか残されていないのだけれど。

 今回の、親会社への移籍の件に関しても「ハイかイエスかうんで答えてね?」みたいな感じで、元より天莉には「NOいや」と答える未来は残されていなかったように思う。

「尽くんの策士……」

 ポツンとねたようにつぶやいたら「今更分かったの?」とクスクス笑われた。


***


 リビングで話していたら、オレオがじんの気を惹こうと必死の形相ぎょうそうでニャーニャー鳴きながら二人の間に割り込もうとしてくるから。

 しゃがみ込んでそんなオレオを撫でながら尽が苦笑まじり、「のんびり話せる場所に移動しようか?」と問い掛けてきた。

 天莉あまりが(うちにそんな場所あったかな?)とか(オレオを部屋から締め出しちゃうのかな?)とか思っていたら、あれよあれよと言ううちに服を脱がされて。

「あ、あのっ」

 余りの手際の良さに戸惑う天莉をよそに「風呂へ行こう」と下着姿のまま手を引かれて洗面所に連れ込まれてしまう。

「お湯はいつもよりぬるめのが溜めてあるからね」

 必死に駆けてきて脱衣所にまで転がり込んできたオレオを「ホント困った子だ」と抱き上げた尽から、吐息まじりに言われて。

 尽が裸同然の自分を置いて姿を消したことに安堵あんどした天莉が、わけも分からないまま言われた通り裸になってシャワーを浴びていたら、自身も全裸になった尽が当然のように入って来て、背後から包み込むように抱き締められた。

「あ、あの……尽くん……オレオは……」

 てっきり天莉が風呂に入っている間、尽はオレオの相手に忙殺されるのだとばかり思っていたのに。

「リビングに閉じ込めてきたよ?」

 さらりと言われて鏡越し、じっと見詰められてしまう。

 いつもは眼鏡を掛けているじんだけど、風呂の時と就寝の時だけは裸眼だ。

 どちらも大分見慣れてきたと思っていた天莉あまりだったのだけれど、こんな風に無防備な状態の時に食い入るように見詰められたらどうしてもオロオロとしてしまう。

「今日は胸、隠さないの?」

 クスッと耳元で笑われて、鏡に映った裸身へ愛し気に瞳を細められた天莉は、慌てて胸を覆い隠そうとしたのだけれど。

「いい加減慣れて?」

 背後から尽に両手首をスッと握られて動きを封じられて。
 天莉は、鏡越しとは言え尽に全てをさらけ出してしまっていることが恥ずかしくてたまらなくなる。

 それだけならまだしも、背後に立つ尽の下腹部から隠すつもりなんてないのだろうたかぶりを感じさせられた天莉は、羞恥心しゅうちしんと同時に子宮の奥がキュンとうずくのを感じた。

 親睦会のあと、不可抗力とは言え一線を越えてしまった二人は、ことある毎に肌を重ねている。

 尽の熱に慣らされた天莉の身体は、ほんのちょっとの刺激でいとも容易たやすく情欲の火をともされてしまうのだ。

「尽くん……私……」

「もう挿入いれて欲しい?」

 チュッと音を立てて耳朶に口付けを落とされた天莉が、ビクッと身体を震わせてコクコクと必死にうなずいたと同時、太もものあわいをこするようにして尽の熱が天莉の敏感な肉芽をこすった。

「あ、んっ」

 シャワーの音で淫猥いんわいな水音こそかき消されているけれど、明らかにお湯とは違うぬめりが尽の雄芯を濡らしたのが分かって、天莉は恥ずかしいのと同じくらいホッと胸を撫で下ろした。

(私、今日もちゃんと濡れてる……)

 博視ひろしとの行為では一切反応しなかった秘部が、尽となら触れられるまでもなく潤ってくる。
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