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34.出て来ない結葉*
かれこれ二時間くらいになります
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(今日は午前中出かけるって言ってたっけ)
仕事で商店街の近くを通って、ふと出掛けに告げられた結葉の言葉を思い出した想だ。
(百均って多分……この奥の、だよな)
この辺りに、規模のそこそこ大きな百円ショップはそこぐらいしかない。
結葉は、何か頼んでいたものが入ったから取りに行くと言っていたけれど、用を済ませたら寄り道せずに帰るつもりだろうか。
それとも折角出て来たんだし、とどこかに寄るのだろうか。
結婚してから数年、結葉は半ば軟禁生活のような暮らしを強いられていたらしい。
一人では自由に外を出歩くことを許されていなかったみたいだから、もしかしたら羽を伸ばしたい気分になっているかも?
(あの近くには美味い紅茶を飲ませてくれる喫茶店もあるしな)
ショーケースに並ぶ食品サンプルに誘われて、結葉がふらりと店に入っていても不思議ではない気がした想だ。
仕事がひと段落したら、とりあえず結葉に電話してみて、まだ外にいるようなら迎えに行ってやるのもありかな?と思って。
普段なら自分の仕事中自由にしている結葉のことをそんなに気にしないでいられる想なのだが、何故か今日は今朝方の結葉の様子が引っ掛かって仕方がない。
結葉が想に嘘をつく必要なんてないはずなのに、どうしてこんなに心がざわつくのかは分からない。
けれど、まるで透明な水にポツンと落とされた一滴の墨汁みたいに、結葉の言動に違和感が拭えない想だ。
強いて言えば〝勘〟だろうか。
(そう言や、御庄さんからの手紙って、何が書いてあったんだろ)
結葉はあの夜、とうとう想の前でそれを開封することが出来ず終いで。
まだ心の準備が出来ていないから、と淡い笑みを浮かべた結葉の表情が、今でも鮮明に脳裏に焼き付いている想だ。
結局想は、結葉が旦那からの手紙を読んでどういう反応をしたのか。……いや、そもそもそれを読んだのかどうかすら知ることが出来ずにいる。
結葉は、偉央から送られてきた離婚届をまだ提出していない。
だから戸籍上、二人は夫婦なわけだし、想が介入する問題ではないというのも分かっているつもりだ。
だが、結葉が助けを求めてきた時の酷い有り様を知っている想としては、どうしても気にせずにはいられないのだ。
ほぅ、っと吐息をつくと、想は気持ちを切り替えるように軽トラのハンドルをギュッと握り直した。
***
結葉のことを気にしつつも、何とか午前中の仕事に集中した想だ。
今日は商店街に程近い場所にある、山波建設管理のアパートの一室の改修工事に携わっていて。
午後からも引き続き同じ現場で作業を行う予定になっている。
昼になったし、車ん中で結葉にメールでも送ってみるか、と思っていた矢先――。
作業着の胸ポケットから取り出したばかりのスマートフォンが、着信を知らせるバイブを伝えてきた。
画面を見ると、市内の固定電話からのようだが、生憎未登録の番号らしく、数字だけが表示されている。
市内からなら、知らない番号でも仕事絡みの場合が多いのを経験上知っている想だ。
「もしもし」
応答ボタンをタップして耳に当てると、
『山波想さんでいらっしゃいますか?』
電話の主は若い女性だった。
〝山波建設さんですか?〟や、〝山波さんですか?〟と聞かれることは多いが、個人的なことででもあるかのように想のことをフルネームで名指しにしてくる電話は珍しい。
もちろん携帯電話なので、主には仕事で使っていても、プライベートな電話が全く掛かってこないわけではない。
そもそも想は面倒臭くてスマホを二台持ちするようなタイプではなかったから、尚のことだ。
ただ、まぁ普通に考えて、友人や知人や家族なら当然こちらも番号を登録しているわけで――。
「はい」
と答える声が気持ち低音になったのは致し方ないだろう。
それが怖かったのだろうか。
相手は一瞬押し黙ると、それでも気を取り直したように言葉を続けてきた。
『私、御庄結葉さんが住んでおられたタワーマンションのコンシェルジュをしております斉藤と申します』
言われて、「ああ」と合点がいった想だ。
前に結葉に頼まれてクリーニング済みの制服を返しに行った際、あれでも一応と思い、「何かありましたらご連絡頂けますか?」と自分の携帯番号を伝えていたことを思い出した。
ああは言ったけれど、結葉が自分のところで生活している以上、何もありはしないだろうと、あちらの番号は敢えて登録していなかった想だ。
もし必要に駆られたとしても、調べれば出てくるのは分かっていたし、最悪出向けば済むこと。
こちらからどうこうすることはないと思っていた。
なのに――。
『あの、今朝結葉さんが十時前に一人でこちらにいらっしゃいまして……。お部屋に戻られたっきり出ていらっしゃらないので……その、心配になってご連絡を差し上げました』
言われた言葉の意味が分からなくて、想は思わず「え?」とつぶやいていた。
「結葉が一人でそちらに?」
再度確認するみたいに斉藤が告げた言葉を繰り返したら『はい』と返ってきて。
『山波さんは今日のことについて結葉さんから何かうかがっていらっしゃいませんか?』
問われて、想は「いや、何も……」と答えるしかなかった。
『実は……いつもでしたら今の時間帯……というかこのところほぼずっと……結葉さんのお宅はお留守だったのですが……』
そこで言いにくそうに一旦言葉を止めた斉藤に、想は嫌な汗が背中を伝う。
『私たちがいる時間帯のことではないのでハッキリとは申し上げられないのですが、今日は早朝にご主人がご帰宅なさったという報告を夜の担当者から受けています』
普段なら一住人の在宅や不在を申し送りするような事はないらしい。
だが、今日は偉央がエントランスで跪いてしまうぐらい調子が悪そうだったから、少し気にかけておいて欲しい、と言伝があったそうで。
『私たちが把握している限りではご主人も外出なさっておられませんし……その……もしかしたら』
そこで言葉を濁した斉藤だったが、想にも彼女の言わんとしていることが分かった。
「……結葉が部屋に入ってからどのぐらいになりますか?」
想は心臓がバクバクするのを必死に抑えながら告げたけれど、声が震えるのを止められくて。
『――かれこれ二時間くらいになります』
斉藤も想の緊張が伝染したみたいに、固い声音でそう返してきた。
仕事で商店街の近くを通って、ふと出掛けに告げられた結葉の言葉を思い出した想だ。
(百均って多分……この奥の、だよな)
この辺りに、規模のそこそこ大きな百円ショップはそこぐらいしかない。
結葉は、何か頼んでいたものが入ったから取りに行くと言っていたけれど、用を済ませたら寄り道せずに帰るつもりだろうか。
それとも折角出て来たんだし、とどこかに寄るのだろうか。
結婚してから数年、結葉は半ば軟禁生活のような暮らしを強いられていたらしい。
一人では自由に外を出歩くことを許されていなかったみたいだから、もしかしたら羽を伸ばしたい気分になっているかも?
(あの近くには美味い紅茶を飲ませてくれる喫茶店もあるしな)
ショーケースに並ぶ食品サンプルに誘われて、結葉がふらりと店に入っていても不思議ではない気がした想だ。
仕事がひと段落したら、とりあえず結葉に電話してみて、まだ外にいるようなら迎えに行ってやるのもありかな?と思って。
普段なら自分の仕事中自由にしている結葉のことをそんなに気にしないでいられる想なのだが、何故か今日は今朝方の結葉の様子が引っ掛かって仕方がない。
結葉が想に嘘をつく必要なんてないはずなのに、どうしてこんなに心がざわつくのかは分からない。
けれど、まるで透明な水にポツンと落とされた一滴の墨汁みたいに、結葉の言動に違和感が拭えない想だ。
強いて言えば〝勘〟だろうか。
(そう言や、御庄さんからの手紙って、何が書いてあったんだろ)
結葉はあの夜、とうとう想の前でそれを開封することが出来ず終いで。
まだ心の準備が出来ていないから、と淡い笑みを浮かべた結葉の表情が、今でも鮮明に脳裏に焼き付いている想だ。
結局想は、結葉が旦那からの手紙を読んでどういう反応をしたのか。……いや、そもそもそれを読んだのかどうかすら知ることが出来ずにいる。
結葉は、偉央から送られてきた離婚届をまだ提出していない。
だから戸籍上、二人は夫婦なわけだし、想が介入する問題ではないというのも分かっているつもりだ。
だが、結葉が助けを求めてきた時の酷い有り様を知っている想としては、どうしても気にせずにはいられないのだ。
ほぅ、っと吐息をつくと、想は気持ちを切り替えるように軽トラのハンドルをギュッと握り直した。
***
結葉のことを気にしつつも、何とか午前中の仕事に集中した想だ。
今日は商店街に程近い場所にある、山波建設管理のアパートの一室の改修工事に携わっていて。
午後からも引き続き同じ現場で作業を行う予定になっている。
昼になったし、車ん中で結葉にメールでも送ってみるか、と思っていた矢先――。
作業着の胸ポケットから取り出したばかりのスマートフォンが、着信を知らせるバイブを伝えてきた。
画面を見ると、市内の固定電話からのようだが、生憎未登録の番号らしく、数字だけが表示されている。
市内からなら、知らない番号でも仕事絡みの場合が多いのを経験上知っている想だ。
「もしもし」
応答ボタンをタップして耳に当てると、
『山波想さんでいらっしゃいますか?』
電話の主は若い女性だった。
〝山波建設さんですか?〟や、〝山波さんですか?〟と聞かれることは多いが、個人的なことででもあるかのように想のことをフルネームで名指しにしてくる電話は珍しい。
もちろん携帯電話なので、主には仕事で使っていても、プライベートな電話が全く掛かってこないわけではない。
そもそも想は面倒臭くてスマホを二台持ちするようなタイプではなかったから、尚のことだ。
ただ、まぁ普通に考えて、友人や知人や家族なら当然こちらも番号を登録しているわけで――。
「はい」
と答える声が気持ち低音になったのは致し方ないだろう。
それが怖かったのだろうか。
相手は一瞬押し黙ると、それでも気を取り直したように言葉を続けてきた。
『私、御庄結葉さんが住んでおられたタワーマンションのコンシェルジュをしております斉藤と申します』
言われて、「ああ」と合点がいった想だ。
前に結葉に頼まれてクリーニング済みの制服を返しに行った際、あれでも一応と思い、「何かありましたらご連絡頂けますか?」と自分の携帯番号を伝えていたことを思い出した。
ああは言ったけれど、結葉が自分のところで生活している以上、何もありはしないだろうと、あちらの番号は敢えて登録していなかった想だ。
もし必要に駆られたとしても、調べれば出てくるのは分かっていたし、最悪出向けば済むこと。
こちらからどうこうすることはないと思っていた。
なのに――。
『あの、今朝結葉さんが十時前に一人でこちらにいらっしゃいまして……。お部屋に戻られたっきり出ていらっしゃらないので……その、心配になってご連絡を差し上げました』
言われた言葉の意味が分からなくて、想は思わず「え?」とつぶやいていた。
「結葉が一人でそちらに?」
再度確認するみたいに斉藤が告げた言葉を繰り返したら『はい』と返ってきて。
『山波さんは今日のことについて結葉さんから何かうかがっていらっしゃいませんか?』
問われて、想は「いや、何も……」と答えるしかなかった。
『実は……いつもでしたら今の時間帯……というかこのところほぼずっと……結葉さんのお宅はお留守だったのですが……』
そこで言いにくそうに一旦言葉を止めた斉藤に、想は嫌な汗が背中を伝う。
『私たちがいる時間帯のことではないのでハッキリとは申し上げられないのですが、今日は早朝にご主人がご帰宅なさったという報告を夜の担当者から受けています』
普段なら一住人の在宅や不在を申し送りするような事はないらしい。
だが、今日は偉央がエントランスで跪いてしまうぐらい調子が悪そうだったから、少し気にかけておいて欲しい、と言伝があったそうで。
『私たちが把握している限りではご主人も外出なさっておられませんし……その……もしかしたら』
そこで言葉を濁した斉藤だったが、想にも彼女の言わんとしていることが分かった。
「……結葉が部屋に入ってからどのぐらいになりますか?」
想は心臓がバクバクするのを必死に抑えながら告げたけれど、声が震えるのを止められくて。
『――かれこれ二時間くらいになります』
斉藤も想の緊張が伝染したみたいに、固い声音でそう返してきた。
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