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7.どちらに転んでも損はない*
さすがにこの格好は恥ずかしぃですっ
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「ひゃっ。――あ、あのっ、修太郎さん?」
ぐっしょりと濡れそぼったショーツを一枚身に付けただけの日織の膝裏に手を差し入れて小さな身体を横抱きに抱え上げると、修太郎はキングサイズのベッドを目指した。
後のことを考えると広いベッドの上、どちらか一方に寄っていた方が色々と得策だと考えて、入り口に近い側に日織の身体をそっと横たえる。
途端、
「ひゃっ」
と日織から悲鳴が上がって、
「修太郎さっ、……冷たいのですっ」
そう抗議された。
ほぼ裸の状態で、何の熱もこもっていない布団の上に突如降ろされた身体をキュッとすくませて、日織が修太郎を非難がましく見上げてくる。
いくら室温が高くても、冷たいものは冷たいんだろう。
「すみません、日織さん。僕の配慮がいささか欠けていましたね」
言いながら、修太郎はベッドの上に横たえた日織の髪を、まるで彼女の頭を撫でるみたいに手櫛で優しく梳かしてやる。
「――すぐに温かくして差し上げますね」
そうしてにっこり微笑んで見せると、日織がポッと頬を赤く染めて、うっとりと修太郎の手に頬を擦り寄せてきた。
修太郎はそんな日織に口付けながら、彼女の身体の中心に沿って、ゆっくりと指を這い降ろしていく。
形の良いヘソから下腹部のラインを軽く掠めるようになぞって、ウエスト側からショーツの中へ手を差し入れると、ゆっくりとゴムの位置を下へ下へとズラしながらショーツを脱がせにかかる。
そうしながら、もう一方の手でシーツの冷たさのせいか、それとも修太郎に触れられて感じたからなのか、ツン、と勃ち上がった日織の愛らしい乳首をキュッとつまんで、彼女の腰を跳ねさせた。
急に動いたせいで口づけが解けたと同時。
「ふ、ぁっ――!」
ビクッと震えた身体から、思わず漏れ出てしまった嬌声に、日織が恥ずかしそうに手で口を塞いだのが、修太郎にはどうしようもなく可愛く思えて。
同時にそんな日織をもっともっと困らせたいと、淫靡で仄暗い加虐心をくすぐられた修太郎は、小さく吐息をついた。
「……日織さん、煽りすぎです」
さっき、修太郎は思ったばかりなのだ。
せっかくのホテル。愛する妻のことを、身も心も蕩かすように甘やかして、優しく抱きたい、と。
「そんな姿を見せられたら、僕はまたキミに酷くしてしまいそうで……正直とても困ります」
修太郎はグッと奥歯に力を入れると、自分の中の激情を押し殺そうと頑張った。
そんな葛藤と戦いつつ、苦しそうに眉根を寄せた修太郎を見上げた日織が、口を塞いでいるのとは別の手で修太郎の頬に触れてきた。
「あの……修太郎さん。――私、酷くされても平気です、よ? 私、こう見えて……そんなにやわじゃないのですっ」
よしよしと、頬から頭に移した手で修太郎の頭を撫でる日織に、修太郎は息を呑むぐらい驚かされた。
「本当に貴女という人は――!」
言って、日織のショーツを一気に足から抜き取ると、膝裏をグイッと抱え上げる。
「きゃっ」
そのことに思わず悲鳴を上げた日織に、
「僕を甘やかして付け上がらせて……。どうなっても知りませんよ?」
わざと日織の身体を折りたたむように押し上げて、彼女の足越し、日織の顔を見下ろすようにしてそう告げたら、今度は日織が瞳を見開く番だった。
「あ、あのっ、修太郎さっ? さ、すがに……こ、この格好は……恥ずかしぃ……ですっ」
ぐっしょりと濡れそぼったショーツを一枚身に付けただけの日織の膝裏に手を差し入れて小さな身体を横抱きに抱え上げると、修太郎はキングサイズのベッドを目指した。
後のことを考えると広いベッドの上、どちらか一方に寄っていた方が色々と得策だと考えて、入り口に近い側に日織の身体をそっと横たえる。
途端、
「ひゃっ」
と日織から悲鳴が上がって、
「修太郎さっ、……冷たいのですっ」
そう抗議された。
ほぼ裸の状態で、何の熱もこもっていない布団の上に突如降ろされた身体をキュッとすくませて、日織が修太郎を非難がましく見上げてくる。
いくら室温が高くても、冷たいものは冷たいんだろう。
「すみません、日織さん。僕の配慮がいささか欠けていましたね」
言いながら、修太郎はベッドの上に横たえた日織の髪を、まるで彼女の頭を撫でるみたいに手櫛で優しく梳かしてやる。
「――すぐに温かくして差し上げますね」
そうしてにっこり微笑んで見せると、日織がポッと頬を赤く染めて、うっとりと修太郎の手に頬を擦り寄せてきた。
修太郎はそんな日織に口付けながら、彼女の身体の中心に沿って、ゆっくりと指を這い降ろしていく。
形の良いヘソから下腹部のラインを軽く掠めるようになぞって、ウエスト側からショーツの中へ手を差し入れると、ゆっくりとゴムの位置を下へ下へとズラしながらショーツを脱がせにかかる。
そうしながら、もう一方の手でシーツの冷たさのせいか、それとも修太郎に触れられて感じたからなのか、ツン、と勃ち上がった日織の愛らしい乳首をキュッとつまんで、彼女の腰を跳ねさせた。
急に動いたせいで口づけが解けたと同時。
「ふ、ぁっ――!」
ビクッと震えた身体から、思わず漏れ出てしまった嬌声に、日織が恥ずかしそうに手で口を塞いだのが、修太郎にはどうしようもなく可愛く思えて。
同時にそんな日織をもっともっと困らせたいと、淫靡で仄暗い加虐心をくすぐられた修太郎は、小さく吐息をついた。
「……日織さん、煽りすぎです」
さっき、修太郎は思ったばかりなのだ。
せっかくのホテル。愛する妻のことを、身も心も蕩かすように甘やかして、優しく抱きたい、と。
「そんな姿を見せられたら、僕はまたキミに酷くしてしまいそうで……正直とても困ります」
修太郎はグッと奥歯に力を入れると、自分の中の激情を押し殺そうと頑張った。
そんな葛藤と戦いつつ、苦しそうに眉根を寄せた修太郎を見上げた日織が、口を塞いでいるのとは別の手で修太郎の頬に触れてきた。
「あの……修太郎さん。――私、酷くされても平気です、よ? 私、こう見えて……そんなにやわじゃないのですっ」
よしよしと、頬から頭に移した手で修太郎の頭を撫でる日織に、修太郎は息を呑むぐらい驚かされた。
「本当に貴女という人は――!」
言って、日織のショーツを一気に足から抜き取ると、膝裏をグイッと抱え上げる。
「きゃっ」
そのことに思わず悲鳴を上げた日織に、
「僕を甘やかして付け上がらせて……。どうなっても知りませんよ?」
わざと日織の身体を折りたたむように押し上げて、彼女の足越し、日織の顔を見下ろすようにしてそう告げたら、今度は日織が瞳を見開く番だった。
「あ、あのっ、修太郎さっ? さ、すがに……こ、この格好は……恥ずかしぃ……ですっ」
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