【完結】【R18】結婚相手を間違えました

鷹槻れん

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22.結葉の告白

想ちゃんがいてくれて良かった

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 そこで目の前に座るそうをじっと見つめると、結葉ゆいはは横座りをやめてほんの少し後ろに下がる。

 テーブルから距離をあけて姿勢を正座に正すと、三つ指をついてそうに頭を下げて。

そうちゃん、今日は本当に有難う」
 と、改めて礼の言葉を述べた。

「えっ、おいっ。結葉ゆいはっ」

 いきなり結葉ゆいはがかしこまってそんなことをしたものだから、そうは慌てて立ち上がると結葉ゆいはのそばにひざをつく。

「頭上げろ! ――全部! 俺がやりたくてやったことだ!」

 そうは心外だと言わんばかりの口調でそう言ったけれど、結葉ゆいはにしてみれば全てが奇跡だったのだ。

 あの日、実家でたまたまそうと再会できたことも。

 そうが、両親でさえ見過ごしていた結葉ゆいはの異変に気づいてくれたことも。

 昔と変わっていなかった携帯番号を差し出して手を差し伸べてくれたことも。

 そうとの出会いがなかったら、きっと結葉ゆいはは今でもあのタワーマンションの一室で、夫に怯えて縮こまっていたと思う。

「本当、礼とか要らねぇから……」

 小さく吐き捨てるように言ったそうに抱き起こされながら、それでも結葉ゆいははやっぱりこの幼なじみの彼に感謝せずにはいられないのだ。


そうちゃんがね、いつでも連絡していいって言ってくれたから……だから私、勇気が出せたんだよ?」

 もしも逃げ出すことが出来たとして、誰にも頼れる宛がなかったとしたら。

 そう考えたら、結葉ゆいはは心細くて何も出来ないでうずくまってしまっていたはずなのだから。


そうちゃんがいてくれてよかった……。ホントにホントに有難うね」

 それは、本心からの言葉だった。


***


結葉ゆいは……」

 そうはすぐそばに座る結葉ゆいはを抱きしめようと手を伸ばしかけて。
 けれど寸でのところでグッとその手を握り込んで自分のももの上に下ろすと、気持ちを切り替えるように言った。


「――大体の事情は分かったよ。そんな話を聞かされちゃ、ますますお前を旦那んトコに帰すわけにゃあいかねぇって思ったわ」

 その言葉に結葉ゆいはが顔を上げると、そうは不安げな顔で自分を見上げてくる結葉ゆいはの髪の毛をぐしゃぐしゃっと撫でた。

 そうして結葉ゆいはを勇気付けるみたいにニッと笑ってみせると、

「とりあえず、まずは買い物だな。お前の服も買わねぇとまずいし、もあのままってわけにゃ行かねぇだろ?」

 トートバッグに入れられたまま、中でカサカサと音を立てている雪日ゆきはるを指差す。
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