【完結】【R18】結婚相手を間違えました

鷹槻れん(鷹槻うなの)

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7.不安と違和感の中で*

少しやりすぎたね

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結葉ゆいは、キミはこういう経験なんて一度もないはずなのに、物凄くエッチに乱れるんだね」

 わざと結葉ゆいはの羞恥心を煽るようにそう言ったら、結葉ゆいはが両脚をギュッと閉じて「言わないでください……」と涙に潤んだ目で偉央いおを見上げてくる。

「勘違いしないで、結葉ゆいは。僕はキミを心の底から褒めているんだよ?」

 クスッと笑って結葉ゆいはの耳朶に口付けながら声を低めて言えば、彼女が恥ずかしそうにイヤイヤをする。


「なぁ結葉ゆいは。――僕を見ろ」

 そんな結葉ゆいはに命令口調で少し強めに囁けば、従順な彼女はビクッと身体を震わせて、ちゃんと偉央いおの言いつけを守る。

「口を開けて舌を突き出せ」

 羞恥心と忠誠心の狭間で、結葉ゆいははどこまで自分の言うことを聞けるだろう?

 そんなことを思いながら結葉ゆいはを見下ろす偉央いおに、結葉ゆいははおずおずと小さく開けた唇の隙間から愛らしい舌を差し出してくる。


「――良い子」

 偉央いおはそんな結葉ゆいはを褒めてやりながら、出された舌を吸い上げるように味わってから、しっとりと瑞々しい結葉ゆいはの唇を奪った。

「ぁ、んっ、――はぁっ……!」

 息継ぎをさせるため、わざと唇を離すたびに微かに漏れる結葉ゆいはの熱い吐息が本当に色っぽくて。

 偉央いお結葉ゆいはを攻めているつもりで、いつの間にか結葉ゆいはに溺れいる錯覚に陥りそうになる。

 結葉ゆいはの体液はどこを舐めてもとても甘く感じられて、女性とこう言うことをするのは初めてじゃないはずなのに、偉央いおは知らず知らず手加減を忘れて結葉ゆいはを貪ってしまう。

「や、ぁぁんっ」

 クタリと結葉ゆいはの身体から力が抜けたことで、自分を制御し損ねたと慌てて唇を離せば、結葉ゆいはが喘ぐように酸素を求めて唇を戦慄わななかせた。

「ごめん、結葉ゆいは。少しやり過ぎたね」

 優しい声をかけて、そっと結葉ゆいはの頬を撫でてやったら、結葉ゆいはがうっとりとその手に頬を擦り寄せてくる。

「ねぇ、結葉ゆいは。そろそろ下に触れてもいい?」

 本当はそこだって結葉ゆいはに触って欲しいと言わせるつもりだった。

 だけど、もう偉央いお自身が持ちそうになくて。

 懇願するように掠れた声で甘く囁けば、結葉ゆいはがトロンとした目で自分を見上げてくる。

 きっと今、彼女に正常な判断はできないだろう。

「いい?」
 
 それが分かっていて、わざと急かすように再度問い掛ければ、ぽやんとした表情のまま、結葉ゆいはが小さくうなずいた。
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