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7.今夜は泊まって行け
襲われたいのかっ
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「ああああああっ! すまん! お、俺っ、べ、別に今のはわざとじゃ……。いや、確かに触ってみたいとはずっと思い続けていたけど……そ、それはこういうタイミングじゃなくもっとじっくりな感じなわけで! ……じゃなくっ。あああっ、何を言ってるんだ俺はっ‼︎ ――お、お願いしましゅ、ウリちゃんパパを助けてくだちゃい……」
突然のラッキースケベにテンパる余り心の声を駄々漏らした挙句、キュウリのことをいつも通り〝ウリちゃん〟と呼んで幼児語で話しかけてしまった大葉だ。
「なっ、何れ部長がわらしより真っ赤になっれ照れてりゅんれしゅかっ。しょれに……わらしはぶちょぉをパパに持った覚えなんれありましぇんよっ⁉︎ あっ。もしかしれ、そのパパは……パパ活のパパれしゅか!? わらし、そんなちゅもりもありましぇんからね⁉︎」
羽理が真っ裸のままポカポカとグーパンチしてくるから、大葉は(何でそうなるんだ!)と声にならない抗議の声を上げながら、たまらずその場へしゃがみ込んで「ウリちゃん……!」と足元に近付いてきたキュウリを抱きしめた。
そんな感じ。
キュウリで必死に隠した股間が、まさかギンギンに反応していて痛いだなんて、今の羽理にバレていいはずがないではないか。
「ほ、ぇっ?」
ギュッと縮こまって羽理の怒りと、下腹部の熱が去るのを待つ大葉に、酔っ払い娘が頭上から間の抜けた声を落としてくるから。
その声に思わず羽理の方を見上げたら、彼女の薄い下生えに包まれた大事なところを仰ぎ見る羽目になって、大葉はキュウリを抱きしめる腕に力を込めて慌てて視線を逸らした。
だが、羽理はそんな大葉の様子に気付いた風もなく、キョトンとしてキュウリを指さすと、「ひょっろしれ……しょの子も〝うり〟ちゃん?」と問いかけてくる。
大葉はキュウリを二の腕に抱き締めてうつむいたまま、コクコクとうなずいた。
そうしてキュウリを片腕で支え直すと、足元へ落ちたままのバスタオルをバッと羽理の方へ突き出して、「どっ、どうでもいいからっ! さ、先にこれ、巻き直せ! 襲われたいのかっ」と吐き捨てる。
羽理は大葉の言葉にぽやんと自分の身体を見下ろして、次の瞬間今更のように「きゃぁぁぁーっ。何れもっろ早く言っれくれないんれしゅかぁ!」と叫んでタオルを手にその場にへたり込んだ。
そのせいで、大葉の視線が再び真正面から自分とかち合ってしまうことになるだなんて、思ってもいないんだろう。
突然のラッキースケベにテンパる余り心の声を駄々漏らした挙句、キュウリのことをいつも通り〝ウリちゃん〟と呼んで幼児語で話しかけてしまった大葉だ。
「なっ、何れ部長がわらしより真っ赤になっれ照れてりゅんれしゅかっ。しょれに……わらしはぶちょぉをパパに持った覚えなんれありましぇんよっ⁉︎ あっ。もしかしれ、そのパパは……パパ活のパパれしゅか!? わらし、そんなちゅもりもありましぇんからね⁉︎」
羽理が真っ裸のままポカポカとグーパンチしてくるから、大葉は(何でそうなるんだ!)と声にならない抗議の声を上げながら、たまらずその場へしゃがみ込んで「ウリちゃん……!」と足元に近付いてきたキュウリを抱きしめた。
そんな感じ。
キュウリで必死に隠した股間が、まさかギンギンに反応していて痛いだなんて、今の羽理にバレていいはずがないではないか。
「ほ、ぇっ?」
ギュッと縮こまって羽理の怒りと、下腹部の熱が去るのを待つ大葉に、酔っ払い娘が頭上から間の抜けた声を落としてくるから。
その声に思わず羽理の方を見上げたら、彼女の薄い下生えに包まれた大事なところを仰ぎ見る羽目になって、大葉はキュウリを抱きしめる腕に力を込めて慌てて視線を逸らした。
だが、羽理はそんな大葉の様子に気付いた風もなく、キョトンとしてキュウリを指さすと、「ひょっろしれ……しょの子も〝うり〟ちゃん?」と問いかけてくる。
大葉はキュウリを二の腕に抱き締めてうつむいたまま、コクコクとうなずいた。
そうしてキュウリを片腕で支え直すと、足元へ落ちたままのバスタオルをバッと羽理の方へ突き出して、「どっ、どうでもいいからっ! さ、先にこれ、巻き直せ! 襲われたいのかっ」と吐き捨てる。
羽理は大葉の言葉にぽやんと自分の身体を見下ろして、次の瞬間今更のように「きゃぁぁぁーっ。何れもっろ早く言っれくれないんれしゅかぁ!」と叫んでタオルを手にその場にへたり込んだ。
そのせいで、大葉の視線が再び真正面から自分とかち合ってしまうことになるだなんて、思ってもいないんだろう。
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