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4.賄賂を渡されました
自分の意思とは関係なく
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言おうと思うのに、突然ぐいっと引き寄せられて、すぐそこの木に押し付けられて――。
そのまま木と腕とに閉じ込めるようにされて間近で見下ろされたら、不覚にも余りのかっこよさにドキドキして動けなくなってしまった。
言おうと思った言葉も中途半端に止められて、口が虚しくパクパクと動く。
悔しいけど……やっぱり織田課長、見た目だけは本当にすごくいい男! 好み過ぎて困っちゃう!
「あ、あのっ」
それでもそのまま屈み込むように顔を近付けてこられては、さすがにヤバイと自覚する。
「お、りた……かちょっ、悪い冗談、はっ」
握られて押さえ付けられたままの手を必死に取り戻そうともがいてみたけれど、びくともしなくて。
と、覗き込むようにして近づけられた唇が、今にもブラウスから覗く首筋に触れてしまう!という距離になって、織田課長の動きがピタリと止まった。
「ほら、ね? キミは僕がちょっとその気になっただけでこんな風に簡単に自由を奪われてしまうんです。僕が暴漢や強姦魔だったらどうなってたでしょうね?」
言われて、「なっ!」んてこと言うんですか!?と反論したいのに出来なくて、またしても口がいたずらに開閉するばかり。
「もう異性の前では服を脱がないんじゃなかったですか? 若い身空でそんなの。もったいなくて僕は賛成しかねますけど。でも、覚えておいた方がいいですよ? 自分の意思とは関係なく脱がされてしまうことがあるかもしれないってこと」
ここに至っても未だ私は織田課長に腕を掴まれたまま。
でも、その腕に抱かれていなかっただけセーフかもしれない。
だってそんなことになっていたら、このうるさいぐらいの鼓動、バレてしまうに違いないもの。
「わ、わか、ったので……も、離してくださっ」
超絶好みの顔なんですっ!
触れられて心臓壊れそうなんですけど、察して頂けませんかね!?
心の中、口には出来ないあれやこれやを付け加えつつ、涙目で見上げて離して欲しいと訴えたけれど、何故かクスッと笑われてしまった。
「そんな潤んだ目で男を見上げてくるとか。誘ってるようにしか見えませんね、って言ったら……キミはどうしますか?」
とか。
そんなわけないでしょう!
そのまま木と腕とに閉じ込めるようにされて間近で見下ろされたら、不覚にも余りのかっこよさにドキドキして動けなくなってしまった。
言おうと思った言葉も中途半端に止められて、口が虚しくパクパクと動く。
悔しいけど……やっぱり織田課長、見た目だけは本当にすごくいい男! 好み過ぎて困っちゃう!
「あ、あのっ」
それでもそのまま屈み込むように顔を近付けてこられては、さすがにヤバイと自覚する。
「お、りた……かちょっ、悪い冗談、はっ」
握られて押さえ付けられたままの手を必死に取り戻そうともがいてみたけれど、びくともしなくて。
と、覗き込むようにして近づけられた唇が、今にもブラウスから覗く首筋に触れてしまう!という距離になって、織田課長の動きがピタリと止まった。
「ほら、ね? キミは僕がちょっとその気になっただけでこんな風に簡単に自由を奪われてしまうんです。僕が暴漢や強姦魔だったらどうなってたでしょうね?」
言われて、「なっ!」んてこと言うんですか!?と反論したいのに出来なくて、またしても口がいたずらに開閉するばかり。
「もう異性の前では服を脱がないんじゃなかったですか? 若い身空でそんなの。もったいなくて僕は賛成しかねますけど。でも、覚えておいた方がいいですよ? 自分の意思とは関係なく脱がされてしまうことがあるかもしれないってこと」
ここに至っても未だ私は織田課長に腕を掴まれたまま。
でも、その腕に抱かれていなかっただけセーフかもしれない。
だってそんなことになっていたら、このうるさいぐらいの鼓動、バレてしまうに違いないもの。
「わ、わか、ったので……も、離してくださっ」
超絶好みの顔なんですっ!
触れられて心臓壊れそうなんですけど、察して頂けませんかね!?
心の中、口には出来ないあれやこれやを付け加えつつ、涙目で見上げて離して欲しいと訴えたけれど、何故かクスッと笑われてしまった。
「そんな潤んだ目で男を見上げてくるとか。誘ってるようにしか見えませんね、って言ったら……キミはどうしますか?」
とか。
そんなわけないでしょう!
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