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*直太朗

素股

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「なおちゃん、このアパートね、ペット可なの。知ってた?」

 お風呂の中。
 チャプンッとお湯を跳ねさせて背後のなおちゃんを振り返ったら、髪から水を滴らせた色っぽい彼と目が合った。

 途端、ドキッと心臓が跳ねて、顔がカッと熱くなったのが自分でも分かって。

 それを察したみたいに、なおちゃんの大きくて節くれだった手が、私のあごをすくい上げて顔を上向かせるの。

「なお、ちゃ……っ?」

 彼の名を呼ぼうとした口を、悪戯っ子をあやすみたいにふさがれて、まるで口を開けて?と言っているみたいに唇のあわいをなおちゃんの舌が左右に行き来する。

 ついでのように前に伸ばされた手で胸のふくらみをやんわり揉まれて、先端をキュッとつままれて。

「は、ぁっ……。ん……っ」

 その、くすぐったいようなざわざわとした刺激に思わず吐息を漏らしたら、即座に滑り込んできたなおちゃんの舌が我が物顔で口中をうごめいて、私の中の理性を根こそぎさらって桃色に侵食していくの。


 お風呂にはゴムを持ってきていなかったから、そのまま最後までは至らなかったけれど、湯船の中に立ち上がらされて、背後から太ももの隙間を割るようになおちゃんの硬いものが押し当てられた。

 浴槽の縁をギュッと握らされて身体を固定された私の背中に、なおちゃんの熱い身体が密着する。

「ふ、……ぁっ」

 なおちゃんが背後から私の気持ちいいところをこするみたいに両足の付け根の境目を割って屹立きつりつを前後にゆっくり動かすと、徐々にお湯だけじゃない湿り気がふたりを繋いでいやらしい音が浴室内に反響し始めた。

「んっ、それ、……ダメっ」

 気持ち良すぎておかしくなりそう。

 別に腰を抱えられて彼の方へ引き寄せられているわけでもないのに、自然お尻を突き出すみたいに腰が揺れる私に、なおちゃんの荒い吐息が追い討ちをかける。

 なおちゃんが私の胸全体を手のひらで覆うように押しつぶしながら、時折敏感ないただきのところをキュッとこねるみたいに押しつぶしてくる力加減とタイミングが、すごく絶妙で。

 もっとって思うとスッと刺激がやむのが、焦らされているみたいでたまらないの。
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