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*ふたりの初めて

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 やばい。
 好きな女が自分に反応してくれんのって、こんなにもんだったのか。

 もっともっと俺でグチャグチャになれよ、音芽おとめ

「や、……んっ!!」

 俺が指先を彼女の割れ目に沿って上下させるたび、音芽が恥ずかしさと恐怖に身じろいで。
 俺はそれを分かっていて、音芽の反応を見ながら音芽が吐き出すを指先に絡ませる。

「俺が触ったから……こんなになってるんだろ?」
 
 言えば、音芽のやつ、真っ赤になってうつむくんだ。

 けど、さ。本音言わせてもらうぜ?

「――だったら、隠すな。全部俺に見せろよ」

 なぁ音芽。俺の命令は絶対だろ?

 音芽は俺の言葉に一瞬泣きそうな顔をして、でも俺からの求めに応じるように、内腿うちももに込めていた力を、ほんの少しだけ、抜いてくれた。


音芽おとめ、少し馴らすぞ」

 一応そう言って予告したけれど、性に対して無知な音芽は、俺が何のことを言っているのか分からなかったみたいだ。
 ただ恥ずかしそうに羞恥心に潤んだ瞳でぼんやりと俺を見上げてくる。

 けど悪いな。
 分からなくても身をもって分かってくれとしか言えねぇわ。

 実際俺も限界なんだ。

 少しでも早く音芽のを柔らかくほぐして……挿入いれたい。


 音芽を、それこそ言葉通り〝心身ともに〟俺のものにしたくてたまらねぇんだ。

 谷間に沿って、音芽おとめの愛液を指に絡み付かせるように何度もなぞっては、クチュクチュといやらしくも甘美な水音を立てる。

 そうしながらもう一方の手で、胸の先端を指の腹で軽くこねたりつまんだりと刺激して、音芽の身体を幾度も跳ねさせた。

 そうやって、音芽から溢れ出す蜜がシーツまで濡らすほどに感じさせたんだけど。


 試しに中指をそっと彼女の中に差し込んでみると、そこは予想以上にとても狭かった。

「……んっ!」

 ほんの少し指の先を奥に向けて押し進めただけで、音芽が苦しそうに眉根を寄せる。


「やっ、はる、まさっ、そんなっ、……あっ」

 俺の言いつけを守って足こそ閉じないで踏みとどまっているけれど、本音を言うときっとギュッと閉じてしまいたいんだろう。


 音芽が身体に力を入れたら、それじゃなくても固く閉ざされた隘路あいろが、ガチガチに固くなってしまう。

 指先がギュッと縮こまった中の感触を伝えてきて、指を音芽の奥へと沈めていこうとしていた俺は、やむを得ず一旦動きを止めた。
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