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7-2.キミを食べてしまいたい*

くるみのターン

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「ね? ちゃんとうて? くるみちゃんもココに触られるの、好きじゃろ?」

 どうしてもここに触れられるのは嫌いじゃないと……。いやむしろ好きなのだと……。くるみの口から言わせたいと思ってしまった実篤さねあつだ。

 意地悪く、ツンと勃ち上がった小さな果実を執拗に責め立てたら、くるみが「実篤さ、んのっ……意地悪っ」と吐息を熱っぽく漏らす。

(そりゃあ意地悪にだってなるいね

 自分ばっかり夢中だと思われるのは悔しいではないか。

 実際そうではあるのだけれど、くるみにだって少しぐらいは実篤に触れられたくて我慢出来ないとすがり付いてほしい。

「ちゃんと聞かしてくれるまで……ずっとこのまんまよ?」

 言い終わるなり、実篤はチュッと音を立てて咥えていた方の乳首を吸い上げ、わざとフルリと揺らすようにして離すと、今度は今まで手でいじっていた側を口に含んだ。
 もちろん実篤の唾液に濡れ光って赤くしこったもう一方だって、指先でくすぐるようにもてあそぶのを忘れない。


「……あ、好きっ。好きじゃけ、少し休まして? お願っ」


 粘り勝ち。
 くるみに胸を触られるのが好きだと言わせることに成功した実篤さねあつは、内心『よっしゃぁー!』とガッツポーズをしつつ。
 表面上は平静を装って「いい子」とくるみの頭を撫で撫でしたけれど、実際自分だってもう結構ギリギリなのだ。

 今すぐにでもギンギンに張りつめた息子をくるみの中に挿入いれたくてたまらない。

 涙目でそんな実篤を見上げたくるみが、肩で息をしながらも、ゆっくり身体を起こすと、「そんなにそんとに余裕ぶっちょるけど……実篤さっ、は苦しゅうないん?」と聞いて来て。

 その言葉の意味を測りかねて「え?」とつぶやいたと同時、実篤はベッドに押し倒されて痛いくらいにいきり立った息子を小さな手でスリリッと撫で上げられた。

「んぁっ……!」

 突然の刺激に思わず小さくあえいだら、くるみが嬉しそうにニコッと笑って。
「ねぇ、さっきうちに言うてくれたじゃろ? 実篤さんも素直になりんちゃい」
 と息子をキュッと握りしめられた。

「うぁっ。く、るみちゃっ、それ……ダメいけんっ……」

 (そんとなことをして、キミに挿入いれる前に暴発したらどうしてくれるんよ!?)と思った実篤だったけれど、息子の根本をくるみの小さな手がギュッと押さえているので(いや、待って? コレきっと、きたくてもかれんやつ!)と気が付いてゾクリとする。
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