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30.山波家での生活
お姉ちゃんが出来たみたいで、すっごく嬉しい!
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***
「なぁ~に、想。貴方ってば、歯磨き粉、まだこれなの?」
そんな想に追い討ちをかけるように純子が言って。
荷物の中に紛れ込ませるようにして突っ込んであった、歯ブラシなどの入った袋をガサリと持ち上げた。
「あっ、それは……」
想が気まずそうに眉をひそめるのを見て、結葉も思わず(あ~ん。見つかっちゃった)と思ってしまう。
実は結葉自身、昨日からずっと、聞きたくても聞けなかった〝それ〟だったけれど、さすが母親。
容赦なくズバッと切り込んできた。
「だって想。これ、子供用歯磨き粉よ?」
「仕方ねぇだろ。辛いの苦手なんだから……」
「カレーは辛口いけるくせに~?」
「カレーの辛さと歯磨き粉の辛さは種類が違うわ!」
言いながら、純子が手にしたアメニティ用品一式を「いいから返せ!」と引ったくるように取り返すと、想が決まり悪そうに吐息を落とす。
「ゆいちゃんも驚いたでしょ~」
急に水を向けられて、結葉はどう返したものかと戸惑ってしまった。
確かに昨夜、洗面所にイチゴ味の歯磨き粉が置かれているのを見た時、(想ちゃん、もしかして隠し子とか⁉︎)と思ってしまっただなんて口が裂けても言えない、と思った結葉だ。
でもすぐ、想が小学生に上がっても大人用の歯磨き粉にシフトできなかったのを思い出して、(もしかして今も?)と思って。
「あ、あのっ。想ちゃん、小さい頃からそうだったから、えっと……そ、そんなには驚かなくて……」
言葉を濁すように言ったら、純子にヨシヨシと頭を撫でられてしまった。
「見た目はあんなに怖くなっちゃったけど……中身はこんなでちっとも変わってないからぁ~。結葉ちゃん、これからも想と仲良くしてやってね」
小声で耳打ちされて、結葉はつられたように小さな声で「はい、もちろんです」と答えて。
そんな様子を見ていた想に、「結葉! いつまでもお袋の相手してんな! 荷物どんどん下ろしていくぞ!」とほんのちょっと声を荒げられてしまう。
「わっ、ごめんなさいっ!」
慌ててそれに返事をしながらも、
(いや、あれは想ちゃんの照れ隠しだから)
そう思って、口の端が緩んできてしまうのを、なかなか引き締められなかった結葉だ。
不機嫌そうに荷物を車から下ろす想の耳が、未だに赤いことに結葉は気付いていたから。
***
「うっそぉ! 今日から結葉ちゃんもうちに住むの⁉︎」
もうじき十九時になろうかと言う頃。
仕事から帰ってきた芹は、何気なく手を洗いに洗面所へ行きがてら、台所に立つ結葉に気がついて素っ頓狂な声を上げた。
いま、母・純子は父・公宣と仲良く夫婦水入らずの入浴タイムで。
想は食事の際に結葉が座る椅子を見繕いにホームセンターに出かけているとのことだった。
本当は、想から「結葉も一緒に行こう」と誘われたのだけれど、夕飯の支度がまだ済んでいなかったので「一番お安い折りたたみ椅子でいいよ」と伝えて椅子選びは想に一任したらしい。
実は昨夜、ついうっかり両親に兄のところに結葉が来ている話をしてしまった芹だ。
結果、いつものほほんとしている母親が結葉のことをとても心配し始めて、父と何やら遅くまで話しているなとは思ったのだけれど。
まさかその翌日にはこんなことになってしまうだなんて思いもしなかった。
***
「うん。お家、狭くしちゃってごめんね」
テーブルに、ほかほかと湯気のくゆる料理を並べながら、どこか申し訳なさそうに結葉が言うから、芹はブンブン手を振って。
「この家、広いだけが取り柄だもん! 全然そんなこと思わないっ! それより寧ろお姉ちゃんが出来たみたいであたし、すっごく嬉しい!」
実際、大きな声では言えないけれど、ある程度物心がついてからはずっと。
芹は名実ともにいずれはそうなるものだと信じていたくらいなのだから。
(お兄ちゃんと結葉ちゃんが結婚しなかったの、あたし的にはホント大誤算だったのよぅ)
でも、このところの兄と結葉の様子を見ていたら、もしかしたら、と期待もしてしまっている芹だ。
(結葉ちゃんみたいな綺麗で優しいお姉ちゃんが出来たら、あたしすっごく嬉しいんだよね)
子供の頃から芹に優しくしてくれた、〝お隣の結葉ちゃん〟は、いつしか芹にとって本当に姉のように思える存在になっていたから。
(お兄ちゃんも優しいけど、やっぱり同性の姉妹とは違うもの)
一緒に料理を楽しんだり、買い物に行ったり。
考えただけで楽しそうだと芹は思うのだ。
それに、女同士だからこそ分かち合える話題もあると言うもの。
いくら優しくてもさすがに想と下着のデザインの可愛さや、付け心地なんかについて盛り上がれたりはしないし、化粧品の話にしてもそう。
そういうアレコレを話せるのは、やはり同性の特権だと思って。
「結葉ちゃんが来てるってことは雪日くんもいるの⁉︎」
ソワソワしながら聞いたら、結葉がニコッと笑って「二階に」と教えてくれた。
結葉は、家のほぼ中央に位置する螺旋状の階段を上がってすぐの、八畳ほどの角部屋を使うように言われたらしい。
想の部屋は結葉に充てがわれた部屋からは階段を挟んだ対角線状にあって、位置的には一番両親の寝室に近い。
芹は、結葉の部屋から見るとトイレや納戸、それからゲスト用のバスルームなどを挟んだ向こう側の、バルコニーに面した角部屋を使っている。
「お兄ちゃんの部屋の向かい側にね、お母さんたちの寝室からも出入りが出来るちょっと小さめの部屋があるんだけど。うちの子たちはそこにいるの」
芹に言われて、結葉は「後から見せてもらってもいい?」と思わず前のめりになっていた。
「もちろん! 結葉ちゃんさえ嫌じゃなかったら、雪日くんもそこの部屋に一緒にしておいたらいいんじゃないかな?」
芹が今現在飼っているハムスターは、雄のゴールデンが二匹と、ドワーフ系が雄一匹・雌二匹の計三匹。
ステンレスラックに、想が作ってくれた衣装ケース製のケージが五つ、アパートみたいに並べられている。
「いいの?」
結葉の言葉に芹は「もちろん!」とにっこり笑って。「棚の上、詰めたら雪日くんのケージも余裕で載っけられると思う」と続けた。
飼育用品を集めた棚も設置してあるから、きっと結葉もその部屋の方が雪日の世話がしやすいはずだ。
「エアコンもね、そこだけは留守中でも常時稼働させてあるから。ハムたち、ひと所に集めてる方が電気代の節約にもなると思う~」
そう誘ったら、奥床しいところのある結葉が断るはずがなくて。
芹の思惑通り
「芹ちゃんさえ良かったらうちの子も仲間に入れてもらえると嬉しい」
結葉がそう言ってきて、芹は二つ返事でOKを出したのだった。
そんなわけで、結葉のハムスター雪日も、芹の子たち(一太郎、仁助、三春、四葉、五月)と一緒の部屋に置かせてもらうことになった。
「なぁ~に、想。貴方ってば、歯磨き粉、まだこれなの?」
そんな想に追い討ちをかけるように純子が言って。
荷物の中に紛れ込ませるようにして突っ込んであった、歯ブラシなどの入った袋をガサリと持ち上げた。
「あっ、それは……」
想が気まずそうに眉をひそめるのを見て、結葉も思わず(あ~ん。見つかっちゃった)と思ってしまう。
実は結葉自身、昨日からずっと、聞きたくても聞けなかった〝それ〟だったけれど、さすが母親。
容赦なくズバッと切り込んできた。
「だって想。これ、子供用歯磨き粉よ?」
「仕方ねぇだろ。辛いの苦手なんだから……」
「カレーは辛口いけるくせに~?」
「カレーの辛さと歯磨き粉の辛さは種類が違うわ!」
言いながら、純子が手にしたアメニティ用品一式を「いいから返せ!」と引ったくるように取り返すと、想が決まり悪そうに吐息を落とす。
「ゆいちゃんも驚いたでしょ~」
急に水を向けられて、結葉はどう返したものかと戸惑ってしまった。
確かに昨夜、洗面所にイチゴ味の歯磨き粉が置かれているのを見た時、(想ちゃん、もしかして隠し子とか⁉︎)と思ってしまっただなんて口が裂けても言えない、と思った結葉だ。
でもすぐ、想が小学生に上がっても大人用の歯磨き粉にシフトできなかったのを思い出して、(もしかして今も?)と思って。
「あ、あのっ。想ちゃん、小さい頃からそうだったから、えっと……そ、そんなには驚かなくて……」
言葉を濁すように言ったら、純子にヨシヨシと頭を撫でられてしまった。
「見た目はあんなに怖くなっちゃったけど……中身はこんなでちっとも変わってないからぁ~。結葉ちゃん、これからも想と仲良くしてやってね」
小声で耳打ちされて、結葉はつられたように小さな声で「はい、もちろんです」と答えて。
そんな様子を見ていた想に、「結葉! いつまでもお袋の相手してんな! 荷物どんどん下ろしていくぞ!」とほんのちょっと声を荒げられてしまう。
「わっ、ごめんなさいっ!」
慌ててそれに返事をしながらも、
(いや、あれは想ちゃんの照れ隠しだから)
そう思って、口の端が緩んできてしまうのを、なかなか引き締められなかった結葉だ。
不機嫌そうに荷物を車から下ろす想の耳が、未だに赤いことに結葉は気付いていたから。
***
「うっそぉ! 今日から結葉ちゃんもうちに住むの⁉︎」
もうじき十九時になろうかと言う頃。
仕事から帰ってきた芹は、何気なく手を洗いに洗面所へ行きがてら、台所に立つ結葉に気がついて素っ頓狂な声を上げた。
いま、母・純子は父・公宣と仲良く夫婦水入らずの入浴タイムで。
想は食事の際に結葉が座る椅子を見繕いにホームセンターに出かけているとのことだった。
本当は、想から「結葉も一緒に行こう」と誘われたのだけれど、夕飯の支度がまだ済んでいなかったので「一番お安い折りたたみ椅子でいいよ」と伝えて椅子選びは想に一任したらしい。
実は昨夜、ついうっかり両親に兄のところに結葉が来ている話をしてしまった芹だ。
結果、いつものほほんとしている母親が結葉のことをとても心配し始めて、父と何やら遅くまで話しているなとは思ったのだけれど。
まさかその翌日にはこんなことになってしまうだなんて思いもしなかった。
***
「うん。お家、狭くしちゃってごめんね」
テーブルに、ほかほかと湯気のくゆる料理を並べながら、どこか申し訳なさそうに結葉が言うから、芹はブンブン手を振って。
「この家、広いだけが取り柄だもん! 全然そんなこと思わないっ! それより寧ろお姉ちゃんが出来たみたいであたし、すっごく嬉しい!」
実際、大きな声では言えないけれど、ある程度物心がついてからはずっと。
芹は名実ともにいずれはそうなるものだと信じていたくらいなのだから。
(お兄ちゃんと結葉ちゃんが結婚しなかったの、あたし的にはホント大誤算だったのよぅ)
でも、このところの兄と結葉の様子を見ていたら、もしかしたら、と期待もしてしまっている芹だ。
(結葉ちゃんみたいな綺麗で優しいお姉ちゃんが出来たら、あたしすっごく嬉しいんだよね)
子供の頃から芹に優しくしてくれた、〝お隣の結葉ちゃん〟は、いつしか芹にとって本当に姉のように思える存在になっていたから。
(お兄ちゃんも優しいけど、やっぱり同性の姉妹とは違うもの)
一緒に料理を楽しんだり、買い物に行ったり。
考えただけで楽しそうだと芹は思うのだ。
それに、女同士だからこそ分かち合える話題もあると言うもの。
いくら優しくてもさすがに想と下着のデザインの可愛さや、付け心地なんかについて盛り上がれたりはしないし、化粧品の話にしてもそう。
そういうアレコレを話せるのは、やはり同性の特権だと思って。
「結葉ちゃんが来てるってことは雪日くんもいるの⁉︎」
ソワソワしながら聞いたら、結葉がニコッと笑って「二階に」と教えてくれた。
結葉は、家のほぼ中央に位置する螺旋状の階段を上がってすぐの、八畳ほどの角部屋を使うように言われたらしい。
想の部屋は結葉に充てがわれた部屋からは階段を挟んだ対角線状にあって、位置的には一番両親の寝室に近い。
芹は、結葉の部屋から見るとトイレや納戸、それからゲスト用のバスルームなどを挟んだ向こう側の、バルコニーに面した角部屋を使っている。
「お兄ちゃんの部屋の向かい側にね、お母さんたちの寝室からも出入りが出来るちょっと小さめの部屋があるんだけど。うちの子たちはそこにいるの」
芹に言われて、結葉は「後から見せてもらってもいい?」と思わず前のめりになっていた。
「もちろん! 結葉ちゃんさえ嫌じゃなかったら、雪日くんもそこの部屋に一緒にしておいたらいいんじゃないかな?」
芹が今現在飼っているハムスターは、雄のゴールデンが二匹と、ドワーフ系が雄一匹・雌二匹の計三匹。
ステンレスラックに、想が作ってくれた衣装ケース製のケージが五つ、アパートみたいに並べられている。
「いいの?」
結葉の言葉に芹は「もちろん!」とにっこり笑って。「棚の上、詰めたら雪日くんのケージも余裕で載っけられると思う」と続けた。
飼育用品を集めた棚も設置してあるから、きっと結葉もその部屋の方が雪日の世話がしやすいはずだ。
「エアコンもね、そこだけは留守中でも常時稼働させてあるから。ハムたち、ひと所に集めてる方が電気代の節約にもなると思う~」
そう誘ったら、奥床しいところのある結葉が断るはずがなくて。
芹の思惑通り
「芹ちゃんさえ良かったらうちの子も仲間に入れてもらえると嬉しい」
結葉がそう言ってきて、芹は二つ返事でOKを出したのだった。
そんなわけで、結葉のハムスター雪日も、芹の子たち(一太郎、仁助、三春、四葉、五月)と一緒の部屋に置かせてもらうことになった。
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