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21.マリッジブルー対策?
書類の預け先
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宗親さんと一緒に暮らし始めておよそ2ヶ月半。
この、コンシェルジュ付き高級タワーマンションに転がり込んだのは5月になったばかりの頃だったのに、気が付けばいつの間にやら鬱陶しかった梅雨も終わり、季節はすっかり初夏から盛夏に移り変わっていた。
さすがにこの部屋で彼とふたりきりでいることにも大分慣れてきたけれど、それでもやっぱり好みのど真ん中のお顔を間近で見るたびに、心臓がドキドキと早鐘を打つのは止められない。
宗親さんは、結婚式などはさておき、婚姻届自体は早く出してしまおうと言うお考えみたいで。
それを済ませるまでは私に手を出さないというお言葉も、何気にしっかり守っていらっしゃるの。
(私、初めてってわけじゃないし、別にそんなのこだわらないんだけどな?)
好きだから触れて欲しいとか……そんな言えるはずもない要望は飲み込みつつ。
もしかしたらそういうのもあるからかな?(と思いたいだけです、すみません)
真相は定かではないけれど、両家の了承が得られるや否や、「婚姻届、いつ出しても構いませんよね?」と言われてしまった。
今までは私の気が変わって破棄されてはいけないから、と友人――お店をやっておられるらしい――のところに預けていたらしい婚姻届。
それを、仕事帰りに受け取っていらして。
そういえば宗親さんのお家に初めてお邪魔した日、私は急遽決まったお泊まりの準備のため、単身コンビニに行ったことがある。
あの時、夕飯の買い出しついでに〝寄る所〟が出来たとおっしゃった宗親さんと、束の間別行動になったんでした。
どうやらその時、宗親さんはその友人さんとやらに書類を預けていらしたみたい。
この、コンシェルジュ付き高級タワーマンションに転がり込んだのは5月になったばかりの頃だったのに、気が付けばいつの間にやら鬱陶しかった梅雨も終わり、季節はすっかり初夏から盛夏に移り変わっていた。
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それを済ませるまでは私に手を出さないというお言葉も、何気にしっかり守っていらっしゃるの。
(私、初めてってわけじゃないし、別にそんなのこだわらないんだけどな?)
好きだから触れて欲しいとか……そんな言えるはずもない要望は飲み込みつつ。
もしかしたらそういうのもあるからかな?(と思いたいだけです、すみません)
真相は定かではないけれど、両家の了承が得られるや否や、「婚姻届、いつ出しても構いませんよね?」と言われてしまった。
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