42 / 120
*福岡まで来いよ
ついて行けたらいいのに
しおりを挟む
「週末に研修で3泊4日、九州に行くことになった」
土日も挟んでの研修なのだ、となおちゃんが言って。
下手したら4日間、なおちゃんに会えないのかって思ったらちょっぴり切なくなった。
「何考えてる?」
そっと頬に手を添えて、口付けられながら、私はそんなことされたら答えられないよ、って思った。
「な、おちゃ……」
季節は夏が終わって、窓を開けて寝ていたりすると、明け方に寒くて目が覚めたりするような……そんな頃合い。
七分袖のセーターの裾から手を差し入れて、胸を下着越しにやんわりと揉まれた私は、小さく吐息を漏らす。
「寂しいな、って思っ、……あんっ」
ブラ越し、不意に固く尖った先端を爪でカリッと擦られて、思わず声が漏れてしまった。
最後まで言わせてくれないの、本当、意地悪!
「俺もね、菜乃香の身体に4日も触れられないとか……考えられないんだけど」
プチッと背中のホックが外されて、胸の締め付けが一気に緩む。
それと同時に当然のようになおちゃんの大きな手が乳房全体を包み込むみたいにギュッと膨らみを押しつぶしてきて。
「んっ、なおちゃん、痛い……」
いつもより強く揉まれた柔肉が、小さく悲鳴を上げる。
なおちゃんがこんな風にいつもより強めに触れてくる時は、その後の行為も普段より荒々しいことが多い。
寂しいからかな?って思って……「ついて行けたらいいのに」って何気なくこぼしたら、なおちゃんの手が止まって。
「そっか。そうすればいいんだよな」
って私のセーターを脱がせながらつぶやくの。
「なお、ちゃん?」
セーターと一緒にブラも取り払われて、半裸にされてしまった私は、胸を隠すようにしながらなおちゃんを見つめる。
「菜乃香、金曜の仕事が終わったら、新幹線で福岡まで来いよ」
「来られる?」とか「おいで」とか「来て?」じゃなくて「来いよ」と言われたことで、これはなおちゃんの中では決定事項なんだって悟った。
私に、なおちゃん以外との予定なんて入っていないと知った上での強気な発言。
いつか結婚出来そうな相応しい相手を見つけたら、その人と付き合ってもいいと言ったのと同じ口で、新しい出会いを与える暇なんて与えないよ?って言われている気がして。
土日も挟んでの研修なのだ、となおちゃんが言って。
下手したら4日間、なおちゃんに会えないのかって思ったらちょっぴり切なくなった。
「何考えてる?」
そっと頬に手を添えて、口付けられながら、私はそんなことされたら答えられないよ、って思った。
「な、おちゃ……」
季節は夏が終わって、窓を開けて寝ていたりすると、明け方に寒くて目が覚めたりするような……そんな頃合い。
七分袖のセーターの裾から手を差し入れて、胸を下着越しにやんわりと揉まれた私は、小さく吐息を漏らす。
「寂しいな、って思っ、……あんっ」
ブラ越し、不意に固く尖った先端を爪でカリッと擦られて、思わず声が漏れてしまった。
最後まで言わせてくれないの、本当、意地悪!
「俺もね、菜乃香の身体に4日も触れられないとか……考えられないんだけど」
プチッと背中のホックが外されて、胸の締め付けが一気に緩む。
それと同時に当然のようになおちゃんの大きな手が乳房全体を包み込むみたいにギュッと膨らみを押しつぶしてきて。
「んっ、なおちゃん、痛い……」
いつもより強く揉まれた柔肉が、小さく悲鳴を上げる。
なおちゃんがこんな風にいつもより強めに触れてくる時は、その後の行為も普段より荒々しいことが多い。
寂しいからかな?って思って……「ついて行けたらいいのに」って何気なくこぼしたら、なおちゃんの手が止まって。
「そっか。そうすればいいんだよな」
って私のセーターを脱がせながらつぶやくの。
「なお、ちゃん?」
セーターと一緒にブラも取り払われて、半裸にされてしまった私は、胸を隠すようにしながらなおちゃんを見つめる。
「菜乃香、金曜の仕事が終わったら、新幹線で福岡まで来いよ」
「来られる?」とか「おいで」とか「来て?」じゃなくて「来いよ」と言われたことで、これはなおちゃんの中では決定事項なんだって悟った。
私に、なおちゃん以外との予定なんて入っていないと知った上での強気な発言。
いつか結婚出来そうな相応しい相手を見つけたら、その人と付き合ってもいいと言ったのと同じ口で、新しい出会いを与える暇なんて与えないよ?って言われている気がして。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
けいこ
恋愛
人生に疲れ、自暴自棄になり、私はいろんなことから逃げていた。
してはいけないことをしてしまった自分を恥ながらも、この関係を断ち切れないままでいた。
そんな私に、ひょんなことから同居生活を始めた個性的なイケメン男子達が、それぞれに甘く優しく、大人の女の恋心をくすぐるような言葉をかけてくる…
ピアノが得意で大企業の御曹司、山崎祥太君、24歳。
有名大学に通い医師を目指してる、神田文都君、23歳。
美大生で画家志望の、望月颯君、21歳。
真っ直ぐで素直なみんなとの関わりの中で、ひどく冷め切った心が、ゆっくり溶けていくのがわかった。
家族、同居の女子達ともいろいろあって、大きく揺れ動く気持ちに戸惑いを隠せない。
こんな私でもやり直せるの?
幸せを願っても…いいの?
動き出す私の未来には、いったい何が待ち受けているの?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
月城副社長うっかり結婚する 〜仮面夫婦は背中で泣く〜
白亜凛
恋愛
佐藤弥衣 25歳
yayoi
×
月城尊 29歳
takeru
母が亡くなり、失意の中現れた謎の御曹司
彼は、母が持っていた指輪を探しているという。
指輪を巡る秘密を探し、
私、弥衣は、愛のない結婚をしようと思います。
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
禁断溺愛
流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
初恋は溺愛で。〈一夜だけのはずが、遊び人を卒業して平凡な私と恋をするそうです〉
濘-NEI-
恋愛
友人の授かり婚により、ルームシェアを続けられなくなった香澄は、独りぼっちの寂しさを誤魔化すように一人で食事に行った店で、イケオジと出会って甘い一夜を過ごす。
一晩限りのオトナの夜が忘れならない中、従姉妹のツテで決まった引越し先に、再会するはずもない彼が居て、奇妙な同居が始まる予感!
◆Rシーンには※印
ヒーロー視点には⭐︎印をつけておきます
◎この作品はエブリスタさん、pixivさんでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる