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6.外は…イヤです*
ギリギリのライン
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***
偉央から離れて脱衣所に入った結葉は、荷物から取り出した水着を前に途方に暮れていた。
***
沖縄への新婚旅行が決まって程なくして、偉央から「旅先には水着を持ってくるように」と指示された。
水着なんて高校生の頃に授業でフィットネス水着を着て以来ご無沙汰で。
その水着は半袖短パン仕様で、二の腕と太ももは隠せるデザインだったのでそんなに恥ずかしくはなかった。
ついでに言うと、クラスメイトたちも皆似たり寄ったりの格好をして芋の子洗いだったから、集団に紛れることも出来た。
けれど、さすがにそれを持っていくのは違うというのは結葉にも分かる。
「あの、偉央さん、私、ちゃんとした水着を持っていなくて」
眉根を寄せてそう言えば、偉央が結葉の気持ちを汲んで、「それじゃあ仕方ないね」と許してもらえるかな?とか思っていたけれど、甘かった。
「――じゃあ、一緒に買いに行こうか」
偉央にニッコリ微笑まれて、結葉は何も言い返せなくて。
売り場に並んだ色とりどりの水着を見て、学生の頃に着たスクール水着にスカートがついたようなデザインのものを見つけた結葉は、これに長袖のラッシュガードを合わせたら肌の露出が抑えられて無難かも、と思った。
「あの……私、こういうのにしようかなって思ってるんですけど」
水着を着るにしても、お腹が出るのは無理だし、ワンピースタイプ以外ないと思ってそう言ったら、即座に偉央から却下されてしまう。
「せっかく新調するんだから……。僕は結葉のビキニ姿が見たいな? ――ね、ホルターネックになってるこれとか可愛くない?」
言いながら偉央が手にしたのは薄花色の、明るく薄い青紫系のビキニで。
首元で紐を結ぶホルターネックタイプになっていて、胸元も、まるで真ん中でカップとカップを繋ぐように結んだデザインになっていた。
真ん中の結び目はあくまでも飾りで、解けたりする心配はなさそうだった。
お腹こそ少し露出してしまうけれど、幸いなことに胸を覆う部分とはセパレートになった下は、短いスカートを巻きつけたように見えるフィッシュテールのキュロットで、上にも透け感のある白色のボレロがセットになっていた。
ボレロを羽織れば、胸元や二の腕もカバー出来るデザインで、奥手な結葉でもこれなら、と思えるギリギリの仕様になっていた。
それを一発で見つけ出して自分に勧めてきた偉央の審美眼に、結葉はただただ驚かされるばかり。
「他のほど露出が多くないし、これなら結葉でも着られるでしょう?」
試着しておいで?と促されて、結葉はこの水着を購入する以外の選択肢は残されていないことを悟った。
偉央から離れて脱衣所に入った結葉は、荷物から取り出した水着を前に途方に暮れていた。
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沖縄への新婚旅行が決まって程なくして、偉央から「旅先には水着を持ってくるように」と指示された。
水着なんて高校生の頃に授業でフィットネス水着を着て以来ご無沙汰で。
その水着は半袖短パン仕様で、二の腕と太ももは隠せるデザインだったのでそんなに恥ずかしくはなかった。
ついでに言うと、クラスメイトたちも皆似たり寄ったりの格好をして芋の子洗いだったから、集団に紛れることも出来た。
けれど、さすがにそれを持っていくのは違うというのは結葉にも分かる。
「あの、偉央さん、私、ちゃんとした水着を持っていなくて」
眉根を寄せてそう言えば、偉央が結葉の気持ちを汲んで、「それじゃあ仕方ないね」と許してもらえるかな?とか思っていたけれど、甘かった。
「――じゃあ、一緒に買いに行こうか」
偉央にニッコリ微笑まれて、結葉は何も言い返せなくて。
売り場に並んだ色とりどりの水着を見て、学生の頃に着たスクール水着にスカートがついたようなデザインのものを見つけた結葉は、これに長袖のラッシュガードを合わせたら肌の露出が抑えられて無難かも、と思った。
「あの……私、こういうのにしようかなって思ってるんですけど」
水着を着るにしても、お腹が出るのは無理だし、ワンピースタイプ以外ないと思ってそう言ったら、即座に偉央から却下されてしまう。
「せっかく新調するんだから……。僕は結葉のビキニ姿が見たいな? ――ね、ホルターネックになってるこれとか可愛くない?」
言いながら偉央が手にしたのは薄花色の、明るく薄い青紫系のビキニで。
首元で紐を結ぶホルターネックタイプになっていて、胸元も、まるで真ん中でカップとカップを繋ぐように結んだデザインになっていた。
真ん中の結び目はあくまでも飾りで、解けたりする心配はなさそうだった。
お腹こそ少し露出してしまうけれど、幸いなことに胸を覆う部分とはセパレートになった下は、短いスカートを巻きつけたように見えるフィッシュテールのキュロットで、上にも透け感のある白色のボレロがセットになっていた。
ボレロを羽織れば、胸元や二の腕もカバー出来るデザインで、奥手な結葉でもこれなら、と思えるギリギリの仕様になっていた。
それを一発で見つけ出して自分に勧めてきた偉央の審美眼に、結葉はただただ驚かされるばかり。
「他のほど露出が多くないし、これなら結葉でも着られるでしょう?」
試着しておいで?と促されて、結葉はこの水着を購入する以外の選択肢は残されていないことを悟った。
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