【R18】温和はオトメをもっと上手に愛したい

鷹槻れん(鷹槻うなの)

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*ふたりの初めて

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 本当は後ろ髪引かれまくりなんだけど、ここは俺も気張らねぇと。


 俺は何の未練もないみたいに音芽の身体からスッと離れると、そう言って努めて冷ややかに彼女を見下ろしてやったんだ。


 途端、音芽が俺からの予想外の答えに戸惑ったように瞳を揺らせたのが分かって。俺は内心ニヤリとする。

 急に突き放されて明らかに不安を感じている様子を見せるのが、俺の加虐心をじんわりと満たしていった。


 音芽の落ち着かない気持ちを分かっていてあえて知らん顔を決め込んだら、ゆらゆらと揺れる瞳を俺に向けて、すがるような視線を投げかけてくるんだ。


 マジで可愛すぎるだろ、お前。


「よく、ない……」

 懸命な様子で俺の手首をギュッと掴んでそう訴える音芽おとめに、心臓がギュッと掴まれたような痛みを覚えた。

 可愛い。
 めちゃくちゃ可愛い。
 可愛すぎてすげぇいじめたくなって困んだけど。


「だったら。どうして欲しいか、その口でちゃんと言ってみせろよ」

 ほぼ丸裸に近い格好をさせているだけでもかなりの羞恥プレイなのにな。
 更にその上で追い討ちをかけたくなるとか。

 こんな男ですまねぇな、と心の片隅で思いはするんだ。
 けど、お前を前にすると止められなくなっちまう。
 許せ。


 でも、さすが俺の愛した音芽だ。
 俺の言葉に泣きそうな顔をしながら……それでもちゃんと期待に応えてくれるんだから。


温和はるまさ、お願い……。全部、……脱がせて……?」

 ってな。


 そのセリフを聞いた瞬間、俺もさすがに我慢の限界を越えた。


 俺は大きく息を吐くと、

「――バカ音芽おとめっ。煽りすぎだ……」

 吐き捨てるようにそう言って、音芽の両腰骨のところに手をかけると、ショーツを一気に剥ぎ取った。


 その頃にはワンピースの時みたいに音芽の反応を見ながら焦らすとか、もう俺の方が無理で。

 瞬間、音芽がびっくりしたように身じろいだのが分かったけど、悪いな、音芽。

 俺ももう限界なんだよ。


 お前の全てを俺に奪わせろ……!
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