【完結】【R18】結婚相手を間違えました

鷹槻れん

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7.不安と違和感の中で*

結葉、――いい?

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「ぇっ? あぁ、んっ――!」

 偉央いおの舌先に口蓋こうがいをスルリと舐め上げらて。
 途端、結葉ゆいはは電撃が走ったみたいな快感に襲われて、身体をビクッと跳ねさせた。

 口の中にもゾクゾクしてしまうぐらい場所があるというのを、結葉ゆいはは生まれて初めて知った。

 偉央いおの舌先が、結葉ゆいはの弱いところを見つけたことを喜ぶみたいにそこばかり責めてくるから。

 結葉ゆいはは立っているのもままならないぐらい足がガクガクと震えてきてしまう。


「――気持ち良かった?」

 存分に結葉ゆいはの情欲に火を付けるセクシャルな口付けを施してから唇をほどくと、偉央いお結葉ゆいはの瞳を覗き込んでくる。

 結葉ゆいはは目端を潤ませて、酸欠のためか、快楽のためか自分でもよく分からないトロンとした頭のまま、そんな偉央いおの視線を受け止めた。

結葉ゆいは、すごく色っぽい……」

 言われて、再度ギュッと強く偉央いおの腕に抱き寄せられた結葉ゆいはは、背後に立つ偉央いおの下腹部が固く張り詰めているのを感じてにわかに恥ずかしくなる。

「い、ぉさっ」

 それに気付いた途端、期せずして自分も膣がキュンと疼いて、トロリとが濡れたのが分かった。

 タオル一枚だけしか身に付けていない結葉ゆいはの下肢を、吐き出された蜜が熱を伴ってトロトロと伝い落ちる。

 結葉ゆいははその感触に、一気に恥ずかしくなって。


偉央いおさん、私もシャワーを」

 半ば無意識に、さっき言えなかった言葉を口走っていた。

 だけど偉央いおはそんな結葉ゆいはに、「ごめんね、結葉ゆいは。それは許可してあげられない」と非情なことを言ってくる。

 顔だけふり仰ぐように偉央いおを見つめていた結葉ゆいはが、偉央いおのその言葉に瞳を見開くのを確認したと同時。
 偉央いおは腕の中の結葉ゆいはの身体をくるりと回転させると、自分の方へ向き直らせた。

「僕はもう、我慢出来そうにないんだ……。お願い、結葉ゆいは。これ以上僕をらさないで?」

 まるで狙った様に計算され尽くした切なげな声と、キュンと胸の奥に疼きをともなって母性本能をくすぐる情けない表情かおをして、眉根を寄せた偉央いお結葉ゆいはを見つめて懇願こんがんする。

 間近で見る偉央いおの子犬のようなその表情に、結葉ゆいはの心臓はトクンッと大きく跳ね上がって。

偉央いお、さん」

 結葉ゆいはは熱に浮かされたように偉央いおの名を呼んで、ほとんど無意識に彼の頬へ手を伸ばしていた。

 さっきまで偉央いおのことを「怖い」と思っていたのに、偉央いおのその顔を見た途端、そんな思いは霧散してしまっていて。

 男性にしては滑らかな偉央いおの肌の感触に、(偉央いおさんにはおひげ、あまり生えてこないのかな)とかどうでもいいことをぼんやり考えてしまった結葉ゆいはだ。


「ね、結葉ゆいは。――いい?」

 そんな結葉ゆいはの手をギュッと握ると、その手の甲に唇を押し当てるようにして、偉央いおが問いかけてくる。

 結葉ゆいはは「何に対しての」許可を求められているのかよく分からないままに、小さく頷いていた。
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